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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000056092
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
B2008M1249
事例作成日
(Creation date)
2008/10/2登録日時
(Registration date)
2009年06月30日 02時10分更新日時
(Last update)
2009年06月30日 02時10分
質問
(Question)
「ニガム」の地震応答解析方法を調査されている利用者からの調査依頼がありました。多質点の地震動に対する建物の地震応答の数値計算方法について解説されている資料、できれば計算例が掲載されている文献を探しています。 資料の紹介をお願いします
回答
(Answer)
ニガムの地震応答解析方法が掲載された資料について、当館所蔵の資料を調査しました。関連する記述があった資料を以下のとおりご紹介します。なお、調査にあたっては、NDL-OPAC ( http://opac.ndl.go.jp/index.html ) において、タイトルや件名に「地震応答解析」や「耐震構造」などのキーワードを入れてヒットした資料を参照しました。【 】内は当館請求記号です。

(1)『建築振動理論』(大崎順彦著 彰国社 1996.11 【M256-G14】)
  振動学の基本原理からはじめ、建築振動の理論全般を体系的にまとめることを目指し執筆された資料です。著者は、東京大学工学部建築学科の元教授で、講義内容をもとに増補改訂してまとめ上げた資料で、この資料が今回紹介する資料の中では、お尋ねの内容にもっとも近い資料のようです。

10章「数値解析とコンピュータ・プログラム」(pp.387-478)の「10.2 線形時刻歴解析」(pp.407-446)の「10.2.5 直接積分法による多質点系の地震応答(Nigam法)」(pp.426-432)の項に、Nigam法による地震応答の運動方程式とコンピューターによる計算プログラムが掲載されています。プログラムはプログラミング言語:FORTRANで記述されており、4つのサブルーチンを用いています。それらのサブルーチンは、10章の他の項に記載されており、記載箇所は、10章の冒頭(pp.387-389)、「10.1 マトリックス算法」(pp.389-407)、「10.2.6 マトリックス指数関数」(pp.432-435)です。なお、逆マトリックスを求めるサブルーチンは、読者のライブラリーサブルーチンを用いることを前提としているため、プログラムは記載されていません。
 また、6章「多質点系の振動」(pp.215-297)の「6.5 地動に対する応答」(pp.272-293)では、地動に対する応答解析が解説されており、「6.5.1 平面振動系の応答―直接積分法(Nigam法)」(pp.272-279)には、Nigam法を用いた実際の計算式例が掲載されています。

 なお、Webcat Plusのこの資料のレコードに章レベルの目次情報の記載があります。
( http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABN15276951 )
 
(2)『最新耐震構造解析』(柴田明徳著 第2版 森北出版 2003.5 (最新建築学シリーズ)    
 【NA93-H9】)
  大学工学部建築学科の学部講義に基づいて、構造物の動力学や地震応答解析の基本を解説した資料です。「第3章 応答の数値解析」(pp.97-112)の「3.4 厳密解に基づく方法(Nigam・Jennings法)」(pp.111-112)に、Nigam法についての解説があります。運動方程式の立て方と応答の導き方が記載されていますが、この項の記述は多質点系を意図して記述されたものではないようです。この資料についても、WebcatPlusに章レベルの目次情報の記載があるので、ご参照ください。
( http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABA62131908 )

 なお、この資料の参考文献を確認したところ、Nigam・Jennings法が発表された論文の書誌事項が掲載されていました。該当の論文は1969年にアメリカの雑誌''Bulletin of the Seismological Society of America''に発表されています。書誌事項は以下のとおりです。なお、この資料中では、発表年は1964年と記載されていますが、''Bulletin of the Seismological Society of America''のホームページで確認したところ、当該論文の刊行年は1969年となっていました。
( http://bssa.geoscienceworld.org/cgi/gca?allch=&SEARCHID=1&FIRSTINDEX=0&hits=10&RESULTFORMAT=1&gca=ssabull%3B59%2F2%2F909 )

 Calculation of response spectra from strong-motion earthquake records
 NAVIN C. NIGAM and PAUL C. JENNINGS
 Bulletin of the Seismological Society of America
 Apr. 1969; vol.59: pp.909-922


 上記のほかには、調査の限りでは、Nigam・Jennings法が解説されている資料は見当たりませんでした。参考までに、地震応答解析に関して比較的詳細な記述があった資料を以下のとおりご紹介します。

(3)『地震応答解析と実例』(土木学会 1973 【NA93-6】)
  pp.91-126の「第6章 地震応答解析の方法」に、様々な地震応答解析方法が紹介されています。このうち、「6.4 地震動の波形を用いる地震応答解析法」(pp.120-126)で、運動の微分方程式を直接、数値的に積分する方法として、モーダルアナリシス法とよばれる線形多自由度系に対する方法と、物理座標系の運動方程式を直接に積分する方法を紹介しています。

(4)『時刻歴地震応答解析法』(渡辺昇,宮本裕著 技報堂出版 1985.10 【M236-254】)
 時刻歴地震応答解析法の理論とその電子計算プログラミングについて、解説しています。「2.3 多質点多自由系構造物の地震応答解析」(pp.35-52)には構造物の質量を多数の質点に分けて解析する計算式と計算例が掲載されています。しかし、「ニガム」による方式であるとの記述はありません。

(5)『最新耐震・防火建築ハンドブック : 実務家のための』(建設産業調査会 1991.12 【NA93-E25】)
 「1.4 動的解析」(pp.68-91)の「1.4.3 時刻歴応答解析」(pp.82-85)に、線形加速度法による数値解析の方法が紹介されています。しかし、記述は簡易なもので「ニガム」に関する記述はありません。


以上のほか、当館で契約している科学技術文献データベースであるJDreamⅡでニガムの地震応答解析に関する文献を検索しました。ご照会の内容に関連する記述があった文献をご紹介します。

(6) 和文標題:人工地震波発生に関する考察
  著者名:武藤至 (岐阜工高専)
  資料名:岐阜工業高等専門学校紀要 (当館請求記号:Z14-30)  
  巻号ページ(発行年月日):No.13 Page.53-60 (1978)
 人工地震動(加速度波形)を発生させるためにより改良された手法について解説しています。影響係数の概念を用いた収束法とNigam,Jenningsの手法を用いて応答スペクトルを求めるというプロセスを紹介しており、計算式も掲載されています。

(7) 和文標題:Nigam-Jennings法による剛体のロッキング振動解析
  著者名:鈴木知宏(東京電機大 大学院), 奥村敏恵,松井邦人(東京電機大 理工)
  資料名:土木学会年次学術講演会講演概要集 第1部 (当館請求記号:Z43-973)
  巻号ページ(発行年月日):Vol.41st Page.863-864 (1986.11) 
 標記Nigam-Jennings法を、浮上りを考慮したロッキング振動解析に適用する方法と結果を紹介しています。

 以下の文献については、該当号が当館では欠号になっているため、本文の確認はできておりませんが、タイトルなどから判断すると、Nigam-Jennings法の計算式を掲載している可能性があります。

(8) 和文標題:Nigam-Jennings法の非線形動的応答解析への拡張
  著者名:松井邦人(東京電機大 理工), 松島学(東電設計), 本田満彦,井出周治(東京電機大 大
        学院)
  資料名:構造工学論文集 A (当館請求記号:Z14-1103 該当号欠号)
  巻号ページ(発行年月日):Vol.35 No.2 Page.677-688 (1989.03)

 この文献は、NACSIS-Webcat( http://webcat.nii.ac.jp/webcat.html )によると国内に所蔵機関があるようです。


 また、以下のインターネット情報にも、Nigam法に関する言及があります。

(9) 免震床の地震応答解析
  ( http://www.hitachi-metals.co.jp/rad/pdf/2006/vol22_r06.pdf )
 Nigam法による地震応答解析の計算式が掲載されています。

(10) 地盤の地震応答解析入門
  ( http://www.civil.tohoku-gakuin.ac.jp/yoshida/inform/document/eqresp.pdf )
 pp.64-65にNigam法について言及があります。しかし、詳しい説明や計算式などは掲載されていません。

(11) 応答スペクトルのプログラム
  ( http://www.rcs.arch.t.u-tokyo.ac.jp/ohnishi/workshop/response_spectrum.htm
  Nigam・Jennings法による数値積分法の計算式例が掲載されています。

 インターネットの最終アクセス日は2008年9月30日です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
「地震に係る確率論的安全評価手法の整備-地震発生様式毎の地震動のばらつき及び上限値等の検討-に関する報告書 」
「地震に係る確率論的安全評価手法の整備-地震発生様式ごとの地震動特性評価に関する検討-に関する報告書 」
「平成15年度 リサイクル燃料資源貯蔵施設安全解析コード改良試験 地震動伝播解析手法等の整備に関する報告書」
「現代物理数学ハンドブック」朝倉書店2005
「数式定理公式小辞典」聖文社1992
「地震の事典」朝倉書店2001
「計算力学ハンドブック」朝倉書店
「実験力学ハンドブック」朝倉書店2008
「応用数学ハンドブック」丸善2005
「応用物理ハンドブック」丸善2002
「計測工学ハンドブック」朝倉書店2001
「建築構造ポケットブック」共立出版2007
「地震学」宇津徳治著共立出版2001
「地震学 定量的アプローチ」 古今書院 2004
NDL-OPAC
NACSIS-Webcat
GINII
NDC
地震学  (453 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
地球科学
地震
地震観測
地震応答解析
数値解析
ニガムの直接積分法
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
公共図書館
登録番号
(Registration number)
1000056092解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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