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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000030237
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
D2006M0122
事例作成日
(Creation date)
2006/02/09登録日時
(Registration date)
2006年08月30日 02時10分更新日時
(Last update)
2006年08月30日 09時23分
質問
(Question)
16世紀末~18世紀後半に使われていた朝鮮語を、かなで表記した資料はないでしょうか。朝鮮語にルビがふってあるなど。
典拠:「陰徳記 高麗詞之事について - 文禄慶長の役における仮名書き朝鮮資料」 ( 『朝鮮学報』 128,pp.1-102,書影 pp.137-160,1988.7)にかな書き朝鮮語について言及されていた。
回答
(Answer)
【 】は当館請求記号です。

ご照会の件について、典拠とされた論文1を確認したところ、「仮名で表記された朝鮮語の記録には本資料は別として、古文書などに断片的に現れる朝鮮の地名等を除くならば、以下のものが知られている。」として、『和漢三才図会』1719刊、『全一道人』1729刊、『朝鮮物語』1750刊が挙げられていました。
 これらについては、下記の文献2~4で影印を確認することができます。
 その他、「参考資料」に挙げた朝鮮語学史の研究文献等8~11や朝鮮関係の文献目録データベース12~13から、「16世紀末~18世紀後半」という時代に合うと思われる資料を調査したところ、下記5~7に記載がありましたのでご紹介します。

1.志部 昭平:「陰徳記 高麗詞之事について--文禄慶長の役における仮名書き朝鮮語資料〔含「陰徳記」76巻「高麗詞之事」の条影印〕」
  『朝鮮学報』 朝鮮学会/朝鮮学会編 通号128  1988.07 p1~102,137~160 【Z8-413】
2.『和漢三才図会』 寺島良安編 東京美術 1970 巻頭の書名:和漢三才図会略 正徳3年序刊本の複製 編者:和漢三才図会刊行委員会 【UR1-9】 他 
 *巻13「異国人物 朝鮮」の条  
3.『全一道人の研究』 京都大学文学部国語学国文学研究室編 京都大学国文学会 1964 【829.1-A455Kz】
全一道人の研究(安田章) 、全一道人釈文(雨森芳洲)、 全一道人勧懲故事8巻(汪廷訥) 、全一道人-芳洲書院所蔵本(雨森芳洲) を収録
 *『全一道人』について、「(「全一道人」の)内容は中国の教訓書で、それを朝鮮で諺文に訳したものを芳洲が一字一字、日本語で訳した上、その諺文の読み方を、これまた丁寧克明に仮名でしるしたものである。(略)」と書かれた論文(「朝鮮と雨森芳洲」神田喜一郎)を引用して説明しています。
4.『朝鮮物語』 木村理右衛門著 京都大学文学部国語学国文学研究室編 京都大学国文学会 1970 寛延3年刊本の複製 限定版  【GE122-4】
 *巻頭の「朝鮮物語開題」に、江戸時代において朝鮮語を仮名書きした比較的まとまった資料として、『和漢三才図会』巻13「異国人物、朝鮮」に112箇、『朝鮮物語』に298箇と記載されています。
 *巻5所収の「朝鮮の国語」に朝鮮語の仮名書きがあります。
5.李 康民:対馬宗家文庫所蔵の「物名」について〔含 景印〕 
  『朝鮮学報』 朝鮮学会 (通号 148) 1993.07 p147~217 【Z8-413】
 *「物名」は江戸時代に日本人の手によって編纂された朝鮮語語彙集であり、「語項目数は、文章形式の33例を合わせて凡そ500を数える。」とあります。p183~217が影印です。
6.鄭 光:薩摩苗代川伝来の朝鮮歌謡について
   『国語国文』 中央図書出版社 / 京都大学文学部国語学国文学研究室編 57(6) 1988.06 p1~28 【Z13-345】
 *仮名書きされた朝鮮歌謡を解読したものです。
7.岸田文隆:漂流民の伝えた朝鮮語-島根県高見家文書「朝鮮人見聞書」について
  『富山大学人文学部紀要』(通号 30) 1999 富山大学人文学部 p113~143 【Z22-1033】
 *時代がやや下がりますが、1810、1819、1829年の三回にわたり、取調べの中で採取された語彙の片仮名表記が記録されています。p139~143に影印があります。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
「陰徳記」(毛利家文書 古文書);「泰長院是琢和尚従軍日記」(鍋島文庫 古文書);「直茂公譜」(鍋島文庫 古文書);「寛政重修諸家譜」(小早川、島津家等文禄・慶長の役に従事した武将の家譜)続群書類従完成会/出版 上記資料等に‘一(ハナ)、釜山浦(フサンカイ)’などと表記されているのはありました。
NDC
その他の東洋の諸言語  (829 9版)
参考資料
(Reference materials)
8.『増訂補注朝鮮語学史』 小倉進平著 河野六郎補注 ゆまに書房 1999 世界言語学名著選集東アジア言語編 第5巻 刀江書院1964年刊の複製 【KJ43-G32】
9.『日本語と朝鮮語』上巻(回顧と展望編) 下巻(研究論文編) 国立国語研究所著 日本語と外国語との対照研究4 くろしお出版 1997 【KJ43-G18】
10. 『国語史研究の構想』 安田章著 三省堂 2005 【KF35-H40】
11. 『江戸時代と明治時代の日本における朝鮮語の研究』 柳尚煕著 成甲書房 1980 【KJ43-63】
12.戦後日本における朝鮮史文献目録(データベース版)
   http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~mizna/sengo/  [last access 2006/2/6]
13.近代朝鮮関係書籍データベース  http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~koreandb/ [last access 2006/2/6]
キーワード
(Keywords)
朝鮮語
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
公共図書館
登録番号
(Registration number)
1000030237解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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