レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年09月09日
- 登録日時
- 2019/01/14 17:06
- 更新日時
- 2019/01/14 17:06
- 管理番号
- 福井県図20170909-2
- 質問
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解決
魚の赤身、白身の違いを知りたい。また鮭は白身に分類されるらしいがそのことが書かれた資料を見たい。
- 回答
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・魚の赤身、白身の違いは『魚の大常識』等に説明有り。
・農林水産省の消費者相談HP等に「鮭は白身に分類される」との記述があるが、当館所蔵資料で「鮭は白身」とはっきり書かれているものは見つけることができなかった。
- 回答プロセス
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1.魚の赤身、白身の違いについて
レファ協を検索。 類似事例より、次の資料を見る。
・『魚の大常識』p42に「赤身の魚と白身の魚がいるのはなぜ?」
→赤身のマグロは活発に動くために、筋肉を動かす酸素が必要で、ミオグロビンというたんぱく質を必要とする。このミオグロビンを多く含む筋肉(赤色筋)が多いので赤い身をしている。一方、白身のヒラメはほとんど動かずミオグロビンがないので白色筋を多く持つので白くなる。
・『たのしくたべようたべもの絵本 5 さかなのはなし』p14~21 「さかなのみの色は、どんなかな?」 →同様の説明
2.「鮭は白身」ということが書かれた資料
・農林水産省の消費者相談HPに「サケは赤身の魚ですか。」という質問
→「サケは身の色が赤く見えるため、赤身の魚と思われがちですが、白身の魚に分類されています。」の回答。参考文献の『旬の食材 秋の魚』を確認すると、p19サケの赤みはアスタキサンチンと呼ばれる色素の含量が多いからで、マグロなどに含まれるミオグロビンとは成分が違うという説明。
・コトバンク「サケ・マス」の項目に「サケは身が赤いので、赤身魚と勘違いされやすいのですが、じつは白身魚です。」という記述あり
・Wikipedeia「白身魚」の項に代表的な魚として「サケ」とある。
参考文献の『マギー キッチンサイエンス』を確認すると、p189「魚の色」の項に、サケの色はアスタキサンチンによるもので、サケがエサにする小さな甲殻類に含まれるものであるという説明。
・インターネット情報以外の当館所蔵資料で「鮭は白身」と明記されているものは見つけることができなかった。
- 事前調査事項
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インターネットの情報は見た。
- NDC
- 参考資料
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林公義 監修 , 安延尚文 文 , 林, 公義, 1947- , 安延, 尚文, 1965-. 魚の大常識. ポプラ社, 2006. (これだけは知っておきたい! ; 31)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008247431-00 , ISBN 4591093395 -
農山漁村文化協会 編 , 農山漁村文化協会. さかなのはなし. 農山漁村文化協会, 2004. (たのしくたべようたべもの絵本 ; 第5巻)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007302701-00 , ISBN 454003264X -
講談社 編 , 講談社. 秋の魚. 講談社, 2004. (旬の食材)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007442934-00 , ISBN 4062701332 -
Harold McGee/著 , McGee‖Harold. マギーキッチンサイエンス : 食材から食卓まで. 共立出版, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005925850-00 , ISBN 4320061606
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林公義 監修 , 安延尚文 文 , 林, 公義, 1947- , 安延, 尚文, 1965-. 魚の大常識. ポプラ社, 2006. (これだけは知っておきたい! ; 31)
- キーワード
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- 赤身
- 白身
- 鮭
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000250176