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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000044635
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
D2008F0003
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2008年06月07日 02時10分更新日時
(Last update)
2008年06月24日 02時10分
質問
(Question)
『役者〓見』(享保19年刊)に載っている役者評判記の江戸市村座「七種磐曽我」についての記事をコピーしたい。(全頁複写でも良いとの事)。
〓は「子」の右に「金」
典拠:『歌舞伎年表』2巻の中の記事に載っていたとの事。何年刊か、何頁かは忘れてしまったそうです。
回答
(Answer)
【 】内は当館請求記号です。
 ご照会について、資料名は『役者〓見』(〓は、偏は「子」、旁は「金」。以下同)とのことですが、典拠文献(1)『歌舞伎年表』の第2巻(享保19年の部分)を確認したところ、同書p.203、及びp.205に、市村座の「七種磐曽我」に関する記載が『役者〓花見』にある旨、記されていました。また、同第8巻末の「演劇関係書目索引」(pp.481-493)には『役者〓見』の記載はありませんでしたので、ご照会資料は、『役者〓花見』と判断し、これについて、以下の文献(2)を確認したところ享保19年の項目(p.44)に『役者〓花見』の記載がありました。
 
(1)『歌舞伎年表第1-8巻』伊原敏郎[他]. -- 岩波書店, 1973【KD2-39】
第1巻「巻のまえがき」(pp.1-2)に、『歌舞伎年表』は、著者の伊原敏郎が『戯場年表』(関根只誠:著 *翻刻資料は文献(5)参照)を土台として、これに“自分(伊原)の見つけた資料を次第に補足して”(p.1)編集した旨の記載があります。
(2)諏訪春雄「役者評判記宝暦以前現在書目(未定稿)」(『近世文芸』日本近世文学会 12 [1964.11] pp.38-46 )
 同書の記載により、『役者〓花見』の原本はケンブリッジ大学が所蔵しており、文献(3)『芸術殿』2の9に、「江戸そが」というタイトルで紹介されているという情報を得ましたので、文献(3)、(4)を確認しました。
(3)吉田次郎「役者評判記四ツ」(『芸術殿』四条書房 2巻9号 1932.9  pp.38-44【雑35-101】
「江戸そが」pp.42-44:
記述には“本の題はわかりません。柱に「江戸そが」となっているので假にそう名付けておきました”(p.42)とあります。この記事は、原資料の翻刻ではなく、体裁と内容が略記されているのみです。「七種磐曽我」の評判は、原資料の第2丁裏から第6丁裏までに挿絵と共に収録されているようです。
(4) 『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』ピーター・コーニッキー,林望. -- Cambridge University Press, 1991. -- (University of Cambridge oriental publications ; 40)【UP121-E2】
 同書の資料番号1084(p.205)に、ケンブリッジ大学アストンコレクションに含まれる「江戸そが」の書誌事項が記載されています。“(印記)「只誠蔵」”とありますので、本書は、典拠文献(1)の土台となった『戯場年表』(参考 文献(5))の著者、関根只誠の旧蔵書であると思われます。
(5)『日本庶民文化史料集成. 別巻』芸能史研究会.三一書房,1978. 【KD431-20】
 pp.335-696:「〔附〕戯場年表」(関根只誠)(早稲田大学演劇博物館所蔵本の翻刻) 
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDL-OPACなしNACSIS-Webcatなし
『歌舞伎評判記集成』は申込者自身が見たが載っていなかったとの事。国文学資料館等で検索してみたがヒットしなかった。
NDC
歌舞伎  (774 9版)
参考資料
(Reference materials)
「役者評判記諸本検索システム」(役者評判記研究会) http://www.arc.ritsumei.ac.jp/db1/hyobanki/syohon/default.htm
『日本演劇史』伊原敏郎. -- クレス出版, 1996.12. -- (近世文芸研究叢書 第2期芸能篇 2(歌舞伎2))【KD484-G9】
pp.158-169:「評判記年表」 (*この年表は、明暦2年から安政5年までに出版され、”著者の目に触れた範囲の” 役者評判記の書名を記載しています。*この資料と同内容の『日本演劇史』(伊原敏郎. -- 早稲田大学出版部, 1904. -- (文学叢書)【YDM74874】)が、当館の提供する「近代デジタルライブラリー」 http://kindai.ndl.go.jp/  で閲覧できます。)
『近世日本演劇史』 伊原敏郎.クレス出版, 1996.12. (近世文芸研究叢書 第2期芸能篇 3(歌舞伎3))【KD487-G11】
『市川団十郎の代々・市川団十郎』伊原敏郎. -- クレス出版, 1997.4. -- (近世文芸研究叢書 第2期芸能篇 12(歌舞伎12))【KD487-G14】
『役者評判記 [マイクロ資料] 1-176 収録書目録』早稲田大学演劇博物館. 雄松堂出版, 1998.12【YD-436】
『役者評判記年表稿本』松廼舎主人. -- 〔 〕, 明42.3序【YDM74909】 (
*照会資料の記載はありません。本書は前掲「近代デジタルライブラリー」で閲覧できます。)
『ふみくら』早稲田大学図書館報No.59(1998.5.15)-「新収資料紹介」-「伊原青々園宛書簡」 http://www.wul.waseda.ac.jp/PUBS/fumi/59/59-10.html  (“本学演劇博物館にはすでに、青々園の蔵書が、「伊原文庫」としておさめられており (後略)”と記載されていますが、同「伊原文庫」の目録の有無、及びWINE(早稲田大学学術情報検索システム)へデータ搭載済みかどうかも不明です。)
『弘文荘待賈古書目総索引.』 増訂版. -- 八木書店, 1998.12【UP27-G6】
『近世書籍研究文献目録』 鈴木俊幸. 増補改訂 ぺりかん社, 2007.3【UM1-H1】
また、典拠文献の土台になったという文献『戯場年表』の享保19年“春市村座「七艸若湯曽我」”(p.393)の部分を見ましたが、『役者〓花見』という文献名の記載はありませんでした。『戯場年表』の著者である関根只誠氏の旧蔵資料について、文献(1)の記述を元に文献(2)、(3)も確認しましたが、『役者〓花見』という資料は確認できませんでした。
(1)『せきね文庫選集.第1期 別冊2 解説篇』関根俊雄. 教育出版センター, 1984.3【W471-1】 (pp.65-75:「編集あとがき」“祖父只誠の方が父よりもずっと蔵書家であったが、その大部分は松廼舎文庫に譲渡された。”(なお、「松廼舎文庫」の蔵書は既に戦災の為、焼失しています。))
(2)『反町茂雄収集古書蒐集品展覧会・貴重蔵書目録集成 第1巻』 柴田光彦. ゆまに書房, 2001.12. -- (書誌書目シリーズ 58)【UP27-G9】pp.329-380:「松廼舎文庫蔵書展観目録(大正8年4月14日)」
(3)『役者評判記年表稿本』松廼舎主人. -- 〔 〕, 明42.3序【YDM74909】 (*前掲「近代デジタルライブラリー」で閲覧できます。)
次に伊原敏郎の著作他に関して、文献(4)~(6)を調査しましたが、『役者〓花見』に関する情報は得られませんでした。
(4)『ふみくら』早稲田大学図書館報No.59(1998.5.15)-「新収資料紹介」-「伊原青々園宛書簡」 http://www.wul.waseda.ac.jp/PUBS/fumi/59/59-10.html  (“本学演劇博物館にはすでに、青々園の蔵書が、「伊原文庫」としておさめられており (後略)”と記載されていますが、同「伊原文庫」の目録の刊行の有無、及びWINEへデータ搭載済みかどうかも不明です。)
(5)『弘文荘待賈古書目総索引.』増訂版.-- 八木書店,1998.12【UP27-G6】
(6)『近世書籍研究文献目録』 鈴木俊幸. -- 増補改訂. -- ぺりかん社, 2007.3 【UM1-H1】
インターネットへの最終アクセス 平成20年1月15日
キーワード
(Keywords)
歌舞伎
歴史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
所蔵機関調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000044635解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決