レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000/08/04
- 登録日時
- 2006/10/13 02:12
- 更新日時
- 2008/10/21 15:59
- 管理番号
- 埼久-2000-053
- 質問
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解決
「ある時飢饉が起こり10俵の米を飢えをしのぐためもらったが、1俵を残してあとは学校を建てるために使った」という話について知りたい。新潟か長野、あるいは東北での話かもしれないが、確かではない。
- 回答
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長岡藩、小林虎三郎の〈米百俵〉の逸話と思われる。
明治初期、厳しい窮乏の中にあった長岡藩に、救援の米百俵が届くが、藩の大参事小林虎三郎は、「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」 として米の売却金を学校設立資金に使用したという故事。
史実を描いた『越後歴史散歩』と、山本有三が戯曲化した「米百俵」(『山本有三全集 3』所収)ほかを提供する。
- 回答プロセス
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以下の資料を探索するが該当なし。『学校学級講和あいさつ事典』『小学校学校行事・朝会講和事典』『飢饉日本史』『飢饉』『飢饉噺聞書類集』『明治文学全集 総索引』(筑摩書房)『読売新聞・明治期(CD-ROM版)』。
自館に長岡藩の小林虎三郎が米百俵で学校を創った以下のビデオあり。『米百俵 小林虎三郎の天命』(経営実務研究会 1994)。
長岡藩の逸話を手がかりに探索すると、『越後歴史散歩』に記述あり。また同書に山本有三が「米百俵」というタイトルで戯曲化しているとの記述があったため探索すると、「米百俵」は『山本有三全集 3』収載。これらの資料と『三百藩家臣人名事典 4』を提供する。
追記:平成13年(2001)5月7日小泉内閣発足当時、首相の所信表明演説に引用されたことから、その後様々な関連資料が刊行された。県立図でも『米百俵の心 小林虎三郎の決断』(稲川明雄 考古堂書店 2001)『国を興すは教育にあり 小林虎三郎と「米百俵」』(松本健一 麗澤大学出版会 2002)『米百俵の歴史学』(坂本保富 学文社 2006)などを収蔵する。また、それ以前の資料では『われに万古の心あり 幕末藩士小林虎三郎』(松本健一 新潮社 1992)があり(2008/10/21確認)。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 北陸地方 (214 9版)
- 参考資料
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- 『越後歴史散歩 三十四人の軌跡』(大庭鉄太郎 創元社 1972)
- 『山本有三全集 3』(新潮社 1976)
- 『米百俵 小林虎三郎の天命』(島宏 ダイヤモンド社 1993)
- 『米百俵 小林虎三郎の天命』(経営実務研究会 1994) (VTR)
- キーワード
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- 小林 虎三郎(コバヤシ トラサブロウ)
- 訓話
- 長岡藩-新潟県-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000031046