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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000049634
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2008-021
事例作成日
(Creation date)
2008/03/20登録日時
(Registration date)
2008年12月11日 02時11分更新日時
(Last update)
2009年01月06日 14時39分
質問
(Question)
徳川の将軍選出制度について成文化された資料はあるか。御三家にもかかわらず慶喜が将軍になるために一橋家へ養子に行ったという経緯があるので。
回答
(Answer)
田原嗣郎「将軍継嗣問題の法理」(『幕末維新論集 11 幕末維新の文化』)等より、将軍職は徳川氏の世襲官職であるとの了解が暗然に成立しているが、成文化されたものは見あたらなかった。関係資料を紹介する。
回答プロセス
(Answering process)
『国史大辞典』の〈徳川氏〉〈将軍継嗣問題〉〈三卿〉〈三家〉の各項目より徳川支配の正統性は徳川家康との血統の連続性にあるとの認識から、将軍家に実子を欠いた場合、通例御三家・御三卿から継嗣を出すといわれており、13代将軍徳川家定に子がなく、将軍家とは疎遠の水戸家から一橋家へ養子に入った慶喜が有力候補の一人となり、有名な将軍継嗣問題へと収束。
①『徳川幕府事典』〈近世将軍制度〉に、「家康の三男秀忠以後、将軍職は徳川家に世襲されることになった…」とあり。〈徳川家茂(14代)〉から〈慶喜(15代)〉にかけて、将軍継嗣問題の記述あり。〈一橋徳川家〉に慶喜の養子の件の記述あり。
②『徳川政権論』(藤野保)「終章 武家政権と徳川将軍論」に、「家康によって創出された徳川将軍制度は、秀忠が継承することによって、徳川氏の世襲制として定着。」とあり。
③田原嗣郎「将軍継嗣問題の法理」(『幕末維新論集 11 幕末維新の文化』)に、「将軍世子はいかにして決まるものなのか?…。(中略)将軍継嗣決定の権限は朝廷にある…事実上の決定を幕府に委ねる格好で終結するのが「定格」となっていた。将軍職は徳川氏の世襲官職であるとの了解が暗然に成立している…」とあり。
④『近世武家教育思想 1 家訓・訓誠 日本教育思想大系 8』「御遺状御宝蔵入百箇条 乾」に「世に世続なき時は、井伊、本多、榊原、酒井等之老臣を会合せしめ縁の遠近に依らず其器に当る物を撰て相評し相議して相定べき事」と家康の世継ぎについての考えあり(徳川家世襲は秀忠以後)。
⑥『徳川御三家の野望』(河合敦)「将軍継続の原則」に「ところで、7代将軍までの歴史では、徳川将軍家の血筋が絶えた際、徳川御三家からは1人の将軍も出ていない…「家康にいちばん血筋が近い者」それが原則である…」とあり。
⑦『江戸時代の武家社会』(福田千鶴)「中継将軍だった綱吉」に、家綱(4代将軍)から綱吉(5代将軍)の継嗣についての記述あり。
⑧『お世継ぎのつくりかた』(鈴木理生)「家康の血筋(血統)を引いた男子が「公儀」(徳川家の後継者)を世襲した」とあり。
⑨『お家相続』(大森映子)「徳川一門の後継者選び」に 「将軍の後継ぎ」あり。秀忠、綱吉の記載あり。
⑩『江戸時代の制度事典』(大槙紫山)「4代家綱に嗣子なくして病篤く後継を決める際に…「嗣子なき時は三家から入るべき掟もあり…」」と5代家綱の継嗣問題について記述あり。
⑫『将軍 日本史小百科25』(高橋富雄)「御三家・御三卿 内なる徳川血の補佐制度」に、「宗家に嗣なき時は、入って大統を継ぐという性格のものであったが、実際には紀伊から8代将軍吉宗、14代家茂が出ただけで、筆頭の尾張からはついに一度もなく…。」とあり。

その他の参考資料
『三田村鳶魚全集 4』(中央公論社 1976)家康が長子権を主張している記述あり。「一家家相続と将軍継嗣問題」(『徳川将軍列伝』 秋田書店 1989)、「御三家・御三卿・御家門」(『江戸時代役職事典』 東京美術 1992)、「将軍継嗣の論争」(『徳川幕閣 武力派と官僚派の抗争』 中央公論社 1965)に、1680年病弱な家綱の世継問題の記述あり。山本博文「徳川御三家の成立」(『徳川将軍と天皇』 中央公論新社 1990)に御三家の格式ほかに関する記述あり。北原章夫「御三卿の成立事情」(『日本歴史 187 1963.12』)、「御三家の格式と成立」(『史学雑誌 69編12号』)に将軍継嗣について記述あり。「徳川慶喜と将軍継嗣問題」(『歴史研究 433 平成9年6月〈特集 徳川慶喜の謎〉』)など。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
『徳川幕府事典』(竹内誠 東京堂出版 2003)
『徳川政権論』(藤野保 吉川弘文館 1991)
『幕末維新論集 11 幕末維新の文化』(田中彰 吉川弘文館 2001)
『近世武家教育思想 1 家訓・訓誠 日本教育思想大系 8』(日本図書センター 1979)
『徳川御三家の野望』(河合敦 光人社 2000)
『江戸時代の武家社会』(福田千鶴 校倉書房 2005)
『お世継ぎのつくりかた』(鈴木理生 筑摩書房 2006)
『お家相続』(大森映子 角川書店 2004)
『江戸時代の制度事典』(大槙紫山 歴史図書社 1973)
『将軍 日本史小百科25』(高橋富雄 近藤出版社 1990)
キーワード
(Keywords)
将軍-幕府-徳川(氏)
日本-歴史-江戸時代
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000049634解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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