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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000060437
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
OSPR09090040
事例作成日
(Creation date)
2009/09/30登録日時
(Registration date)
2009年12月02日 02時12分更新日時
(Last update)
2009年12月02日 12時28分
質問
(Question)
『日本の美と文化 4』(1983年講談社)P30.32の女神像(「宇迦乃御魂命坐像」「夫須美神像」)で見られるように、
日本の古い女神像には立て膝の坐像が見かけられるが、
これは昔日本で立て膝が正座であったということなのか、
もしくは朝鮮半島より渡ってきてその時代だけそうであったということなのか。
その歴史的根拠が知りたい。
また、主にどの身分の方がされる(されていた)所作なのか。
文献でそのあたりの記述があれば読みたい。
回答
(Answer)
立て膝が昔の正座であるかどうかに言及する資料は見当たりませんでしたが、坐り方の文化を考察する参考資料を以下に紹介いたします。
◆図書
(1)『日本民俗大辞典 上 あ?そ』(福田アジオ?[ほか]編 吉川弘文館 1999.10)【貸出不可】P.922 すわりかた(坐り方)の項
⇒「立てひざ」は、「日常の中のくつろいだ坐り方で男女ともにみられる。仏教では女性的な観音像や下級守護神の坐り方である。」とあります。
(2)『民俗の事典』(大間知篤三[等]編 岩崎美術社 1972)p.142 坐り方の項
⇒「日本人はいつごろから、今日のようなすわり方をしたのであろうか。『源氏物語絵巻』や近世の風俗画をみると、正座している者もあるが、男女ともに、立て膝やあぐらをかいている者が多い。日本人の正座の風は元禄・享保以後、泰平が続いてから普及したもので、遠くもまだ三百年は出ていないらしい。今日でも田舎へいくと、男女とも立て膝で食事をしているのをみかける。」とあります。
(3)『「坐」の文化論』(山折哲雄?著 佼成出版社 1981.6)P.136-156「「神」の確立」
⇒「神像の坐法」、「立てひざ坐りと女神」、「女神坐像にみる坐の源泉」といった節の中で立てひざの考察をしています。P.155「坐法としての片ひざ立てが、威儀や形式を重視するよりも、むしろ身体の自在さを重んずる平民的な風趣を伝えている」とあります。
(4)『ワザと身体の民俗学 歴史民俗学資料叢書』(礫川全次?編 批評社 2008.4)P.68-87「日本人の坐り方に就て」(入沢達吉『史学雑誌』31(8) 1920所載)
⇒P.80-81 元禄・享保の頃の浮世絵図から立膝が見られる例を挙げています。
(5)『からだ ふぉるく叢書』(藤岡喜愛?[ほか]著 弘文堂 1974)P.41-73「姿勢と文化」
⇒特に立て膝についての記載はありませんが、(1)に参考資料として挙がっていました。
(6)『アジアに見るあの坐り方と低い腰掛 丸善ブックス』(井上耕一?著 丸善 2000.11)P.177-226「日本における坐り方と座具」
⇒主にしゃがむ姿勢についての考察です。
◆Web情報
『岩手大学教育学部研究年報』45(2)1986.2 「神像彫刻に関する二、三の考察」
http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/1432/1/erar-v45n2p49-60.pdf
⇒P.7 立て膝坐りの女神像の成立について。
『東京家政学院大学紀要. 人文・社会科学系』39 1999.7 「正座の源流」
*CiNiiでPDF無料一般公開されています  http://ci.nii.ac.jp/
⇒正座の歴史について。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
当館所蔵の民俗、神道、神像などの書籍を総当りしましたが、
同じ神像(「宇迦乃御魂命坐像」「夫須美神像」)ぐらいしか載っておらず、
立て膝が昔の正座であったかも含め何も手がかりが掴めませんでした。
神事で巫女の座り方は現在正座のようですし、
何もわからない上での調査依頼で申し訳ありません。
NDC
風俗習慣.民俗学.民族学  (380 8版)
参考資料
(Reference materials)
『日本民俗大辞典 上 あ?そ』(福田アジオ/[ほか]編 吉川弘文館 1999.10)(ページ:922)
『民俗の事典』(大間知篤三/[等]編 岩崎美術社 1972)(ページ:142)
『「坐」の文化論』(山折哲雄/著 佼成出版社 1981.6)(ページ:136-156)
『ワザと身体の民俗学(歴史民俗学資料叢書)』(礫川全次/編 批評社 2008.4)(ページ:68-87)
『からだ(ふぉるく叢書)』(藤岡喜愛/[ほか]著 弘文堂 1974)(ページ:41-73)
『アジアに見るあの坐り方と低い腰掛(丸善ブックス)』(井上耕一/著 丸善 2000.11)(ページ:177-226)
『岩手大学教育学部研究年報』45(2)1986.2 「神像彫刻に関する二、三の考察」P.7(2009/10/2現在) (ホームページ: http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/1432/1/erar-v45n2p49-60.pdf )
『東京家政学院大学紀要. 人文・社会科学系』39 1999.7 「正座の源流」(2009/10/2現在) (ホームページ: http://ci.nii.ac.jp/ )
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000060437解決/未解決
(Resolved / Unresolved)