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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000025521
提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-04-020
事例作成日
(Creation date)
2004年03月登録日時
(Registration date)
2005年12月08日 13時29分更新日時
(Last update)
2006年02月03日 15時20分
質問
(Question)
「信濃では月と仏とおらがそば」の作者は誰か。『信州蕎麦学のすすめ』(市川健夫著 オフィスエム 2000)〔N383/29〕には「中村某」の作とある
回答
(Answer)
「中村某」とは中村六郎をさしていると思われる。小林計一郎「一茶顕彰家中村六郎略伝」 雑誌『長野』第70号(長野郷土史研究会1976)9pに“中村家では「信濃では月と仏とおらがそば」の句は六郎が作ったものだと言い伝えている。同家の本職は酒造(銘玉の井)であったが、氷ソバというソバを製造販売していた。(中略)この氷ソバの宣伝の意味もあってこの句を作ったのだと言う”とある。
なお『俳人一茶』(宮澤義喜編 東京三松堂1898)〔N913/87〕、『俳諧寺一茶』(一茶同好会編・刊1910)〔N913/272〕ではこの句が一茶の句であるとしているが、小林計一郎「一茶の虚と実」雑誌『長野』(前掲) 104号41~42pで“①一茶は、おびただしい句日記や句文集を書いているが、それらのなかにこの句がみえない。②一茶の三回忌にその門人たちが編集・出版した「一茶発句集」にこの句がない。③右(「一茶発句集」)の句集を増補した「嘉永版一茶発句集」にもこの句がない”という理由をあげている。
回答プロセス
(Answering process)
① 『信州蕎麦学のすすめ』(前掲)12pを確認する。“この句は大変有名で、小林一茶の句だと思っている人が多いが、実は明治四〇年代一茶と同じ柏原村(現信濃町)の中村某氏の作だといわれている”とあり、小林一茶の句とする説もあるらしいことがわかる。
② この句についての諸説を扱った論文がないかと、自館システムでこの句の初句をキーワードとして検索すると、小林計一郎『「信濃では月と仏とおらがそば」は一茶の作ではない』 雑誌『長野』167号(前掲)90pに、この件については雑誌『長野』(前掲)の70号と104号に詳しいとある。
③ 雑誌『長野』(前掲)の70号をみると答の記述がある。また『同誌』(前掲)104号41~42p小林計一郎「一茶の虚と実」をみていくと、この句の初出としては『俳人一茶』(前掲)〔N913/87〕という資料があり、またこの句を有名にした資料として『俳諧寺一茶』(前掲)〔N913/272〕が揚げられている。
④ 『俳人一茶』(前掲)をみると、18pに“翁江戸に出でて、始めて成美を訪ひし時、成美遇はざりければ、即ち、信濃では月と佛とおらがそば 或いは三句蕎麦ばかりとも云 と書き止めて去らんとす。成美これを見て、奇とし出でて面し、其非凡なるに驚き、喜びて門下に寄食することを許しけり”とあり、一茶の句とされている。また『俳諧寺一茶』(前掲)所収、束松露香の「俳諧寺一茶」11pをみても一茶の句となっている。
⑤ 小林計一郎「一茶の虚と実」『長野』(前掲)104号では、④の資料への反論がなされており、『俳人一茶』(前掲)の材料を提供したのは中村六郎であること、『俳諧寺一茶』(前掲)の編者一茶同好会の会主が中村六郎であり、束松露香と中村六郎には親交があったことや、答にある理由から、この句の作者を中村六郎と推測している。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
詩歌  (911 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
小林一茶
中村六郎
信濃(長野県)
月と仏
おらがそば
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
『なんでもきいてみよう』(県立長野図書館 平成16 第36集)収録レファレンス
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000025521解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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