レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年08月27日
- 登録日時
- 2019/08/27 16:53
- 更新日時
- 2020/03/24 13:20
- 提供館
- 福井県文書館 (9000002)
- 管理番号
- 2019-009
- 質問
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解決
福井県の県鳥はツグミだが、なぜツグミになったのか。また、ツグミの前はコウノトリだったが、なぜコウノトリだったのか。
- 回答
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福井新聞1964年(昭和39)3月22日(日)の記事によれば、「県の鳥」と「県の獣」が募集されている。指定方法は「広く県民から募集したものの中から、最も県の鳥獣としてふさわしいものを審査して選ぶ」となっている。
また、同新聞の同年5月5日(火)の記事によれば、同月4日(月)に鳥獣審議会が開かれ、コウノトリを県鳥に指定することが決まった。農林省(当時)は国民の鳥獣愛好心を高めるために各都道府県で指定鳥をつくるよう呼びかけた。そこで、福井県では4月1日~30日までに県民に応募を呼びかけたところ、476件の応募があったという。投票の結果、コウノトリが県鳥に選ばれている。その理由として世界的に有名な鳥であり、県民も大きな愛着を抱いている鳥であることが挙げられている。当時、コウノトリは福井県内に3羽しかおらず、コウノトリに関することは話題になることが多かったという。
しかし、福井新聞1967年(昭和42)12月7日(木)の記事によれば、前年5月以来福井県内からコウノトリが姿を消し「まぼろしの県鳥」となってしまった。そのため、福井県は県鳥の指定を変更しようと県鳥指定審査会を設け、ツグミなど5種類の鳥から新しい県鳥を選ぶこととした。ツグミは県鳥獣審査会が候補として選んでいる。
同年11月1日~30日に人気投票が行われ、ツグミが他の候補を引き離して1位となった。そして、同年12月6日(月)の県鳥指定審査会によってツグミが新しい県鳥に定められた。
- 回答プロセス
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1.当館デジタルアーカイブで「県の鳥」「県鳥」「ツグミ」「つぐみ」で検索。
有力な資料はみつからなかった。
2.福井県立図書館で「県の鳥」「県鳥」に関する書籍を検索。
有力な資料はみつからなかった。
3.質問者からの情報を元に、福井新聞を検索。
県鳥に関する新聞記事をいくつかみつけることができた。
4.当館デジタルアーカイブで「コウノトリ」「こうのとり」で検索。
いくつかの資料をみつけることができた。
5.福井県立図書館で「コウノトリ」「こうのとり」に関する書籍を検索。
いくつかの書籍をみつけることができた。
- 事前調査事項
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質問者から、ツグミが県鳥になった年代とコウノトリが県鳥になった年代についての情報を得た。
- NDC
- 参考資料
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林武雄 著 , 林, 武雄, 1932-. 帰らぬつばさ : ほろびゆくコウノトリの挽歌. ぎょうせい, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001976914-00 , ISBN 4324016828 -
福井県里山里海湖研究所 [編] , 福井県里山里海湖研究所. コウノトリを再び福井の大空へ. 福井県里山里海湖研究所, 2015.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I068770350-00 -
東谷 薫 他 , 東谷 薫. 新繁殖地福井県下のコウノトリについて. 1957-12. 鳥獣集報 16(1) p. ????
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I9972679-00
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林武雄 著 , 林, 武雄, 1932-. 帰らぬつばさ : ほろびゆくコウノトリの挽歌. ぎょうせい, 1989.
- キーワード
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- ツグミ
- 県鳥
- 県の鳥
- コウノトリ
- 福井県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000260539