このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000034145
提供館
(Library)
徳島大学附属図書館 (3110029)管理番号
(Control number)
UT-ML0012
事例作成日
(Creation date)
2007/03/30登録日時
(Registration date)
2007年03月27日 17時58分更新日時
(Last update)
2008年11月06日 17時24分
質問
(Question)
化学物質「パラヒドロキシ安息香酸エステル(パラベン)」の国内年間消費量を知りたい。
回答
(Answer)
調査状況を逐次報告。(回答プロセス参照)
最終報告:生産量(1998年)は約1200トンで、消費量(1998年)が約1200トン(シーエムシー出版推定)
回答プロセス
(Answering process)
①医中誌Webを使って「パラヒドロキシ安息香酸」「パラベン」で検索する。パラヒドロキシ安息好酸ではヒットしないが、パラベンでは相当数文献がヒット。(ほとんどが摂取量か食品中含有量の論文)
論文「全国の行政検査結果(1996年度)を基にした食品中の保存料の濃度実態及び摂取量の推定」(食品衛生学雑誌 vol.40(3) pp.246-258 1999)に「全国自治体の行政検査結果を基に、保存料(安息香酸、デヒドロ酢酸、p-ヒドロキシ安息香酸、プロピオン酸、ソルビン酸)の使用実態と摂取量を求めた」とあったため、保存料の使用実態については各自治体が行政検査という形で行っているのではないかと推測する。しかし、データが古く、何年毎に行っているのか、また、全自治体が行っているのかは分からない。上記の行政検査を探すことも困難。質問者に論文の参考文献を見てみることを勧める。
②「食品機能素材・食品添加物の市場展望」(徳大未所蔵)の巻末に市場規模ランキングが記載されているようなので、所蔵館の浜松大学附属図書館にレファレンス依頼を行う。
浜松大学附属図書館の回答:「安息香酸」は載っているが、「パラヒドロキシ安息香酸」は載っていない。また、物質名がぴったり合うものがない。
③「ファインケミカルマーケットデータ」(徳大未所蔵)の目次情報から、<B:食品添加物・機能性食品基材>にp-ヒドロキシ安息香酸があげられており、メーカー・生産・需給・用途・価格のデータが収録されているようなので、所蔵館の関西大学附属図書館にレファレンス依頼を行う。
関西大学附属図書館の回答:生産量、国内需要の大まかな数字と簡単な説明があるのみ。国内年間消費量は掲載されていない。コピーをFAXしてもらい、質問者に提供する。(FAXの内容:「ファインケミカルマーケットデータ」のp.230にp-ヒドロキシ安息香酸の項があり、その中の市場動向で、「国内需要は年間約6000トン、輸出が約4000トンと推定される」と書かれている。)
④化学情報協会に問い合わせる。(科学関連情報を必要とする大学など教育機関向けのオンライン検索サービスSciFinder Scholar を提供しているため。国内年間消費量を調べることのできるツールがないか尋ねる。)
化学情報協会の回答:SciFinder Scholar では得られない情報である。環境省の「化学物質ファクトシート」というものに、物質によっては生産量のデータがあるが、該当の物質についてはない。「国内の消費量」は「国内生産量+輸入量-輸出量」とおおよそ同じと考えられるため、今後同じような情報が必要になった場合に参考になるかもしれない。また、上記ファクトシートの生産量情報は、化学工業日報の「2006年版14906の化学商品」というハンドブックに由来しているようである。もうすぐ 2007 年版が発行されるが、現在手元にあるものが10年以上前の版であったため、近年に発行されたものならば何か情報があるかもしれない。なお、「パラヒドロキシ安息香酸エステル」は総称名であるため、情報を探す際には「パラヒドロキシ安息香酸メチルエステル」「パラヒドロキシ安息香酸エチルエステル」など特定の物質から探したほうがいいかもしれない。
⑤経済産業省調査統計部に問い合わせる。(国内年間消費量を調べることのできる統計、ツールがないか尋ねる)
経済産業省調査統計部の回答:当室で実施している生産動態統計調査では、化学物質パラベンの調査は行っていない。化学工業日報社の化学商品辞典(14102の化学商品)によれば、当該物質は化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)番号(3)-1585に該当するものと思われる。当該物質は3年に一度、当省の製造産業局化学物質安全室において、日本国内での製造(出荷)と輸入を合計した数量が公表されている。最新のデータは、昨年3月10日に公表されているが、それによれば平成16年度の日本国内での製造と輸入を合計した数量は100トンから1000トン未満となっている。
⑥国立国会図書館にレファレンス依頼を行う。
国立国会図書館の回答:以下の資料に関連する記述があった。(以下資料の中で「p-オキシ安息香酸エステル」「p-ヒドロキシ安息香酸エステル」など異なった呼称になっているが、すべて「パラヒドロキシ安息香酸エステル」と同一の物質である。(新化学インデックス.2007年版などの資料で確認済))
「ファインケミカル年鑑.2007年版」のpp.323-324にp-オキシ安息香酸エステルについての記述あり。p.324中の「生産」の項に「最近の生産量はエステル類全体で年間1000トン強程度(シーエムシー出版推定)で、特に化粧品、医薬品などが増加している」と書かれている。また、同ページ「需要」の項には「需要は2005年で1000トン強(シーエムシー出版推定)で、水に難溶性であるため品種によってはアルコール、酢酸、ナトリウム溶液などに溶かして用いられる」と書かれている。
「月刊ファインケミカル.2006.4」のpp.59-60にp-オキシ安息香酸エステルが紹介されている。記述内容は上記の「ファインケミカル年鑑.2007年版」とまったく同じ内容。
「食品添加物総覧.2004年版」のp.22にパラオキシ安息香酸エステル類に関する記述がある。食品向けに限定した数値だが、「パラオキシ安息香酸エステル類(パラベン)の食品向け市場は17~18トンで縮小傾向にある」と書かれている。
「ファインケミカルマーケットデータ」のp.940でp-ヒドロキシ安息香酸エステルが取り上げられており、生産量(1998年)は約1200トンで、消費量(1998年)が約1200トンとの記述がある。
「化学工業日報.2005.8.16」のp.6に掲載された「食品添加物 日持ち向上剤など需要の伸び鈍化も・保存料」というタイトルの企画記事の中でこの物資の需要についての記述あり。食品添加物の用途に限定した数値だが、「パラヒドロキシ安息香酸エステル類が10トン程度の需要がある」と書かれている。
事前調査事項
(Preliminary research)
「パラヒドロキシ安息香酸エステル(パラベン)」は食品、医薬品、化粧品、日用品などに広く用いられている化学物質である。
医薬品についての国内年間消費量は入手済み。
NDC
化学  (43 9版)
参考資料
(Reference materials)
食品機能素材・食品添加物の市場展望 (シーエムシー出版(1997)ISBN:4882311887)
ファインケミカルマーケットデータ (シーエムシー出版(1999)ISBN:4882312409)
ファインケミカル年鑑.2007年版 (シーエムシー出版(2007)ISBN:9784882315872)
月刊ファインケミカル.2006.4 (シーエムシー出版(2006)ISSN:09136150)
食品添加物総覧.2004年版 (食品化学新聞社(2004))
化学工業日報 (化学工業日報社(2005))
14102の化学商品 (化学工業日報社(2002)ISBN:4873263786)
新化学インデックス (化学工業日報社(2007)ISBN:87326488X)
キーワード
(Keywords)
化学物質
食品
医薬品
化粧品
日用品
統計
食品添加物
照会先
(Institution or person inquired for advice)
化学情報協会
経済産業省調査統計部
浜松大学附属図書館
関西大学附属図書館
国立国会図書館
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
教職員
登録番号
(Registration number)
1000034145解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決