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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000001675
提供館
(Library)
同志社大学 今出川図書館 (3310014)管理番号
(Control number)
2009-155
事例作成日
(Creation date)
2004.1.30登録日時
(Registration date)
2004年03月06日 19時51分更新日時
(Last update)
2010年11月15日 10時42分
質問
(Question)
京都の通り名について、東西-南北の順で読むものと、南北-東西の順で読むものが混在している。
通り名の呼び方を定めた基準のようなものがあれば知りたい。
回答
(Answer)
京都の通り名の「呼び方を定めた基準」が書かれた資料を見つけることはできませんでしたが、京都の通り名関連の資料としては、
以下のものが参考になるのではないかと思われます。通り名の呼び方は町名とも深い関わりがあるようです。
一度ご自身でご確認ください。

森谷尅久著『町と道:洛中・京の辻』のp35以降の「大路と小路」の項に、道路名(ニックネーム)がついた経緯について記載がありました。
それによると、平安京はブロック制をとり、道路標記もブロック番号によっていたが、それだけでは都市民が地理を把握しにくいので、
大路小路に道路名を付し、その縦軸と横軸を交叉させるようになったとのことです。

上と同様のことが、同著者による『京都の大路小路』の「京都ヒストリカル・トレイル」でも言及されています。
「実際、十世紀に入ると、官庁でも・・・縦軸・横軸の道路名を付して書きあげることが行われている。
それだけ大路小路名、ニックネームが普及しはじめた、ということにもなる。」(p5)

さらに、『町のかたち』の中でも森谷氏は同様のことを述べています。
「・・・十世紀になると、いままでなかった平安京の道路名にも通り名が次々と附されていった。・・・いわばニックネームのようなものである。
・・・きわめて便利になってきた。「左京四條二坊九町・・・」というより、「六角油小路・・・」というほうが、通り名さえ知っておれば、
具体的で非常にわかりやすくなる。横通(東西通)りの六角通りと縦通(南北通)りの油小路が交差するところに行けば、まちがいなく
・・・到達することができるからだ。」(p209)

川嶋将生, 鎌田道隆著『京都町名ものがたり』では、町通(現在の新町通)の名称について次のような記述がある。
「・・・二つの通り名をもつ通りとして発達し・・・」、「・・・三条町・六角町・錦小路町・四条町など、数多く出現している・・・」(p43-44)。
「これらの名称は、町通と東西の二条・三条通とが交差する地点に付せられた名称なのである。」(p44)
「・・・それらの命名は、上からの強制ではなく、そこに住む人々が、自らの生活の中から生み出してきたものだけに、
強い基盤をもって生きつづけることになる。」(p44)

秋山國三, 仲村研著『京都「町」の研究』には、10世紀から11世紀にかけての宅地表示方法は二つあり、その一つは
「・・・街路名を用いて縦横の街路の交叉点を示すことによって所在を知らせる方法」(p99-100)であると書かれています。
p100には、「街路名の地点表示の一般化と街路名の固定化はたがいに因となり果となって進んだのであろう。」とあります。

『平安京再現 : 京都1200年の暮らしと文化』には、縦横合わせた通り名についての言及はありませんが、
十世紀半ばに平安京の都市計画がくずれ、くずしたのは「市民」であると述べています。
「・・・いまも京都市民になじみの深い道路名は、その多くがこのころにできたものであり、それは現在にまでつかわれている。」(p23)

『史料京都の歴史』第4巻にも縦横合わせた通り名についての記述はありませんが、付録として「近世京都町名一覧」が巻末にあります。
これをご自身で精査し、南北-東西、東西-南北の割合や法則について分析することもできるのではないでしょうか。

ご自身で法則を分析される場合、南北路、東西路それぞれの通り名の由来、役割などについても知っておく必要があるかもしれません。
その場合は、『京都の地名由来辞典』にある「通り名解説」(p209-234)などをご覧ください。
また、京都の町並みの移り変わりなどを見たい場合には『京都歴史アトラス』などがありますのでご利用ください。

回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
森谷尅久編, 『町と道:洛中・京の辻』( 『京都千年』5巻), 東京:講談社,1984 (大今図 開架 216.2||K35||5)
森谷尅久, 「京都ヒストリカル・トレイル」, 『ビジュアル・ワイド:京都の大路小路』, 東京 : 小学館 , 2003.7, p4-7 (大今図 開架 291.6209||N9318)
森谷尅久著, 『町のかたち』(『京都の記録』第2巻), 東京 : 時事通信社 , 1974.5 (大今図 3階北書庫 216.2||K9||2)
秋山國三, 仲村研著, 『京都「町」の研究』, 東京:法政大学出版局, 1975 (大今図 3階北書庫 216.2||A2)
川嶋将生, 鎌田道隆著『京都町名ものがたり』, 京都 : 京都新聞社 , 1979.11 (大今図 3階北書庫 216.2||K14-2)
『平安京再現 : 京都1200年の暮らしと文化』(『歴史博物館シリーズ』), 東京 : 河出書房新社 , 1990.3 (大今図 3階北書庫 216.2||I3-2)
足利健亮編, 『京都歴史アトラス』, 東京 : 中央公論社 , 1994.9 (大今図 開架 216.2||A370 )
京都市編, 『史料京都の歴史』第4巻, 東京 : 平凡社 , 1981 (大今図 3階北書庫 216.2||K4-3||4 )
源城政好, 下坂守編, 『京都の地名由来辞典』, 東京 : 東京堂出版 , 2005.12 (大今図 開架 291.6201||G9422 )
キーワード
(Keywords)
京都
通り名
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
学生
登録番号
(Registration number)
1000001675解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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