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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000069997
提供館
(Library)
北九州市立中央図書館 (2210015)管理番号
(Control number)
戸畑一般
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2010年08月10日 14時54分更新日時
(Last update)
2012年12月22日 15時29分
質問
(Question)
中ノ島の歴史について教えてください。
回答
(Answer)
若松と戸畑の中間で昔大渡川と呼ばれた洞海湾の入口にあった島です。「河【白斗】島」の表記で「かばしま」と読む正式名称で「かわとじま」などの呼び方もあり、通称中ノ島、浮島ともいいました。

慶長5年9月関ヶ原の役の功労によって筑前国を拝領した黒田長政は、海上交通の要衝であったこの島に城を築き、三宅若狭家義を御船手衆に任命、城将としました。中島城、若松城ともいわれ、豊前との国境防備のため置かれた筑前6支城(中島城、黒崎城、鷹取城、益富城、松尾城、左右良城、本城は福岡城)の1つです。城主の三宅若狭家義の墓は、善念寺(若松区本町1丁目7番31号)境内にあります。
黒田長政入国以前は、永正年間に鳥旗の郷土武内治部が勢力を張っていました。
元和元年の一国一城令によって廃城になりましたが、文久3年(1863)幕末に砲台が置かれました。後、陸軍の所属となり更に三菱に払い下げられました。

明治13年(1880)炭魂社というレンタン・コークス工場が建てられ、戸畑で初めて工場がつくられた場所です。明治34年(1901)八幡製鐵所が建設され洞海湾を出入りする船が増えて、航行をさまたげたので切取りが計画されました。昭和14年(1939)10月洞海湾修築工事の一環として、内務省によって着工されました。翌昭和15年(1940)12月には、完全に取り除かれました。切取り当時人家66戸、造船所7、日本水産株式会社の信号所、三菱貯炭場などの施設がありました。
旧戸畑区役所前(戸畑区新池一丁目4番31号)の庭に河【白斗】島(中ノ島)記念石の碑があります。昭和14年(1939)3月28日惜別式挙行と書いてあります。数個の石は、島東南部の石垣上にあったもので、河【白斗】島を記念する唯一の遺石です。

若松出身の芥川賞作家火野葦平(明治39年-昭和35年)原作『花と龍』に中ノ島がでてきます。
『花と龍』は読売新聞に昭和27年(1952)6月20日から昭和28年(1958)5月11日まで324回連載され、昭和28年単行本として刊行されました。
明治の北九州を舞台に裸一貫で若松に石炭荷役請負業「玉井組」を築いた、父金五郎と母マンの両親の物語です。
金五郎の左腕にある菊を握った昇り龍の入れ墨から父と母を龍と花とに象徴して『花と龍』のタイトルがつけられました。
回答プロセス
(Answering process)
『日本歴史地名大系 41』中島、若松城跡、若戸渡の記載があります。
『角川日本地名大辞典 40』若松城の記載があります。
『戸畑市史 第2集』黒田長政筑前領有と中島築城、中ノ島の切取り記載があります。
『若松市史 第2集』中島切取事業、中ノ島、三宅若狭家義の碑の記載があります。
『北九州市史 古代・中世』中世北九州の山城 戸畑区中島城の記載があります。
『北九州の史跡探訪 増補・改訂版』戸畑区中ノ島の記載があります。
『福岡県の城郭』筑前国 中島城の記載があります。
『みんなのまち戸畑BOOK 歴史編』『戸畑ヨイトサ!ものがたり』中ノ島についてわかりやすい記載があります。
『港・まつり・五平太ものがたり』若松城の記載があります。
『写真集 明治大正昭和 若松・戸畑』中ノ島の写真が収録されています。
『火野葦平選集 第5巻』作品の中に中ノ島がでできます。また火野葦平による解説もあります。
西日本新聞 2011年2月21日朝刊 北九州版の22頁に洞海の歴史刻んだ幻の島という見出しの記事に中ノ島のことが詳しくでています。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
『戸畑市史 第2集』 戸畑市役所/編 戸畑市役所 1961年 〈K211.4/ト/2〉 (63~64、745~747頁)
『北九州市史 古代・中世』 北九州市史編さん委員会/編 北九州市 1992年 〈K211/キ/2〉 (988頁)
『若松市史 第2集』 若松市史第2集編纂委員会/編 若松市役所 1959年 〈K211.5/ワ/2〉 (734~735、949~950頁)
『日本歴史地名大系 41』 平凡社 2004年 〈K291/ニ/41〉 (167~168頁)
『角川日本地名大辞典 40』 角川日本地名大辞典編纂委員会/編 角川書店 1988年 〈K291/カ〉 (1465頁)
『北九州市の史跡探訪 増補・改訂版』 北九州市史跡同好会/執筆 福岡自費出版センター 1990年 〈K292.110/キ〉 (126~127頁)
『福岡県の城郭』 福岡県の城郭刊行会/編 銀山書房 2009年 〈K/240/フ〉 (303頁)
『みんなのまち戸畑BOOK 歴史編』 戸畑区役所まちづくり推進課 出版年不明 〈K211.4/ミ〉 (30頁)
『戸畑ヨイトサ!ものがたり』 北九州市小学校社会科研究協議会/編集 戸畑区小学校社会科研究会「なごや会」/編集 あらき書店 2001年 〈K211.4/キ〉 (90頁)
『港・まつり・五平太ものがたり』 北九州市小学校社会科研究協議会/編集 あらき書店 2000年 〈K211.5/キ〉 (15~16頁)
『写真集 明治大正昭和 若松・戸畑』 宇佐美明/編 国書刊行会 1980年 〈K298.115/ウ〉 (140~141頁)
『火野葦平選集 第5巻』 火野葦平/著 東京創元社 1958年 〈918.6/ヘ/5〉 
『幻の中ノ島いまここに』 篠原武/著 篠原武 1990年 〈K211.4/シ〉
西日本新聞 2011年2月21日朝刊 北九州版 (22頁) 洞海の歴史刻んだ幻の島
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000069997解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決