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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000039224
提供館
(Library)
福井県立図書館 (2110037)管理番号
(Control number)
福井県図-2007-1026
事例作成日
(Creation date)
2007年10月26日登録日時
(Registration date)
2007年11月11日 11時02分更新日時
(Last update)
2009年06月11日 15時29分
質問
(Question)
法事で、故人の亡くなった翌年を一周忌というのに対し、翌々年はなぜ三回忌というか。
回答
(Answer)
明解に由来を説くものはみつけられなかった(数え年=年目を迎える)。しかし、死の翌年の法事が特別かつ本来的であること。また、儒教の教えと関連して、翌年(一周忌)と翌々年(三回忌)の法事があることなどは記されていた。なお、一周忌を一回忌とよんだり、三回忌を三周忌と呼ぶこともあるといい、両者の区別は厳密なものではないこともわかった。
回答プロセス
(Answering process)
『日本民俗大辞典』巻末索引で「一周忌」を検索。
立項はないが「十三仏」「新口」「追善供養」「年忌」の項に「一周忌」の記載があることが判明。
このうち「年忌」の項には、「一周忌(ムカワリ)・三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十五回忌・二十七回忌・三十三回忌・五十回忌・百回忌」とあり、
最初の年忌が「周忌」で次からが「回忌」と記されている。しかしその由来までは書いていない。ただし「一周忌とそれまでの月忌が一般的であった」との
記述から、本来的な法事が一年目の「一周忌」であったという記載が見られた。
『日本風俗事典』「年忌」の項でも「とくに一年目を一周忌として重視し、それ以後はかぞえで三年忌・七年忌・・・年忌のことを回帰とも呼び…」とあり、
一年目だけが特別で、呼び名も異なることがわかる。
『仏教日常辞典』の「年忌」の項には
「一年目を一周忌とし、満二年目を三回忌とするが、これは『礼記』の小祥忌(一周忌)、大祥忌(三回忌)に由来する。」とあり、儒教的な由来のあることがわかる。
次に『仏事のしきたり』p110「法事の日の数え方」によると「(亡くなった)翌年の祥月命日、つまり亡くなったその月のその日に一周忌を営みます。そして、さらに翌年、つまり没後満二年目が、三年目を迎えるということで三回忌。」とあり、翌々年の命日からは、満○年が過ぎ、○年+1年目を迎えるという意味で、○+1回忌とよぶことが書かれている。
しかし、『例文仏教語大辞典』の「回忌」の項には「死後満一年目を一周忌または一回忌といい」という記載も見られ、必ずしもこの「迎える」という解釈が必ずしも成り立たないこと、また「三回忌」の項には「三年忌・三周忌とも。」とあり、あまり回忌と周忌の使い分けは厳密なものではないこともわかる。
一般的には「回忌」の方は『日本国語大辞典 第二版』「三回忌」の項「数えて三年目にあたる」という「数え年」に由来すると理解される。(が、なぜ一年目だけを「周忌」というかは不明)
 
【2009年6月11日補記】
三回忌について、詳しく解説がありましたので、補記します。
加地伸行/著 『儒教とは何か』1990.10 中央公論社(中公新書)ISBN:4-12-100989-4
p.58~
(儒教には)「礼制(喪礼)として「三年の喪」というものがある。これは、父が亡くなったとき、子が喪に服する期間のことである。」
(中略)
「この「三年」の実態について二十五個月とする説と、二十七個月とする説との両説があるが、前者として解する場合が通例となっている。その二十五個月とは、足し掛けであるから、実質的には満二年プラス一日のことである。ところで、儒教では、死後の日数の数え方は、死亡日の前日から数える(『礼記』曲礼上篇)。だから三年の喪とは、満二年目の忌日(命日)ということであって、けっして満三年目ではない。仏教はこれを取り入れて三回忌を行なう。三回忌を満三年目ではなくて満二年目に行なうのは、儒教における三年の喪という重要は行事の模倣である。このことは、一般人にはほとんど知られていない。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
仏会  (186 8版)
風俗習慣.民俗学.民族学  (380 8版)
参考資料
(Reference materials)
『日本民俗大辞典』2000年、吉川弘文館 (382.1/ニホン)
『日本風俗史事典』1979年、弘文堂 (382/N13/1)
『仏教日常辞典』1994年、太陽出版 (180.3/マ)
『仏事のしきたり』1997年、ひかりにくに (186/フツキ)
『例文仏教語大辞典』1997年、小学館 (180.3/イシタ)
キーワード
(Keywords)
一周忌
三回忌
年忌
法要
仏事
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000039224解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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