レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/02/28
- 登録日時
- 2017/12/24 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:38
- 管理番号
- M17022817383817
- 質問
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だんごの名前を覚えて帰っている途中で、他の名前とすり替わってしまうという内容の日本の昔話が読める本を紹介して欲しい。
- 回答
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日本の昔話であることと、団子が題材となっていることから①『日本昔話事典』の索引を確認した。昔話を要素で分類した箇所に食物として団子の項目があったので、そちらを参照すると「団子婿」という見出しがあり、「馬鹿婿が嫁の里に行くと珍客が来たということで、姑が団子を作ってご馳走した。団子が大変おいしかったので、家に帰って女房に作らせようとして、名を忘れないように「団子」の名を忘れないように「団子」の名をとなえながら帰ってきた。小さい溝をはねるときに「どっこいしょ」と言ってはねたから、団子を忘れて「どっこいしょ」と言いながら家に戻って、女房にさっそく作らせようとしたが、女房は知らないと言う。怒った婿は囲炉裏に下がっているカギを女房の方に振ると、額に大きなこぶが出来てしまった。女房は「団子のようなこぶが出来た」と言ったので、団子の名を思い出したという話。」という記述の内容紹介があり、質問の内容と似通っていてる。そこで「だんごむこ」「日本昔話 だんご」「どっこいしょ」をキーワードとして館内のOPACで検索したところ、以下の資料が該当したので紹介をした。
②『子どもに語る日本の昔話 3』では「団子むこ」というタイトルで、③『日本爆笑むかし話 吉四六さん 1』では「ドッコイショはうまい」というタイトルで話が載っていて設定や内容は①とほぼ同じである。
④『まんが日本昔ばなし101』では「どっこいだんご」というタイトルで話が載っており、これも設定や内容は①とほぼ同じであるが、こぶができた理由が、夫が叩いたからではなく、おけが落ちてきてというパターンになっている。
⑤『だんごどっこいしょ』では、夫婦設定から祖母と孫の設定となっていて、主人公の男の子の方にこぶができるパターンである。
⑥『むかしばなし・たべたいな!』では「だんごどっこいしょ」というタイトルで、お話が載っている。親子の設定になっていて、主人公の男の子にこぶができるパターンである。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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①稲田浩二『日本昔話事典』 弘文堂,1978,1169p. 参照はp.567-568.
②稲田和子『子どもに語る日本の昔話 3』 こぐま社,1996,188p. 参照はp.169-171.
③高村忠範『日本爆笑むかし話 吉四六さん 1』 汐文社,2005,125p. 参照はp.28-35.
④川内彩友美『まんが日本昔ばなし101』 講談社,2006,303p. 参照はp.154-155.
⑤大川悦生『だんご どっこいしょ』 ポプラ社,2011,35p.
⑥深山さくら『むかしばなし・たべたいな!』 チャイルド本社,2011,26p. 参照はp.12-26.
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①稲田浩二『日本昔話事典』 弘文堂,1978,1169p. 参照はp.567-568.
- キーワード
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- だんご
- だんごむこ
- 日本昔話
- どっこいしょ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2017022817342083817
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生, 小学生(高学年), 小学生(低学年以下)
- 登録番号
- 1000227228