レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/4/27
- 登録日時
- 2007/12/05 02:10
- 更新日時
- 2021/02/25 10:16
- 管理番号
- 中央-2007-39
- 質問
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明治4年に発足した開拓使の農業地、「東京官園」について書かれている資料はないか。
- 回答
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「東京官園」について手がかりを得るため、資料1を調査
資料1を「官園」で検索すると、p.198に記載があり、市街篇52,54,56,58巻,遊園篇4巻に記載があることがわかる。
資料2:「開拓使官園」(p.272)の項目があり、明治4年9月に開拓使官園を青山南町、青山北町、麻布新[こうがい]町に設け(順に第一官園、第二官園、第三官園)、外国輸入の動植物を飼養栽培する、とあり。「開拓使事蹟」(p.272-294)では、資料7などより、官園(後に農業試験場と改称)の番地や面積、栽植した苗木名、種子の収穫量等について記載されている。また開拓地の選定についての記述部分で北海道開拓使顧問、ケプロンの名があがっている(p.279-280)。
区史(資料3~5)を調査
資料4:第13章-第2節-1「明治初期の産業状態」に、3「開拓使官園」(p.1155-1159)の項目あり。開拓使の沿革や現術生徒(実習生)等について記述がある。
資料5:第8章-第5節-(2)「畜産業」に「開拓使牧場」(p.496)の項目あり。「一般に麻布開拓使牧場とよばれるもの」とあり。明治10、11年の『東京府統計表』(資料8)が引用され、牧畜数、牧場人員などが記されている。
資料3は記述みつからず。
北海道開拓使顧問、ホーレス・ケプロンから調査
資料6:1「官園の設置と生徒教育」-(3)「東京官園の役割」(p.33-40)の見出しあり。資料9,10が引用され、官園の発足の経緯や現術生徒の教育などについて記述がある。
p.34,36:麻布(第三官園)の写真あり。
p.38:現術生徒用の教科書の写真あり。
ケプロンに関する資料として、他に資料11,12などがある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 農業史.事情 (612 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 東京市史稿 事項別目次索引 / 東京都∥編集 / 東京都 , 1997.3 <R/0920/T727/T2-14>
- 【資料2】 東京市史稿 遊園篇 第4 / 東京市∥編 / 東京市 , 1932.7 <0920/T727/T2-12-4>
- 【資料3】 麻布区史 / 東京市麻布区∥編 / 東京市麻布区 , 1941.3 <T/35・20/3>
- 【資料4】 赤坂区史 / 東京市赤坂区∥編 / 東京市赤坂区 , 1941.3 <T/35・20/2>
- 【資料5】 港区史 下巻 / 港区∥編 / 港区 , 1960 <T/35・20/5/2>
- 【資料6】 ケプロンの教えと現術生徒 : 北海道農業の近代化をめざして / 富士田金輔∥著 / 北海道出版企画センター , 2006.4 <612.1/5093/2006>
- 【資料7】 開拓使事業報告 第1編 / 北海道出版企画センター , 1981 <2911/126/1>
- 【資料8】 東京府統計書 明治9~13年 [ マイクロ資料 ] / 雄松堂フィルム出版 , 19790000 <RT/0・350/58/G1>
- 【資料9】 開拓使日誌 1 明治2年5月 / 日本史籍協会∥編 / 東京大学出版会 , 1987.9 ( 明治初期各省日誌集成 ) <6011/322/1>
- 【資料10】 明治百話 上 / 篠田鉱造∥著 / 岩波書店 , 1996.7 ( 岩波文庫 ) <S/2160/3122/1>
- 【資料11】 蝦夷と江戸 : ケプロン日誌 / ホ-レス・ケプロン∥著 / 北海道新聞社 , 1985.2 <2910/679/85>
- 【資料12】 黒田清隆とホ-レス・ケプロン : 北海道開拓の二大恩人 / 逢坂信◆[2936]∥著 / 北海タイムス社 , 1962 <2191/35/62>
- キーワード
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- 東京都
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000039992