レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年04月08日
- 登録日時
- 2019/02/14 12:12
- 更新日時
- 2019/05/23 14:26
- 管理番号
- 埼熊-2018-084
- 質問
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解決
ヴォルガの船引き人夫はどのように船を引いていたのか、陸上から引いたのか水中に入って引いたのか知りたい。また、船を引くときに使用した用具の形状や素材も知りたい。
- 回答
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下記の資料を提供した。
中野京子著「中野京子の名画が語る西洋史(39)ヴォルガ川で船を曳く」(『文芸春秋 93(13)』巻頭p3 文芸春秋社 2015)
「船曳きたちは、船曳幅広の皮ベルトを体に巻き、船柱から伸ばしたロープを引いて何時間、いや何日間もメザシのように連なって、ただひたすら歩き続ける。過酷な労働に比して驚くばかりの低賃金で。(中略)川沿いには曳舟道も整備されたが、広大なヴォルガ川の全てには対処できず、本作の彼らが歩いているのは足をとられる砂地だ、荷を満載した船の重さは、さらに増したろう。破れた襤褸をまとい、疲弊しきった男たちは皮ベルトに全体重を載せ、斜めになって一歩一歩行進していく」とあり。また、ロシア美術館「ヴォルガの船曳き」の絵画も掲載されている。
『帝国書院ジュニア地理川と生活シリーズ 9 ボルガ川』(帝国書院 1987)
p30「19世紀になって蒸気機関が普及するまでは、ブーラキーとよばれるぼろをまとい、なわでつながれたボルガの船引き人夫たちについての記述あり。
(注)p62 「ブーラキー」の説明に「ボルガの船引き人夫」とあり。
『川の地理図鑑 人びとのくらしと自然 6 ボルガ川』(偕成社 1995)
p33「水上交通」にブラーキーの記述あり。
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈ヴォルガ川 or ボルガ川〉で検索する。
2 《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈ヴォルガ〉で検索する。
3 《国会図書館デジタルコレクション》(http://dl.ndl.go.jp/ 国会図書館)を<ヴォルガ>で検索する。
「レーピン伝」(福田新生著 洋々社 1956)p41-42 「舟ひき人足たちの一群が近づいてきた。(中略)シャツはどうかといえばひっぱっている綱で胸の辺りがすり切れ、(後略)」とあり。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2481341 国会図書館)37コマ-38コマ
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2017年4月8日。
- 事前調査事項
- NDC
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- ヨーロッパ (293 9版)
- 参考資料
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- 『文芸春秋 93(13)』(文芸春秋社 2015.11)
- 『帝国書院ジュニア地理川と生活シリーズ 9 ボルガ川』(帝国書院 1987) , ISBN 4807191020
- 『川の地理図鑑 人びとのくらしと自然 6 ボルガ川』(偕成社 1995) , ISBN 4036292609
- キーワード
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- ヴォルガ
- ボルガ
- ブーラキー
- 船引き人夫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000251697