レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年07月26日
- 登録日時
- 2019/05/01 09:58
- 更新日時
- 2019/05/01 10:03
- 管理番号
- 9000027348
- 質問
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解決
日本初のショートケーキがスポンジケーキを使って不二家から販売されたのは大正11年、とインターネット上の情報があったが、これを事実として確認できる書籍を探している。
- 回答
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ショートケーキの由来については、
(1)コロンバンの創始者で、フランスで製菓技術を習得して帰国した門倉国輝という説
(2)不二家の創始者でアメリカで洋菓子、喫茶の研究をした藤井林右衛門という説
などがある。
不二家が最初にショートケーキを販売したのは1922(大正11)年とされている。
詳細は参考資料をご覧ください。
- 回答プロセス
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(1)情報源を確認
語源由来辞典(http://gogen-allguide.com/si/shortcake.html)に、「日本で最初のショートケーキは、大正11年(1922年)、不二家の創設者藤井林右衛門によって販売された。スポンジを使って日本人向けに改良されたものであった。」との記述を確認。典拠資料等の情報は見当たらず。
不二家の歴史(明治から終戦)https://www.fujiya-peko.co.jp/company/company/history.html
にも、1922年(大正11年)ショートケーキ発売(1個8銭)との情報あり。
(2)所蔵資料を検索
『西洋菓子彷徨始末』 →「ショートケーキの不思議」(pp.178-185)あり
『西洋菓子 日本のあゆみ』→「ショートケーキの不思議」(pp.170-177)あり
※あとがきに『西洋菓子彷徨始末』の再訂版との記述あり。
『お菓子の由来物語』→「ショートケーキ」(pp.12-13)あり
『スイーツ断面図鑑 おいしさの秘密がわかる』→「ショートケーキ」(pp.8-9)あり
※1922年に「日本独自のショートケーキが誕生する」との記述のみ。
(3)新聞記事データベースにて「不二家」×「ショートケーキ」を検索。
・「読売新聞」2017.06.06(夕刊・2面)「[はじまり考]ショートケーキ 日本独自のスイーツ」:不二家の創業者・藤井林右衛門が1922(大正11)年に横浜市内の店で初めて売り出したという説を紹介している。※縮刷版で所蔵あり。
・「日経プラスワン」2002.05.11(11面)「ショートケーキ誕生記、日本産洋菓子の基礎築く」:大正時代末期、不二家やコロンバン周辺が発祥地であると推測。コロンバンには記録がないが、大正11(1922)年に不二家が「ショートケーキ」という名前のケーキを販売していたという記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 食品工業 (588 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
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吉田菊次郎 著 , 吉田, 菊次郎, 1944-. 西洋菓子彷徨始末 : 洋菓子の日本史 増補改訂版. 朝文社, 2006.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008136719-00 , ISBN 4886951821 (pp.178-185) -
吉田菊次郎 著 , 吉田, 菊次郎, 1944-. 西洋菓子日本のあゆみ. 朝文社, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023825770-00 , ISBN 9784886952486 (pp.170-177) -
猫井登 著 , 猫井, 登. お菓子の由来物語. 幻冬舎ルネッサンス, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010077828-00 , ISBN 9784779003165 (pp.12-13)
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吉田菊次郎 著 , 吉田, 菊次郎, 1944-. 西洋菓子彷徨始末 : 洋菓子の日本史 増補改訂版. 朝文社, 2006.
- キーワード
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- ケーキ
- ショートケーキ
- 洋菓子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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・「読売新聞」2017.06.06(夕刊・2面)
「[はじまり考]ショートケーキ 日本独自のスイーツ」
・「日経プラスワン」2002.05.11(11面)
「ショートケーキ誕生記、日本産洋菓子の基礎築く」
・不二家公式HP-不二家の歴史(明治から終戦)
https://www.fujiya-peko.co.jp/company/company/history.html
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000255522