レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/6/3
- 登録日時
- 2008/10/04 02:11
- 更新日時
- 2011/12/01 13:51
- 管理番号
- 京資-046
- 質問
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解決
吉田了意という人物が、水運をひらいたかどうか知りたい。また、京都の川船の呼び名を知りたい。
- 回答
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『日本人名大事典』『国史大事典』によると、吉田了意とは角倉了以(天文23(1554)年~慶長19(1614)年)のことで、朱印船貿易で活躍した豪商、京都の大堰川(保津川)や高瀬川の水運をひらき、京都以外では富士川、天竜川の開削を行なった。
また、『京都高瀬川』『川船』によると、京都では高瀬川を就航する川船のことを「高瀬船」と呼び、森鴎外の小説『高瀬舟』にも登場する。高瀬川の名称は、了以がひらいた川に高瀬船が航行したことに由来する。なお、高瀬とは川の浅瀬のことで、高瀬船とは、浅瀬を運航するため船底を平たく浅くした小型船で、船首が高く船体の幅が広い舟のことで、大堰川の川船も高瀬船であるとされる。
*資料により「船」「舟」の記述があるが、固有名詞を除き「船」に統一した。
- 回答プロセス
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1.『日本人名大事典』『国史大事典』『京都高瀬川 角倉了以・素案の遺産』などを調べた。
2.京都府立総合資料館・京都府立図書館の蔵書検索システムで、キーワード「高瀬川」「角倉」などを検索した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 『京都高瀬川 角倉了以・素案の遺産』 石田孝喜著 思文閣出版 2005 267p (当館請求記号K1/517.6/I72)
- 『川船 大堰川の舟運と船大工』 亀岡市文化資料館編刊 2007 47p (当館請求記号K1.8/684.02/Ka35)
- 『角倉了以とその子』 林屋辰三郎著 星野書店 1944 201p (当館請求記号K1/289.1/Su63)
- キーワード
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- 吉田了以
- 角倉了以
- 高瀬川
- 高瀬舟
- 川船
- 大堰川
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000047785