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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000044630
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
D2008M0041
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2008年06月07日 02時10分更新日時
(Last update)
2008年06月21日 02時10分
質問
(Question)
柿本人麻呂の「古今集」羈旅について論述したものを探しており、特に一般に人麻呂と言われる「ほのぼのとあかしのうらのあさぎりにしまがくれゆく・・・」について書かれたのがあれば、教えてほしいとのことであったが、見当らなかったので調査をお願いしたい。
回答
(Answer)
まず柿本人麻呂作と推定される当該の和歌ですが、『古今和歌集全評釈』中巻(片桐洋一著 講談社 1998【KG42-G14】)等で確認したところ、『古今和歌集』巻9 羇旅歌409「ほのぼのと明石の浦の朝霧に嶋隠れ行く舟をしぞ思ふ」を指していると思われます。注記に「この歌は、ある人のいはく柿本人麿が歌なり」とあります。
なお「羇旅歌」(注:「覊」の表記を使用した論文もあります)の中で、柿本人麻呂の和歌と推定されるのはこの1首のみです。

国文学研究資料館の「国文学論文目録データベース」( http://base1.nijl.ac.jp/~ronbun/ )、および国立国会図書館の「雑誌記事索引」( http://opac.ndl.go.jp/index.html )を「人麻呂 羇(覊)旅」、「人麻呂 古今」、「人麻呂 平安」、「羇(覊)旅 古今」、「ほのぼのと」で検索しヒットした論文(雑誌、図書)を中心に調査しました(最終アクセス日:2008年1月18日)。

注:『日本古典文学大辞典』第1巻(岩波書店 1983【KG2-70】)p.587「柿本人麻呂」の項によりますと、「羇旅歌」と題する8首は『万葉集』(巻3 249~256)に載っており、「柿本人麻呂の羇旅歌」はこちらを指すことが多いようです。
『新日本古典文学大系』第1巻(萬葉集1)(岩波書店 1999【KH2-E3】)p.198~201で「羇(覊)旅歌」(8首)を確認したところ、「ほのぼのと・・」から始まる歌は載っていませんので、論題に「羇(覊)旅歌」とあっても『万葉集』収載の歌に関連すると思われる論文は、調査を省略しました。

『古今和歌集』巻9 羇旅歌409「ほのぼのと・・」に焦点をあてた論文として資料1~3があります。

1.『古今和歌集連環』藤岡忠美編 和泉書院 1989【KG42-E8】
 p.1~15 辻憲男「古今集の人麿-萬葉歌から見た「ほのぼのと・・」の歌」

2.花部英雄「人麻呂説話の研究(2)-「ほのぼのと」歌小考」
(『日本私学教育研究所紀要』日本私学教育研究所 28巻 1993
p.113~124【Z7-517】)

3.阿部寛子「古今集と人麿-巻九「覊旅歌」の左注の中から-」
(『古代ノート』垂水会 8号 1967.10 p.40~47【Z13-1296】)

また、資料4~9にも関連した記述があります。

4.『人麿を考える』上代文学会編 笠間書院 1986【KG35-96】
 p.151~176 大久間喜一郎「平安以降の人麻呂」

5.『古代の文学と民俗』慶應義塾大学国文学研究会編 桜楓社 1980【KG16-115】
 p.70~93 吉田修作「伝承の人麻呂」

6. 大久間喜一郎「古今和歌集における人麻呂」(『人文科学論集』
 明治大学経営学部人文科学研究室 5輯 1957.11 p.115~132【Z22-951】)

7.竹本宏夫「田植歌謡「朝歌」の一声-「ほのぼのと明石の浦の・・」の考察」(『国文学攷』広島大学国語国文学会 43号 1967.6 p.103~109【Z13-337】)

8.横山聡「平安「人麿」考-『古今集』を中心にして」
(『二松学舎大学人文論叢』二松学舎大学人文学会 39輯 1988.7 p.5~12【Z22-565】)

9.蔵中進「「古今和歌集」羇旅歌巻の成立-遣唐使と紀氏」
(『文学』岩波書店 54巻2号 1986.2 p.152~166【Z13-95】)

冒頭でもご紹介した資料10は評釈が中心ですが、1首ごとに「注釈史・享受史」の項目があり、各時代における評価等が載っています。

10.『古今和歌集全評釈』中巻(片桐洋一著 講談社 1998【KG42-G14】
 p.144~150 「ほのぼのと・・」の和歌の通釈、語釈、鑑賞と評論、注釈史・享受史等
いずれの資料も参考文献が付されているので、併せて参考文献から調査するのも一法かと思われます。                                                                                                                          
【 】は当館請求記号。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
「和歌文学研究」34には記載が該当しない。
NDC
詩歌  (911 9版)
参考資料
(Reference materials)
11.『古今和歌集』有精堂出版 1987【KG42-57】p.122~129 森朝男「「覊旅」の特色と構造」
12.『柿本人麻呂の時代と表現』菊地義裕著 おうふう 2006【KG35-H43】
13.『柿本人麻呂と和歌史』村田右富実著 和泉書院 2004【KG35-H17】
14 .『柿本人麻呂作品研究序説』岩下武彦著 若草書房 2004【KG35-H30】
15.『柿本人麻呂研究 : 古代和歌文学の成立』神野志隆光著 塙書房 1992【KG35-E40】
16.『柿本人麻呂論考』阿蘇瑞枝著 増補改訂版 おうふう 1998【KG35-G16】
17.『柿本人麻呂とその時代』吉田義孝著 おうふう 1986【KG35-G14】
キーワード
(Keywords)
古今和歌集
柿本人麻呂
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
その他
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000044630解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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