レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/08/24
- 登録日時
- 2008/10/05 02:10
- 更新日時
- 2011/02/16 20:29
- 管理番号
- 10-0A-200809-01
- 質問
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解決
谷崎潤一郎が神戸市東灘区岡本に「鎖瀾閣(さらんかく)」を建てたいきさつについて知りたい。
- 回答
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「鎖瀾閣」は、「岡本梅ノ谷の家」「岡本御殿」との別名もある谷崎潤一郎が自分でデザインして建てた家。
参考資料として、下記当館所蔵資料および谷崎文学友の会が作成した「谷崎潤一郎旧邸・鎖瀾閣」サイトを紹介。
「谷崎潤一郎 現代日本文学アルバム」 学研
「谷崎潤一郎 : 自己劇化の文学」 和泉書院
「阪神文化論」 思文閣出版
- 回答プロセス
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「鎖瀾閣」が「岡本梅ノ谷の家」「岡本御殿」などとも呼ばれることを調べ、当館資料、GeNii学術コンテンツ・ポータル、
NDL-OPAC雑誌記事索引、商用データベース「MAGAZINEPLUS」(日外アソシエーツ雑誌論文情報)検索。
1.当館資料、GoogleBookをフリーワード “鎖瀾閣”で検索→両方とも該当なし
2.GeNii学術コンテンツ・ポータル、NDL-OPAC雑誌記事索引、商用データベース「MAGAZINEPLUS」(日外アソシエーツ雑誌論文情報)
“鎖瀾閣”で論文を検索→論文1件あり。
論文名「『場』の作家・谷崎潤一郎(その1)鎖瀾閣検証--岡本梅ノ谷の家について」より、
鎖瀾閣の別名として“梅ノ谷の家”が使われている可能性あり。
3.当館資料、GoogleBook、GeNii学術コンテンツ・ポータル、NDL-OPAC雑誌記事索引、
商用データベース「MAGAZINEPLUS」(日外アソシエーツ雑誌論文情報)を“梅ノ谷の家”で再度検索
→2.で見つけた論文以外に「谷崎潤一郎 : 自己劇化の文学」 発見。
p267-「をかもとの宿はすみよし」の章に参考文献多数紹介。また、「『岡本御殿』ともいわれた」との記述あり。
4.“岡本御殿”で下記を再度検索
当館資料
GoogleBook
GeNii学術コンテンツ・ポータル
NDL-OPAC雑誌記事索引
商用データベース「MAGAZINEPLUS」(日外アソシエーツ雑誌論文情報)
→なし
5.Googleで“鎖瀾閣”を検索
→谷崎文学友の会作成の「谷崎潤一郎旧邸・鎖瀾閣」サイト内に紹介記事あり。
そのなかに『文芸評論家・奥野健男はこの家を訪問した時「まことに奇妙である(略)」
(学習研究社『現代日本文学アルバム』より)と慨嘆した』との記載あり。
「谷崎潤一郎 現代日本文学アルバム」を確認。奥野健男の評論はp92-「関西放浪」。
6.当館資料を“谷崎潤一郎×事典・辞典”、“谷崎潤一郎×神戸”、“谷崎潤一郎×建築”で検索
→検索結果の資料の目次等を見て参考になりそうものを探す。
「阪神文化論」p73-「谷崎潤一郎と阪神間そして三人の妻」(辻一郎)収録 。参考文献の紹介あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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「谷崎潤一郎旧邸・鎖瀾閣」サイト(http://sarankaku.cool.ne.jp/) 2008.9.18確認
「谷崎潤一郎 現代日本文学アルバム」学研、1980年
(当館書誌ID:0080060355)
「谷崎潤一郎 : 自己劇化の文学」 和泉書院、2001年 (当館書誌ID:0010087821)ISBN 4-7576-0114-X
「阪神文化論」思文閣出版、2008年(当館書誌ID:0011652451)ISBN 978-4-7842-1398-6、
『「場」の作家・谷崎潤一郎(その1)鎖瀾閣検証--岡本梅ノ谷の家について』 たつみ 都志
「日本語日本文学論叢No.[1] 」(2006/09) pp. 99~111 武庫川女子大学大学院文学研究科 ISSN:1881476X
- 商用データベース「MAGAZINEPLUS」(日外アソシエーツ雑誌論文情報)
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「谷崎潤一郎旧邸・鎖瀾閣」サイト(http://sarankaku.cool.ne.jp/) 2008.9.18確認
- キーワード
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- 谷崎潤一郎
- 鎖瀾閣
- 岡本梅ノ谷の家
- 岡本御殿
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000047828