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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000057365
提供館
(Library)
相模原市立橋本図書館 (2210035)管理番号
(Control number)
相橋-H21-015
事例作成日
(Creation date)
2009/7/16登録日時
(Registration date)
2009年08月22日 14時45分更新日時
(Last update)
2009年10月06日 14時01分
質問
(Question)
九尾の狐について調べたい。
栃木県那須にある殺生石の由来は九尾の狐を石にしたものとされている。昔中国やインドで美しい女性に化けて世を乱し、悪行の重ねた九尾の狐はその後日本に渡来したとされており、中国やインドで九尾の狐についてどのような話があるか知りたい。
回答
(Answer)
九尾の狐について、“青丘国に棲む九本の尾のある狐。天下泰平の世に出現する瑞獣とされ、柏杼子(はくよし)が東海へ旅行をしたとき、王寿というところでこの九尾狐を捕らえたという。後世は妖怪とされ、美女に化けた九尾の狐に歴代の帝王が溺惑したため、国を滅ぼしたと伝えられる。(海外東経、大荒東経)”(『怪奇鳥獣図巻 大陸からやって来た異形の鬼神たち』より)。また、九尾の狐に関する資料を併せて提供した。
回答プロセス
(Answering process)
○妖怪に関する書棚を見る。
『中国妖怪人物事典』 <自館請求記号:R388> P124-127“九尾狐(きゅうびこ)”
 →『山海経(せんがいきょう)』、『呂氏(りょし)春秋』、『白虎通』、『朝鮮の民話』、『下学集』などに九つの尾の狐の話が出てくる旨の解説あり。

○民俗に関する書棚を見る。
『中国文化伝来事典 新装新版』 <自館請求記号:R380> P277“金毛九尾の狐”
 →『山海経』、『史記』より殷の紂王と妲己、インドの華夫人、周の幽王と褒似、日本に渡来した話(若藻、玉藻、殺生石)に九尾の狐の話が出てくる旨の解説あり。
『図説 世界未確認生物事典』 <自館請求記号:388> P89“九尾の狐”
 →“『山海経』第一南山経一の巻に九尾の狐のことが記され”との記述あり。また、『中国の神話伝説』(袁珂/著)げい禹(う)篇第三章、『延喜式』治部省式、『三国妖婦伝』に九尾の狐の話が出てくる旨の解説あり。
『怪奇鳥獣図巻 大陸からやって来た異形の鬼神たち』 <自館請求記号:388.21> P81“九尾狐”
 →“青丘国に棲む九本の尾のある狐。天下泰平の世に出現する瑞獣とされ、柏杼子(はくよし)が東海へ旅行をしたとき、王寿というところでこの九尾狐を捕らえたという。後世は妖怪とされ、美女に化けた九尾の狐に歴代の帝王が溺惑したため、国を滅ぼしたと伝えられる。(海外東経、大荒東経)”とあり。
『韓国の民話伝説』 <自館請求記号:388.21> P22~33“九尾狐(クミホ)の愛”、P218“解題:九尾狐の愛”
 →韓国での伝説と解題の記述あり。
『中国魔物図鑑 下』 <相模原市立図書館所蔵|請求記号:388.22> P114“九尾狐”
 →『山海経』、『三国妖婦伝』、『白虎通』、『延喜式』に九尾の狐の話が出てくる旨の解説あり。

○上記資料に記述されている出典を市内OAPCで検索。
『山海経』
 →『中国古典文学大系 8』 <自館請求記号:928> 
    P492“海外東経”に“青丘国はその北にあり、その狐は四つの足で九つの尾”と記述あり。
     P497“大荒東経”に“青丘の国あり、九尾の狐がいる”とあり、人肉を喰らうことについては記述なし。
『呂氏春秋』
 →『呂氏春秋』 <自館請求記号:124.7> 目次からは記述見当たらず。
『下学集』→ヒットなし。
『中国の神話伝説』
 →『中国の神話・伝説』 <自館請求記号:164.22> 袁珂の著作ではないが、索引“笑わぬ女型”よりP331に幽王と褒似の話があるが九尾の狐は登場しない。
『三国妖婦伝』
 →ヒットなし。Google“九尾の狐 延喜式”でヒットしたサイト( http://page.freett.com/sekihantaki/tadaf/tora/kuubi.html )によると『三国悪狐伝』とも言うらしいが市内OPACなし(2009/9/30確認)。
『白虎通』
 →ヒットなし。日本のものか中国のものか迷い、インターネット検索したところ、中国と判明。そこで『中国学芸大事典』 <自館請求記号:R920>を見たところ、P676『白虎通義』と同じものと分かったが県内もなし。国立国会図書館アジア情報館のアジア言語OPACより『白虎通』班固等撰がヒット。
『延喜式』
 →『国史大系 第26巻 新訂増補新装版』 <自館請求記号:210.08>
    “治部省式”を探したところP528に“赤兎。九尾の狐~”とあり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
伝説.民話[昔話]  (388 9版)
参考資料
(Reference materials)
『中国妖怪人物事典』実吉達郎/著、講談社、1999
『中国文化伝来事典 新装新版』寺尾善雄/著、河出書房新社、1999
『図説 世界未確認生物事典』笠間良彦/著、柏書房、1998
『怪奇鳥獣図巻 大陸からやって来た異形の鬼神たち』工作舎、2001
『韓国の民話伝説』崔常植/著、東方出版、2008
『中国魔物図鑑 下』KZ和神/著、光栄、1995
『中国古典文学大系 8』平凡社、1998
『呂氏春秋(講談社学術文庫 1692)』町田三郎/著、講談社、2005
『中国の神話・伝説』伊藤清司/著、東方書店、1996
『中国学芸大事典』近藤春雄/著、大修館書店、1979
『国史大系 第26巻 新訂増補新装版』黒板勝美/著、吉川弘文館、2000
キーワード
(Keywords)
九尾狐
妖怪
山海経
殺生石
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000057365解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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