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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000040159
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
D2007T0008
事例作成日
(Creation date)
2007/08/23登録日時
(Registration date)
2007年12月08日 02時11分更新日時
(Last update)
2008年03月13日 14時56分
質問
(Question)
昼の12:00、12:15を12時間制で書く場合、午前12時、午後12時のどちらで書くのが正しいのか。(案内状に時刻を記載する場合)
回答
(Answer)
表記や時刻に関する資料を調査したところ、昼の12時台の時刻表記については、午前12時、午後0(零)時、正午(正時のみ)のような表記の方法があり、正しい表記を一つに定めるのは困難なようです。ただし、調査した限りでは、午後12時とする例は確認できませんでした。
それぞれについて主な典拠資料および関連情報をご紹介いたします。

■午前12時とする例
 資料1,2などに記載のあるとおり、明治5年11月9日に出された太政官布告第337号(資料3)には「午前十二時」の定義のみがあり、法令上の定義としてはこれが唯一のもののようです。
 国立天文台ウェブサイト(下記4)においてもこれに基づいて説明し、
 「正午を『午後0時』と呼ぶのは誤解の少ない言い方ではあるのですが、定義上は存在しない」としています。
■午後0(零)時とする例
 新聞・テレビなどでは、昼の12時ちょうどは「正午」とし、正午を過ぎた時刻は「午後0時15分」のように表記するようです。(資料5~8)
 また、文化庁『言葉に関する問答集 総集編』(資料9)では、明確な判断をしていませんが、「両方とも使われているので、どちらか一方だけが正しいとは言えないが、誤解を避けるため『午後零時十分』が適切」としています。
 この問題について書かれた文献としては、資料10,11のようなものがあり、参考になると思われます。また、当館ホームページのテーマ別調べ方案内「日付・時刻の表記」(下記12)にも関連情報を掲載していますので、そちらもご参照ください。
 なお、この他に公用文の書き方に関する資料も調査いたしましたが、時刻の表記に関する記述は見られませんでした。

資料
1.『暦の百科事典』 暦の会 本の友社 1999.11 【MB95-G13】 p.213
2.JIS[日本工業規格] X 0301:2002  【M/JIS X 0301:2002】
 情報交換のためのデータ要素及び交換形式―日付及び時刻の表記
 *日本工業標準調査会ウェブサイトにて閲覧可能です。
   http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=57869
 序文に、参考として「日本においては、1日を24時間とし、午前0時から12時と午後1時から12時とに分けることが法的に定まっている。ただし、この規格では、情報交換とその処理のため24時間制を使用するものとして規定している。」とあります。
3.『法令全書 明治5年 第7冊』 内閣官報局 【YDM31130】
 p.232 明治5年11月9日 太政官 第337号
 *近代デジタルライブラリー( http://kindai.ndl.go.jp/
  にて閲覧可能です。
  「法令全書」で検索し、第7冊の173コマ目にあたります。
4.国立天文台ウェブサイト
 よくある質問>時刻・時間に関する質問>正午は午前12時?それとも、午後12時?
  http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0401.html
5.『記者ハンドブック』 第10版 共同通信社 2005.3 【UC821-H1】
 pp.543-544 日時の書き方 時間
 *「「十二時」は「0時」でなく「零時」で表す。」
 注として
 (1)「正午」は「午後零時」とはしない。
   昼の零時から一時までの表記は「午後零時十五分」とする。
 (2)期限を表す場合は、例外として「十二時」を使ってもよい。
 を挙げています。
6.『読売新聞用字用語の手引』 読売新聞社 中央公論新社 2005.2
 【KF151-H93】 pp.139-140 日時の書き方 時刻
 *「「12時」は「0時」で表すのを原則とする。」
 ほかに資料5の注と同様の記述があります。
7.『毎日新聞用語集』 改訂新版 毎日新聞社 2007.3 【KF151-H158】
 P.451 表記の原則 数字の書き方
 *「「午後0時」とはせず、「正午」と書く。
   「午前0時」は使い、「午前零時」としない。」
8.『NHKことばのハンドブック』 第2版 NHK放送文化研究所 
 日本放送出版協会 2005.11 【KF11-H4】
 p.92「時刻」の言い方
 *「「午後0時」は「正午」と言う。
   「午後0時~分」は「12時~分」とは言わない。」
9.『言葉に関する問答集 総集編』 文化庁 国立印刷局 2005.1(5刷)
 【KF32-H18】
 p.557 正午を十分過ぎた場合は、午後十二時十分か午後零時十分か
10.天沼寧:正午の時刻呼称(表記)について
 (『大妻女子大学文学部紀要』(通号11) 1979.3 pp.53-65 【Z22-627】)
11.日本標準時プロジェクト(情報通信研究機構)
  周波数と時刻に関するQ&A>午前12時?午後0時?:日本標準時プロジェクトとしての見解
  http://jjy.nict.go.jp/QandA/FAQ/12am-or-0pm-J.html
 法的根拠、社会一般での用法を整理したうえで、小学校の教科書の記載を例に、「午前・午後の表示を伴う場合は小学校の教科書のように午前、午後とも「00時00分00秒」に始まり、「12時00分00秒」に終る。」との考え方で同プロジェクトの見解としては統一するとあります。
 
12.国立国会図書館 テーマ別調べ方案内「日付・時刻の表記」
  http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme/theme_honbun_400184.html

【 】内は当館請求記号です。
インターネット情報の最終アクセス日は2007年8月23日です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
時法.暦学  (449 9版)
参考資料
(Reference materials)
『公用文の書き表し方の基準』 増補2版 文化庁文化部国語課 第一法規出版 2001.5 【KF154-G1】
『公用文例百科』 4訂版 伊藤介一,江川富士男 東京法令出版 2005.10 【KF154-H10】
キーワード
(Keywords)
時刻
午前0時
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000040159解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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