レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年08月18日
- 登録日時
- 2019/06/19 11:46
- 更新日時
- 2019/06/19 12:54
- 管理番号
- 京歴-439
- 質問
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解決
天明の大火(天明8年、1788年)の際に、擁翠園(旧・後藤長乗邸、上京区岩栖院)が火災にあったかどうかを確認したい。
- 回答
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『京都の町家と火消衆:その働き、鬼神のごとし』(①)と、この資料に参考文献としてあがっていた論文「歴史的建造物の被災履歴と火災図を統合した『天明の京都大火』被災範囲の復原」(②)を確認したところ、擁翠園がある場所は、被災範囲に含まれると考えられるが、個々の建物の被災状況までは記されていないため、確定はできなかった。
②と同じ雑誌に掲載されていた論文「『天明の京都大火』において焼失を免れた歴史的建造物の特性」(③)でも、被災範囲に含まれていながら被災を免れた建物の位置を地図上に示しているが、擁翠園についてはわからなかった。
『京都市の地名 日本歴史地名大系;27』(④)p.570「後藤長乗邸跡」の項に、慶長期に建てられた建物は天明8年の火災にあって、現在は跡地に庭園の遺構である擁翠園が残っていることが書かれている。この記述の出典までは記されていなかった。
- 回答プロセス
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火災(NDC317)に関する資料をブラウジングし、①を見つけた。
①の参考文献としてあがっていた論文②、この論文と同じ雑誌に掲載されていた③を確認した。
④で後藤長乗邸についての記述を見つけた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 行政 (317)
- 参考資料
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- ① 丸山俊明著.京都の町家と火消衆:その働き、鬼神のごとし.昭和堂,2011. (当館請求記号:K1||317.796||Ma59||)
- ② 塚本章宏著,中村琢巳著.歴史的建造物の被災履歴と火災図を統合した「天明の京都大火」被災範囲の復原,立命館大学歴史都市防災研究所[編].歴史都市防災論文集 第5号.立命館大学歴史都市防災研究所.pp.95-102,2011. (当館請求記号:||レキシ)
- ③ 中村琢巳著,塚本章宏著.「天明の京都大火」において焼失を免れた歴史的建造物の特性,立命館大学歴史都市防災研究所[編].歴史都市防災論文集 第5号.立命館大学歴史都市防災研究所.pp.103-110,2011. (当館請求記号:||レキシ)
- ④ 京都市の地名(日本歴史地名大系;27).平凡社,1979. (当館請求記号:K1||291.62||H51||)
- キーワード
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- 天明の大火
- 擁翠園
- 後藤長乗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000257608