レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/02/22
- 登録日時
- 2012/08/24 02:04
- 更新日時
- 2023/12/24 00:30
- 管理番号
- M07122316262708
- 質問
-
母親と胎児は胎盤を通じて栄養をやりとりしているはずだが、母親と胎児は血液型が違うことも多々あるのになぜ大丈夫なのか知りたい。
- 回答
-
資料①には、「着床した胚はは子宮内膜に入り込み、子宮内膜の細胞は肥大・増殖して脱落膜を形成する。胎児の膜(絨毛膜)と子宮の脱落膜は特定の部位で発達し、円盤状の胎盤を形成する。その2枚の膜の間に母親の血液を含む。胎児は、胎盤の母親の血液から栄養と酸素をもらう。しかし、胎児と母親の血液は混ざることはない。」との記述がある。また、資料②には、「お母さんは胎盤を通じて赤ちゃんと栄養分、老廃物、酸素、二酸化炭素のやり取りをしています。胎盤ではお母さんの血管と赤ちゃんの血管はつながっておらず、接しているだけなので、お母さんの血球と赤ちゃんの血球が移動することはありません。なので、お母さんと赤ちゃんの血液型が違っていても、凝固反応を起こすことはありません。」との記述がある。資料③には「胎盤ではO2、栄養素などが母胎から胎児に供給され、老廃物やCO2が母胎側へ排出される。両者の血液は混合することはない。血管の接合部には物質通過の関門が形成される。」との記述がある。
母親と胎児の間の物質のやりとりの仕組みについては資料④に詳しい記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 基礎医学 (491 9版)
- 参考資料
-
-
資料① 石橋治雄ほか著『やさしい生理』医師薬出版株式会社,2011,168p,参照はp.145.
資料② 松尾友香著『よくわかる最新血液型の基本としくみ』秀和システム,2009,215p,参照はp.134
資料③ 大地陸男著『生理学テキスト 第5版』文光堂,2007, 9,562p,参照はp.458.
資料④ Moore原著『受精卵からヒトになるまで 基礎的発生学と先天異常』医師薬出版株式会社,2007,10,482p,参照はpp.102-113.
-
資料① 石橋治雄ほか著『やさしい生理』医師薬出版株式会社,2011,168p,参照はp.145.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2007122316213562708
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000110413