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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000042625
提供館
(Library)
東京都立中央図書館 (2110013)管理番号
(Control number)
都立図事-2007005600
事例作成日
(Creation date)
2007/10/29 登録日時
(Registration date)
2008年03月19日 02時12分更新日時
(Last update)
2008年03月19日 02時12分
質問
(Question)
黒田三郎(1919-1980)の詩「夕方の三十分」(詩集『小さなユリと』所収)のなかに、「味の素をひとさじ」という表現があるが、これが「化学調味料をひとさじ」という表現になっているものをネット上で見た。これは作者の了解のもとで改められたものなのか。また「化学調味料をひとさじ」のテキストで出版されたものがあるか。
回答
(Answer)
・都立DBを著者名<黒田三郎>で検索して現物にあたったところ、資料1~6が「夕方の三十分」を収録していた。質問にある一節については、資料1が「化学調味料をひとさじ」、資料2~6が「味の素をひとさじ」となっている。

・資料1の解説にはこの詩に関する言及がないので、なぜ改変したのかは不明である。

・同著者のエッセイ等に記述がないか調査したところ、資料7に言及があった。「考査室勤務」の章(p.80-93)の最初の6ページが、「夕方の三十分」についての記述である。これによると、当時著者はNHKの考査室に勤務しており、番組基準に照らして放送して差しつかえないかどうか内容をチェックする仕事をしていた。

以下引用

「当時、教育番組で「夕方の三十分」を放送に使いたいと許可を求めて来た。ディレクターは、芸術作品だから原文のままでいいです、と言う。だが、「駄目だよ」と僕は言った。「女中」ということばは「お手伝さん」と言いかえるのが普通だったし、商品商標名は放送を避けた。そこで、第二連一行目の「女中」を「コック」に、第四連二行目の「味の素」を「化学調味料」に直して、教育番組のディレクターに渡した。
 それ以後も、「夕方の三十分」はよく取り上げられたので、思潮社の「黒田三郎詩集」では、そのまま「コック」「化学調味料」となってしまったのである。」

引用終わり

この記述から、改変はNHKで放送するための変更で、著者自身によってなされたものとわかる。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
詩歌  (911 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】 黒田三郎詩集 / 黒田三郎∥著 / 思潮社 , 1968 ( 現代詩文庫 ) /J156/K932/K
【資料2】 定本黒田三郎詩集 / 黒田三郎∥著 / 昭森社 , 1970 /J156/ク3/1
【資料3】 黒田三郎詩集 / 黒田三郎∥著 / 角川書店 , 1973 ( 日本の詩集 16 ) /J156/N6871/N1-16
【資料4】 日本現代詩大系 第11巻 / 河出書房新社 , 1975 /9115/N/11
【資料5】 黒田三郎 / 黒田三郎∥著 / 中央公論社 , 1983.8 ( 現代の詩人 4 ) /9115/150/4
【資料6】 黒田三郎著作集 1 全詩集 / 黒田三郎∥著 / 思潮社 , 1989.2 /9186/3005/1
【資料7】 赤裸々にかたる : 詩人の半生 / 黒田三郎∥著 / 新日本出版社 , 1979.9 /J460/ク3/2
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000042625解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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