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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000065603
提供館
(Library)
大阪市立中央図書館 (2210006)管理番号
(Control number)
10-3B-201003-08
事例作成日
(Creation date)
2010/03/20登録日時
(Registration date)
2010年03月25日 02時11分更新日時
(Last update)
2012年07月11日 20時15分
質問
(Question)
大阪の船場(せんば)という地名の由来を知りたい。
回答
(Answer)
諸説あるようです。
『大阪ことば事典』(牧村 史陽/編 講談社,2004.11)の船場の項目(p384-386)では、
船場の語源については種々の説があるとして、

(1) 『浪華百事談』(ナニワヒャクジダン・著者不明、明治27・28年ごろの著)
世俗に、せんばは、戦場なり。中古しばしば戦争のありし地なればといへれど、此説うけがたし。
既に慶長の頃より人家つらなりて、船場の名あり。又、旧図中にも船場の名を付す。

(2) 『東【ユウ】子』(トウユウシ・田宮仲宣、享和年間(1801~1804年)の著)
地の字(アザ)センバと云へるは、洗馬なるよし。・・・(略)・・・
大坂洗馬は、豊太閤御在城の外廓洗馬の地なり。然るよりかくセンバをいへりとかや。

(3) 岸野章「船場の呼称に就いての一考察」『難波津』第10号(大正13年11月発行)
センバは、即ちサバの転訛、これを文字に直して、船場は砂場(さば)の転訛であると断ずるも決して牽強付会の説でないと。
・・・(略)・・・この辺一帯、最初は葦の生い茂った間々は砂浜であったため、砂場(すなば)、或いは砂場(さば)といはれたのが、後にその砂(さ)が語源を同じうせるセに転じ、ンの一字が添加されて、いつのまにかセンバとなり、センバが文字に引き直されて船場の二文字が宛てられ、かつては砂場であり、船着き場であった意が含蓄せしめられたのではなからうか

と、各説を紹介しているほか、「最も妥当な説」として、「古く難波津の頃、この辺が船着き場であったろうとする」という説をあげています。

そのほか、『日本歴史地名大系 28-[2]大阪府の地名 2』(平凡社,2001.7)船場の項目(p381-382)には、船場の町名が文書等に記された最も古い例として、以下の文章が記載されています。

「天正一六年七月に道修(どしよう)町(現東区)で火事があり、家二〇軒ほど焼失とあって(毛利天正記)、これが船場の町名の初見である。「言経卿記」文禄三年(一五九四)三月二九日条に「大坂センハ町之者」とあり、船場の名称の最も古い例と思われる。同書の記事は朝鮮貿易に携っている者の話で、船場地域にも相当有力な町人が住んでいたことを示している。また同五年八月には、薩摩から近衛信輔(信尹)に従って大坂入りした阿蘇惟賢(玄与)が、「玄与日記」八月一五日条に「愚宿せんは町也」と記す。」
(天正16年=1573年)

また、『角川日本地名大辞典 27 大阪府』 (角川書店,1983.10)の船場の項目(p681-682)には、地名起源として、以下の記述があります。

「船場の地名起源については、浪華の湊の船着き場であるという説、古来の戦場の展化であるという説、洗馬の地であったことによるという説。千波を語源とする説。糶場説など諸説ある。」

『船場 風土記大阪 第1集』 (宮本 又次/著 ミネルヴァ書房,1960)第一章船場概観 一船場について(o2))には、
浪華の湊の船つき場であるとする説、戦場説、洗馬説(ここでは『摂陽奇観』という資料からのものとされています。)が紹介されています。
このほか、交易の繁華地という意味でセンバといったということも指摘されています。
回答プロセス
(Answering process)
1.大阪関連の下記参考図書を調査

『大阪ことば事典』(牧村 史陽/編 講談社,2004.11)
『日本歴史地名大系 28-[2]大阪府の地名 2』(平凡社,2001.7)
『角川日本地名大辞典 27 大阪府』 (角川書店,1983.10)

2.『角川日本地名大辞典 27 大阪府』 (角川書店,1983.10)の文中(船場)とあるので、
『船場 風土記大阪 第1集』 (宮本 又次/著 ミネルヴァ書房,1960)を確認。

第一章船場概観 一船場について(o2))に、関連の記載あり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
近畿地方  (216 9版)
参考資料
(Reference materials)
『大阪ことば事典 新版』 牧村 史陽/編 講談社,2004.11 ISBN 4-06-212386-X<当館書誌ID:0010865148>
『日本歴史地名大系 28-[2]大阪府の地名 2』平凡社,2001.7 ISBN(set) 4-582-91013-0<当館書誌ID:0010176190>
『角川日本地名大辞典 27 大阪府』 角川書店,1983.10<当館書誌ID:0000184865>
『船場 風土記大阪 第1集』 宮本 又次/著 ミネルヴァ書房,1960 <当館書誌ID:0000244954>
『日本随筆大成 第3期 2 浪華百事談』日本随筆大成編輯部/編 吉川弘文館 1995.6<当館書誌ID:0000453694>
「船場の地沿革」(p.37-41)
キーワード
(Keywords)
大阪府大阪市中央区
船場
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
大阪市立図書館では、2010年12月現在、商用データベース「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)」(事典・辞書等)で『日本歴史地名大系』の検索・閲覧が可能です。
大阪市立図書館では、2012年1月より、電子書籍サービス(  http://www.oml.city.osaka.jp/net/ebook.html  )で『日本随筆大成 第3期 2 浪華百事談』の検索・閲覧が可能です。
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000065603解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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