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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000058351
提供館
(Library)
岡崎市立中央図書館 (2310043)管理番号
(Control number)
岡崎-270
事例作成日
(Creation date)
2009年09月20日登録日時
(Registration date)
2009年09月27日 20時56分更新日時
(Last update)
2017年02月02日 15時31分
質問
(Question)
万葉集巻二165「うつそみの ひとなるわれや あすよりは ふたかみやまを いろせとわがみむ」で用いられている漢字が資料によって異なるのはなぜか。(われ→吾、我  いろせ→兄弟、阿兄)また、二上山とはどこにあるのか。
回答
(Answer)
原文では、「宇都曽見乃 人尓有吾哉 従明日者 二上山乎 弟世登吾将見」(『萬葉集 全歌講義 一』阿蘇瑞枝著 笠間書院などに掲載)とあり、口語訳者の解釈により表記が異なるものと思われるが、文字の違いについて説明された資料は見つからず。
二上山は、奈良県と大阪府の境に位置する葛城連山にあり、大津皇子の墓と伝えられる墓がある。
回答プロセス
(Answering process)
○文字の相違について
  原文は『宇都曽見乃 人尓有吾哉 従明日者 二上山乎 弟世登吾将見』 吾、弟世
  
  【資料1】に「いろせ【阿兄】 兄(時には弟にも)にいふ。親しみ語。」とあり。
  【資料2】p58 【資料3】p128-129 【資料4】p410-414 【資料5】p385-389 
  【資料6】p131-135より
   われ⇒吾・我・我れ・われ、いろせ⇒阿弟・弟・いろせ・弟背・弟世と色々の表記。
  【資料4】「世」の文字でセの音を示して、イロトではなくイロセと訓むべきことをあらわした
   とあり。
  【資料5】「いろ」は同母を示す語。「背」は男を親しんで呼ぶ語。「弟」はイロトと訓める文字
   である。原文「弟世」はイロトではなくイロセであることを指示するために「世」を書き添えた
   用字という稲岡耕二氏の論文引用あり。
  【資料6】この資料の解説では、“「弟世」が「いろと」という読みもあるが、私は「いろせ」と
   読む。・・・中略・・・「せ」は信頼し、依存すべき相手を指すという意味で「背」と同じこと
   ではないかとも思われる。”と記載されている。
  

○二上山の所在地について
  【資料1】p297 大和国北葛城郡
  【資料3】地名一覧のp32 奈良郡北葛城郡当麻町西方の山
  【資料4】p413 奈良県と大阪府の境に位置する葛城連山の中の二上山。奈良県葛城市と大阪府
   南河内郡太子町との間にある・・・中略・・・雄岳山頂に大津皇子の墓と伝えられる墓がある。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
詩歌  (911 9版)
作品集  (918 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】折口信夫全集刊行会 編纂 , 折口, 信夫, 1887-1953. 折口信夫全集 11 (万葉集辞典). 中央公論社, 1996.(918.6/オリ/11)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002496168-00 , ISBN 4124033583
【資料2】折口信夫全集刊行会 編纂 , 折口, 信夫, 1887-1953. 折口信夫全集 9 (口訳万葉集). 中央公論社, 1995.(918.5/オリ/9), ISBN 4-12-403356-7
【資料3】佐竹昭広 [ほか]編 , 佐竹, 昭広, 1927-2008. 新日本古典文学大系 1. 岩波書店, 1999.(918/シン/1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002807101-00 , ISBN 4002400018
【資料4】阿蘇瑞枝 著 , 阿蘇, 瑞枝, 1929-. 萬葉集全歌講義 第1巻(巻第1・巻第2). 笠間書院, 2006.(911.1/アソ/1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008142477-00 , ISBN 4305401916
【資料5】伊藤博 著 , 伊藤, 博, 1925-2003. 万葉集釈注 1. 集英社, 1995.(911.1/イト/1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002459192-00 , ISBN 4081650012
【資料6】中西進 著 , 中西, 進, 1929-. 傍注万葉秀歌選 1. 四季社, 2003.(911.1/ナカ/1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004117774-00 , ISBN 4884051998
キーワード
(Keywords)
万葉集
二上山
大津皇子
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000058351解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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