レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年07月07日
- 登録日時
- 2018/10/12 16:12
- 更新日時
- 2018/10/12 16:15
- 管理番号
- 9000020472
- 質問
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解決
滋賀県大津市の義仲寺所蔵の「芭蕉翁絵詞伝」が、カラーで収載されている本があるか。
- 回答
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「芭蕉翁絵詞伝」の原本は、『日本古典文学大辞典』(日本古典文学大辞典編集委員会/編 岩波書店 1984)によると、1792(寛政4)年10月、蝶夢自筆の芭蕉の伝記に、狩野正栄の三十三葉の絵を配した絵巻で、芭蕉百回忌に義仲寺に奉納されたもの。翌年、刊行された時には、吉田偃武(よしだえんぶ)が縮写し、詞も若干手直しされ、木版墨色濃淡の二度刷となった。刊本の翻刻は、『日本名著全集第3巻』『俳諧叢書第7冊』に収載されている。義仲寺に奉納された絵巻の画像の一部は、松尾芭蕉・おくのほそ道文学館ホームページ内に掲載されている。http://www.bashouan.com/psBashouNa00.htm(2017.2.15確認)
- 回答プロセス
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1.自館システムで「芭蕉翁絵詞伝」を検索、『俳諧叢書 第7冊 芭蕉翁全集』(佐々醒雪/校訂 巌谷小波/校訂 博文館 1916)及び、 甲州文庫マイクロ資料「芭蕉翁絵詞伝 写」蝶夢幻 阿弥陀/編 東岳/写 (古文書399-408)を確認。
→『俳諧叢書 第7冊 芭蕉翁全集』の凡例に 「原本は木版墨色濃淡の二度刷なれども、活版にては為し易すからざる事なれば、一度刷りにて其の濃淡の差をも現出することゝなせり。」(p.1)との記述あり。
2.国立国会図書館サーチを検索、デジタルコレクション内で、読むことができるものがあることを確認。
『芭蕉翁絵詞伝(新型袖珍名著文庫第6)』(蝶夢著 幸田露伴 校[他] 富山房 1926)国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1019632)ほか
3.自館システムを再検索、「日本名著全集 江戸文芸之部 第3巻」日本名著全集刊行会/編輯 日本名著全集刊行会 1929)に収載されていることを確認。
4.日本古典籍総合目録を検索、複数刊本の画像データがあることを確認。あわせて、『日本古典文学大辞典』(日本古典文学大辞典編集委員会/編 岩波書店 1984)に解説があることを確認。
5.所蔵資料『日本古典文学大辞典5』(p.68)『日本古典文学大事典』(大曽根章介[ほか]/編 明治書院 1998)(p.1002)を確認。
6.Googleにて「芭蕉翁絵詞伝」で検索。
→義仲寺に奉納された絵巻の画像の一部は、松尾芭蕉・おくのほそ道文学館ホームページ内に掲載されていることを確認。http://www.bashouan.com/psBashouNa00.htm(2017.2.15確認)
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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佐々 醒雪/校訂 , 巌谷 小波/校訂 , 佐々‖醒雪 , 巌谷‖小波. 俳諧叢書 第7冊. 博文館, 1916.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005619151-00 (p.1-138) -
日本名著全集刊行会 編 , 松尾, 芭蕉, 1644-1694 , 日本名著全集刊行会. 日本名著全集 江戸文芸之部 第3巻. 日本名著全集刊行会, 1929.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000779390-00 (p.911-979)
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佐々 醒雪/校訂 , 巌谷 小波/校訂 , 佐々‖醒雪 , 巌谷‖小波. 俳諧叢書 第7冊. 博文館, 1916.
- キーワード
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- 松尾芭蕉
- 芭蕉翁絵詞伝
- 蝶夢
- 義仲寺
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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国立国会図書館デジタルコレクション『芭蕉翁絵詞伝』(新型袖珍名著文庫第6)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1019632
松尾芭蕉・おくのほそ道文学館ホームページ
http://www.bashouan.com/psBashouNa00.htm
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000243703