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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000058831
提供館
(Library)
香川県立図書館 (2110006)管理番号
(Control number)
10465
事例作成日
(Creation date)
2009年10月20日登録日時
(Registration date)
2009年10月20日 11時53分更新日時
(Last update)
2014年01月18日 14時20分
質問
(Question)
1 「いただきさん」の起源や江戸時代の活動が確認できる資料
2 「いただきさん」に関する記述がある当館所蔵資料
回答
(Answer)
1 「いただきさん」の起源や江戸時代の活動が確認できる資料

 歴史的変遷を網羅したものではないが、「いただきさん」の起源を説明する伝説や江戸時代の
 「いただきさん」の活動が確認できる資料は次のとおり。
 
 ・『香川県漁業史 通史編』(香川県漁業史編さん協議会/編・発行 1994年)
  〔当館請求記号:K6602 K7 1-1〕
  本書の第2章近世の漁業 第1節近世漁村の成立と発展 ニ、高松城下町の成立と漁業伝説に、
  昭和8年発行の『高松市史』からの引用として「糸より姫伝説」を紹介している。
  (77~78頁)

  「・・・昔、讃岐の海岸へ平家の落人が流れ着いた。その落人は美しい姫とその家来であった。
  そして姫の名は糸より姫といった。昨日まで栄華の中に育った姫はどうして生活してよいか困った。
  家来の男は主人を助けるため、ただ一つの船を頼りに魚を捕って付近の村へ売り歩いた。こうした
  家来の忠義な働きを見た姫はじっとして食べるのにしのびず、男の捕ってきた魚を自分もまた売り歩いた。
  しかし、それはなかなか耐えられない苦労であった。そこで主従二人が色々思案のすえ考えついたのが
  小さい桶や盥(たらい)に魚を入れ、頭にいただいて(載せて)売り歩くことであった。
  こうした生活が始まって幾百年、その浜はいつしか美しい姫の名から「糸より浜」と名付けられ、
  姫の子孫たちの今日の漁婦は、今に魚を頭にいただいて売り歩くのである・・・。」

  また、この伝説と「いただきさん」とを次のように結び付けている。
  「西浜の漁家の主婦が頭上運搬して魚を売って回る姿は最近まで見ることができた。この伝説は
  その始まりを説明するものである。」

 ・『古地図で歩く香川の歴史-さぬきで息ぬき,高松城下に遊び、二十四の瞳の世界をさまよう』
  (井上正夫/著 同成社 2008年)
  〔当館請求記号:K2100 I13〕

  2『高松城下図屏風』に迷う~三百五十年前の高松~ (5)名場面集で、江戸時代初期の高松を
  描いたという『高松城下図屏風』(香川県ミュージアム蔵)には、現在の三越前あたりに「いただきさん」が
  描かれていることを紹介している。(41頁)

2 「いただきさん」に関する記述がある当館所蔵資料

 「いただきさん」に関する記述などがある当館所蔵資料は次のとおり。

 ・『潮(537号)』(潮出版社 2003年発行)
  〔雑誌のため、請求記号はない。〕

  「新鮮な海の幸を売る高松の”いただきさん”」(54~59頁)には、仕入れや横付け自転車を使っての行商など、
  現在の「いただきさん」の一日を紹介している。

 ・『新修高松市史 2』(高松市史編集室/編 高松市役所 1966年発行)
  〔当館請求記号:K6602 K7 1-1〕

  風俗あれこれ(75~76頁)には、頭上に魚ハンボ(魚を入れる平たい浅底の桶)を載せて売り歩く姿は
  大正時代にはすたり、その後は、手押し車や自転車の横に箱車をつける横づけ式自転車で行商していると、
  「いただきさん」の魚売りの移り変わりを記している。

 ・『香川県衛生年報 昭和33年版』(香川県民生衛生部/編 香川県民生衛生部 1959年発行)
  〔当館請求記号:K4981 K1 3-33〕

  「いただきさん」(57頁)の解説には、昭和32年現在、「いただきさん」のように手押車で一軒一軒魚を売って
  回る形態を含めた魚介類行商が県下に1700人以上いることや、その販売量が店舗を持った業者に
  匹敵することを報告している。

 ・『高松市』(高松市役所/編 高松市役所 1922年発行)
  〔当館請求記号:K2931 T2 2〕
 
  「風俗習慣娯楽」の項(68頁)には、盥を頭にのせ魚を売り歩く着物姿の女性の絵(白黒)が
  掲載されている。
 
 ・『高松今昔記 第1巻』(荒井とみ三/著 歴史図書社 1978年)
  〔当館請求記号:K3821 A1 9-1〕

  第三章物売り渡世篇に、「いただき」の頂があります。(184~185頁)
  内容は、『讃岐郷土画集 第1編(物売り今昔)』、『讃岐民俗図誌 第8巻(物売り行商篇)』と同じもの。

 ・『讃岐郷土画集 第1編(物売り今昔)』(荒井とみ三/著 讃岐郷土研究会 1964年)
  〔当館請求記号:K3840 A1〕

  「魚の行商」の章に「いただき」についての解説があり、絵が添えられている。(頁付けなし)

 ・『讃岐民俗図誌 第8巻(物売り行商篇)』(荒井とみ三/著 香川県郷土資料刊行会 1960年)
   〔当館請求記号:K3821 A1 1-8〕

  巻頭口絵に、カラーで荒井とみ三筆の「いただき」の絵がある。
  また、「いただき」(70~71頁)、「魚の行商」(72~73頁)の章があり、それぞれに説明と絵がある。
   
 ・『讃岐農村民俗図誌』(市原輝士/著 香川県農業改良普及会 1952年)
  〔当館請求記号:K3821 I1〕

  「伝説いただき・小田池の人柱」の章がある。(第17章)

 ・『観光の高松 第1号』(高松観光協会/編・発行 1937年)
  〔当館請求記号:K2931 T16 1-1〕 
  
  記事「讃岐風俗三態」(左甚水/著)で、「いただき」について触れている。(66頁)
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
水産業および漁業史.事情  (662 8版)
参考資料
(Reference materials)
香川県漁業史編さん協議会/編. 香川県漁業史 〔1〕. 香川県漁業史編さん協議会, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I008219231-00
井上正夫 著. 古地図で歩く香川の歴史 : さぬきで息ぬき : 高松城下に遊び、二十四の瞳の世界をさまよう. 同成社, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010007662-00 , ISBN 9784886214508
キーワード
(Keywords)
いただきさん
いただき
行商
水産物
香川県
「糸より姫」
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
定番事例
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000058831解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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