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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000061716
提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土-16
事例作成日
(Creation date)
2009/12/21登録日時
(Registration date)
2010年01月08日 02時13分更新日時
(Last update)
2011年08月29日 17時19分
質問
(Question)
法観寺(ほうかんじ)と仁和寺(にんなじ)にある五重塔の高さを知りたい。
回答
(Answer)
法観寺は,東山区の清水寺門前の賑やかな町中にある,臨済宗建仁寺派のお寺で,通称“八坂の塔”と呼ばれています。
聖徳太子が五重塔を建て,仏舎利(釈迦の遺骨)を納めて法観寺としたとされ,渡来系豪族の八坂造(やさかのみやつこ)が創建に関わったと伝えられています。
塔は飛鳥時代の礎石の上に建ち,その中心には太い桧の心柱があります。
度々火災に遭い,現在の塔は永享12年(1440)足利義教が再建したものです。
現在は重要文化財に指定されており,その高さは約46mです。(文献により高さが異なります。)

一方,仁和寺は右京区御室(おむろ)にある真言宗のお寺で,光孝天皇の勅願により宇多天皇がその遺志を継いで,仁和4年(888)落慶供養後,仁和寺としました。宇多天皇は,譲位後仁和寺で出家して寺内に御室(僧坊)を設けたため,この一帯が御室と呼ばれるようになり,皇子が門跡を務める筆頭門跡寺院として高い寺格を誇りました。
応仁の乱で焼失しましたが,三代将軍徳川家光から寺領の寄進を受けて再興し,現在の五重塔も寛永14年(1637)に再建されました。その高さは塔身32.7mで,重要文化財に指定されています。特徴は,各層の屋根の大きさをほぼ同じにすることで均整美を重視する,近世の五重塔の様式です。

五重塔の高さは,地上から屋根までの「塔身」と屋根の上にある「相輪(そうりん)」の高さで表されます。ただし,塔身,総高,高さについては文献により捉え方が異なるため,以下に具体的な数値を挙げます。

【資料1】法観寺36.4m , 仁和寺32.7m(高さ)
【資料2】法観寺36.4m , 仁和寺32.7m(総高)
【資料3】法観寺 約46m(高さ)
【資料4】法観寺 約46m(高さ)
【資料5】             仁和寺33m(高さ)
【資料6】             仁和寺36.18m(総高)
【資料7】             仁和寺32.7m(塔身の高さ)
【資料8】法観寺38.8m , 仁和寺35.9m(総高さ)
【資料9】法観寺40m(高さ)
【資料10】            仁和寺33m(高さ)

回答プロセス
(Answering process)
●法観寺は,通称「八坂の塔」と呼ばれているので, 検索キーワードは“法観寺”, “八坂の塔” , “仁和寺“で調べる。
 また,法観寺は洛東,仁和寺は洛西にあるお寺なので,「名所図会」や地理・地誌・紀行の分野から洛東,洛西のものを見る。

●塔や仏塔の本を見る。

●どちらの塔も重要文化財なので,『国宝・重要文化財大全』,『京都重要文化財目録』,『国宝・重要文化財目録』を見るが,高さは記載されていなかった。

●京都に関する基本事典『京都大事典』,『京都・山城寺院神社大事典』,『郷土資料事典 26 京都府』,地名事典『日本歴史地名大系 27 京都市の地名』,『角川日本地名大辞典 京都府』を見る。

●仁和寺のホームページを見ると,五重塔は塔身32.7mとある。( http://web.kyoto-inet.or.jp/org/ninnaji/index.html  最終確認日平成22年1月20日) 法観寺のホームページは見当たらず。

事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本の建築  (521 8版)
各宗  (188 8版)
寺院.僧職  (185 8版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『日本塔総鑑』 (中西亨著 同朋舎 1978) p74,85
【資料2】『仏塔巡礼 西国編』 (長谷川周 文・写真 東京書籍 2000) p16-17,26-27
【資料3】『京都・山城寺院神社大事典』 (平凡社 1997) p604
【資料4】『日本歴史地名大系 27 京都市の地名』 (平凡社 1979) p216
【資料5】『郷土資料事典 26 京都府』 (ゼンリン 1997) p150
【資料6】『仁和寺 旧御室御所』 (総本山仁和寺 2007) 重文五重塔の項目
【資料7】『古寺巡礼京都 22 新版 仁和寺』 (淡交社 2008) p21
【資料8】『日本の美術 No.158 塔の建築』 (至文堂 1979) p10,52
【資料9】『今昔都名所図会 2 洛東』 (竹村俊則文 京都書院 1992) p36
【資料10】『今昔都名所図会 3 洛西』 (竹村俊則文 京都書院 1992) p24
『日本仏塔集成』 (浜島正士著 中央公論美術出版 2001) p192<五重塔の高さの比例の表あり(単位 尺)>

キーワード
(Keywords)
法観寺
仁和寺
八坂の塔
五重塔
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000061716解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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