レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/07/23 19:28
- 更新日時
- 2010/08/27 13:28
- 管理番号
- 相橋-H22-032
- 質問
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解決
躬恒(みつね)作の和歌(?)“おなじ十七年 ふるゆきに いろはまかいぬ・・・”の歌の意味と正確な漢字が知りたい。(書の写真を持って来られた。)
- 回答
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資料⑥・⑦の提供と参考に⑧を案内した。
- 回答プロセス
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古今和歌集の躬恒(みつね)の和歌らしい。
①『和歌鑑賞辞典』窪田章一郎/(他)編 東京堂出版 1992(自館請求記号:R911.1)
→p331「躬恒」
「凡河内(おおしこうち)みつね 平安時代の人。古今集の撰者の一人で『躬恒集』がある」と記述がある。
質問者もこの『躬恒集』に収録されているのではないかとの事。
和歌を網羅して収録している『国歌大観』の中で『躬恒集』を収めている巻を探す。
②『国歌大観 第三巻 私家集編Ⅰ』新編国歌大観編集委員会/編、角川書店 1985(自館請求記号:R911.1)
躬恒集の歌を見ていくと、p33に該当する歌が見つかった。
「ふるゆきにいろはまがひぬむめの花かにこそにたるものなかりけれ」 春の歌である。
この詩の解釈を探すため、次の資料に当たってみる。
③『日本秀歌秀句の辞典』小学館辞典編集部/編 小学館 1995(自館請求記号:R911.0)
④『新名歌辞典』中村薫/編 明治書院 2007(自館請求記号:R911.1)
⑤『日本名歌集成』秋山虔/(他)編 学燈社 1988(自館請求記号:R911.1)
上記3点には記述なし。
神奈川県内横断検索(KL-NET)でキーワード“躬恒集”で検索し、次の2点を取寄せた。
⑥『和歌文学大系 19』明治書院 1997(神奈川県立図書館請求記号:911.1 106 19)
⑦『躬恒集注釈』藤岡忠美/著 貴重本刊行会 2003(神奈川県立図書館請求記号:911.13NN 195)
⑥によると、一五二番と四八二番の歌であることがわかる。
質問者の持参した写真のものは、四八二番の詩であり、質問者が持参した写真の和歌にあった「おなじ十七年」とは延喜17年のことか?と注釈にある。
文字は変体仮名なので
⑧『江戸版本解読大字典』柏書房 2000(自館請求記号:R728)
などを使って調べていただく。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
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- 『和歌鑑賞辞典』窪田章一郎/(他)編、東京堂出版 1992(自館請求記号:R911.1)
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『国歌大観 第三巻 私家集編Ⅰ』新編国歌大観編集委員会/編、角川書店 1985(自館請求記号:R911.1)
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『日本秀歌秀句の辞典』小学館辞典編集部/編、小学館 1995(自館請求記号:R911.0)
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『新名歌辞典』中村薫/編 明治書院 2007(自館請求記号:R911.1)
- 『日本名歌集成』秋山虔/(他)編、学燈社 1988(自館請求記号:R911.1)
- 『和歌文学大系 19』明治書院 1997(神奈川県立図書館請求記号:911.1/106 19)
- 『躬恒集注釈』藤岡忠美/著、貴重本刊行会 2003(神奈川県立図書館請求記号:911.13NN 195)
- 『江戸版本解読大字典』柏書房 2000(自館請求記号:R728)
- キーワード
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- 凡河内躬恒(おおしこうちみつね)
- 新古今和歌集
- 躬恒集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000069482