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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000039852
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼浦-2007-066
事例作成日
(Creation date)
2007/07/10登録日時
(Registration date)
2007年12月01日 02時10分更新日時
(Last update)
2007年12月28日 16時35分
質問
(Question)
大正時代の東京でストライキ参加者と「スト破り」のために雇用された労働者・暴力団関係者との暴力事件があったか。
回答
(Answer)
東京での事例は見つけられなかった。以下の資料を紹介する。
①『大正の読売新聞 索引』(読売新聞社メディア戦略局デ-タベ-ス部 2001)から〈罷業破り〉の検索結果4件のうち、東京の例ではないが、
1924/07/08 大正13 朝刊 p3 4段目に「学生の罷業破りは生活を脅威す」▽大多数派馘首▽東京側から応援を申合 があり。

②同検索結果から、
1924/09/13 大正13 朝刊 p2 11段目に「罷業破りだと総同盟で脅かし起訴」あり。

③『労働運動概況 大正13年』(明治文献 1971)
上記①に関する争議、p153-「大阪市電気局労働争議」あり。p181-「市当局側の対策」に「前職有経験者の臨時車掌、運転手の募集を開始し同時に大阪高等工業学校電気科、機械科学生三十名、大阪市立工業学校生徒約二百名の義侠的乗務申込を受け・・」といった記述あり。またp186-「在郷軍人、青年団学生等の行動並に労働団体の行動」あり。宣伝物の配布や取締警察官の応援、乗務員の慰安、学生による応援乗務など挙げられている。
上記②に関する記述として、p200-「日本電気株式会社労働争議」あり。p214-215に新聞記事に対応する記述あり。内容は社員の一部が会社側と妥協する動きが見られたため、他の社員が罷業破りではないかと脅迫したため起訴されたという事件。

回答プロセス
(Answering process)
『世界大百科事典 2005年改訂版 23』(で「スト破り」を確認。「ストライキ中の工場や事業場であるにもかかわらず、そこで就労する労働者、または労働者の行為により、ストライキの効果の減殺をはかること。(中略)スト破り側の挑発に(暴力団関係者を雇い入れることもときになされる)よって暴力的衝突となりやすい」とあり。

NDC分類〈366〉から、書架をあたる。参考資料を確認。
うち、『ストライキの歴史と理論』(新日本出版社 1994)p106に「戦前のストライキの特徴」あり。p107に「資本家は官憲や右翼暴力団と結びついてストライキの阻止と威圧に狂奔した」とあり。また、『ストライキ』(新日本図書 1971)にも同様の記述あり。『最新労働用語辞典』(日刊労働通信社 1973)p457に「スト破り」の項あり。英語ではScap(スキャップ)とあり。

《NDL-OPAC(雑索)》で〈スト破り〉14件、〈スキャップ〉(ワード検索)3件あり。いずれも戦後の事例。
《レファレンス協同DB》を〈スト破り〉〈スキャップ〉〈ストライキ & 破り〉で検索、いずれも該当なし。
《レファレンス情報システム》を〈スト破り〉で検索、8件あり。『労働法の世界』(有斐閣 2007)を所蔵、p360に「スト破り」あり、出典として『労働争議』(講談社 1982)があり、確認するが戦後の情報のみ。

文献目録から、『労働・雇用問題文献目録 1990-2004』『労働問題に関する27年間の雑誌文献目録 昭和23年-昭和49年』を確認するが該当なし。
自館目録を書名〈大正 & 労働〉で検索、41件ヒット。うち所蔵する参考資料を確認するが該当なし。
『大正の読売新聞』を〈スト破り〉〈罷工破り〉〈罷業破り〉で検索。回答①・②の記事がわかった。
『労働運動概況 大正13年』(明治文献)を確認し、以上を回答する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
労働経済.労働問題  (366 9版)
社会病理  (368 9版)
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
『世界大百科事典 2005年改訂版 23』(平凡社 2006)
『ストライキの歴史と理論』(新日本出版社 1994)
『ストライキ』(新日本図書 1971)
『日本労働運動の歴史』(労働旬報社 1975)
『日本労働組合物語 大正』(筑摩書房 1965)
『最新労働用語辞典』(日刊労働通信社 1973)
『労働事典』(青林書院新社 1968)
『労働法の世界』(有斐閣 2007)
『労働争議』(講談社 1982)
『労働・雇用問題文献目録 1990-2004』(日外アソシエーツ 2005)
『労働問題に関する27年間の雑誌文献目録 昭和23年-昭和49年』(日外アソシエーツ 1983)
『暗い谷間の労働運動』(岩波書店 1970)
『大正・昭和の風俗批評と社会探訪 3』(柏書房 2004)
『日本労働運動史料 3』(労働運動史料刊行委員会 1968)
『日本労働運動史論』(日本評論社 1996)
『日本労働運動史年表 1』(新生社 1968)
『日本労働年鑑 1~6』(法政大学出版局 1979)
『明治・大正期自立的労働運動の足跡』(JCA出版 1979)
『労働と健康の歴史 3』(労働科学研究所 1980)
キーワード
(Keywords)
労働運動-東京-日本-歴史
大正時代
ストイライキ
暴力団 
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000039852解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決