レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/1/16
- 登録日時
- 2022/04/07 00:30
- 更新日時
- 2022/06/03 10:41
- 管理番号
- 6000007141
- 質問
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解決
「えびいろ」の色がみたい
- 回答
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『和の色のものがたり』(早坂 優子/著 視覚デザイン研究所)
「葡萄色」(えびいろ)として二種類、「海老色」(えびいろ)で一種類の見本色と解説あり。
1「葡萄色」(C:0 M:20 Y:0 K:20)
・平安時代中期に編まれた『延喜式』の葡萄色は見本色の淡い紫で、古代の「浅葡萄」に近い。(P23)
2「葡萄色」(C:20 M:80 Y:0 K:60)
・山葡萄(ヤマブドウ)の熟した実のような色。今日では葡萄色(えびいろ)といえば見本色のような深葡萄(こきえび)を指します。(P23)
3「海老色」(C:0 M:80 Y:40 K:50)
・伊勢エビの殻の色。(P71)
またP70-71に「葡萄色が海老色に変身するまで、かつては葡萄色と書いて「えびいろ」と読みました。葡萄が大陸から入ってきたのは奈良時代の頃。それ以前日本には葡萄葛(=ヤマブドウ、読み:えびかずら)がありました。奈良時代には「深(こき)、浅(あさき)」の2種がありました。その後、平安中期に編まれた『延喜式』の葡萄色は見本色(P23)の淡い紫で、古代の「浅葡萄(あさきえび)」と思われます。それが、江戸時代に入ると「海老」と混同され、赤みの紫となりました。一方、葡萄色(えびいろ)は「ぶどういろ」と呼ばれるようになり、江戸中期に海老色(えびいろ)と葡萄色(ぶどういろ)に分かれました」とあり。
『色の辞典』(新井 美樹/著 雷鳥社)
海老色・蝦色・葡萄色(えびいろ)の色見本(一種類)あり。(P30)
「エビカズラ(葡萄葛)の熟した実の色。暗い赤茶。エビカズラはブドウ科植物全般を総称する古名で、ヤマブドウの実の色などが近いと思われる。近代になって伊勢海老の殻の色と混同され、海老や蝦の文字も当てられるようになった」
『とりあわせを楽しむ日本の色』(コロナ・ブックス編集部/編 平凡社)
葡萄色・海老色・蝦色(えびいろ)の色見本(一種類)あり。
「山葡萄の実が紫色に熟した色からきたもので、やや淡い赤紫色をさす」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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早坂優子著 , 早坂, 優子. 和の色のものがたり : 季節と暮らす365色. 視覚デザイン研究所, 2014.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I008673993-00 , ISBN 9784881082416 -
新井美樹 著 , 新井, 美樹. 色の辞典 = COLOR DICTIONARY. 雷鳥社, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028862675-00 , ISBN 9784844137368 -
コロナ・ブックス編集部 編 , 平凡社. とりあわせを楽しむ日本の色. 平凡社, 2009. (コロナ・ブックス ; 148)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010584622-00 , ISBN 9784582634457
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早坂優子著 , 早坂, 優子. 和の色のものがたり : 季節と暮らす365色. 視覚デザイン研究所, 2014.
- キーワード
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- 葡萄色,海老色,蝦色,えびいろ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 事項
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000314794