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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000067672
提供館
(Library)
高知県立図書館 (2110040)管理番号
(Control number)
I2010-008
事例作成日
(Creation date)
2010年04月15日登録日時
(Registration date)
2010年06月10日 10時34分更新日時
(Last update)
2010年07月27日 12時33分
質問
(Question)
中国における葬礼の上での、「哭」と「挽」の違いについて知りたい。
『礼記』あたりに出ているのではないか。
回答
(Answer)
下記のとおり回答しました。
 「哭」は葬礼に関する字であり、葬儀にあたって亡き人をしのんで「哭泣」すること、
 また葬の歌を「うたう」ことという意味がある。
 多数の本でいくつかの説が解説されている。
 『礼記』にも葬にあたっての「哭泣」の仕方が詳しく書かれている。
 「輓(挽)」は「車の前に立ってひっぱること」という意味で、葬礼に限っての字ではないが、
 「挽歌」(葬式のときに柩をのせた車を引く者が謡う歌)、「輓聯」(死者を哀む詞)からきているのか、
 「挽」に「死者を悼む詞」という意味を加えている辞書もある。
 『礼記』には挽歌の方法等については記載が見当たらない。
 『中国挽歌詩論』(冨士和子/著)という論文によると、挽歌の最も古いものは漢代のものであり、
 『礼記』ではまだ葬儀の場での音楽は忌むものとされていたようである。
回答プロセス
(Answering process)
1.まず、「哭」と「挽」の漢字について調査する。
『大漢和辞典』、『新訂 字統』、『熊野中国語大辞典』、『漢字の世界
中国文化の原点 2』、『成り立ちで知る漢字のおもしろ世界 人体編』、
『成り立ちで知る漢字のおもしろ世界 手と足編』、『漢字の成立ち辞典』などで
文字の意味を確認する。
2.中国の葬礼について調査する。
『礼記』中、下の喪に関する部分を確認、「哭」についての記載はあるが、
「挽」についてはなし。
『中国の死の儀礼』p.150~192「哭歌(クーコ)」(泣きながら歌う歌)や、「葬礼哀歌」
について詳しく研究されているが、挽歌という表現なし。
3.CiNii「中国」「挽歌」で検索。『中国挽歌詩論』(冨士和子/著)ヒット。
PDFでフルテキスト参照可能。「挽歌」について詳しく論じられている。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
語源.意味[語義]  (812)
参考資料
(Reference materials)
『大漢和辞典』 巻2・巻5・巻10 諸橋 轍次/著 大修館書店 1960年
『新訂 字統』 白川 静/著 平凡社 2004年
『熊野中国語大辞典』 新装版 熊野 正平/編 三省堂 1985年
『漢字の成立ち辞典』 加納 喜光/著 東京堂出版 2009年
『漢字の世界 中国文化の原点』 2 白川 静/著 平凡社 2003年
『成り立ちで知る漢字のおもしろ世界』  人体編・手と足編 伊東 信夫/著 スリーエーネットワーク 2007年
『新釈漢文大系』 28・29 明治書院 1979年
『中国の死の儀礼』ジェイムズ・L・ワトソン,エヴリン・S・ロウスキ/編 西脇 常記/〔ほか〕訳 平凡社 1994年
キーワード
(Keywords)
葬礼
礼記
哭泣
挽歌
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
書誌的事項調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000067672解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決