次の資料から関連記述を確認しました。
後述の「町報もてぎ(平成29年(2017年)8月号 No.629)記事によると、茂木町山内下平地区の国神神社で痔の治療・予防を願う奇祭「じかたまじない」が行われているそうです。(p.5)
また表記は、「じかたまじない」のほか、「ぢかたまじない」としている資料も確認しました。
1 図書
・『茂木町史 第一巻自然民俗・文化編』(茂木町史編さん委員会/編 茂木町 1995)
「民俗文化編 第6章 子どもと語りの世界 五伝説」p.802-803「③ぢかたまじない(国神神社)」の項に、ぢかたまじないの由来について記述があります。
また、「民俗文化編 第5章 神と人のまじわり 一地域で祀る神社」では、p.689「ぢかた祭りに集まった人々(国神神社)」の写真があります。p.703「国神神社」の項では、国神神社の由緒についての記述があり「痔の神様として多くの人々の信仰を集めている。」と紹介されています。
2 新聞記事
当館が契約している『下野新聞データベース plus 日経テレコン』を使用して調査を行いました。データベースでは2001年以降の下野新聞を収録しています。
「じかたまじない」で検索したところ、複数の記事がありました。
以下に日付と面数、見出しをお知らせします。
・2010年7月13日 29面「茂木の奇祭「じかたまじない」/13年ぶり復活へ祈願祭」
・2012年7月23日 26面「茂木の奇祭・じかたまじない/保存会奔走、14年ぶり復活/「痔退治」ゆで卵に願掛け」
・2013年7月15日 24面「痔の平癒願って…/茂木・国神神社奇祭「じかたまじない」/氏子ら100人 けつぴたし!」
・2014年6月30日 22面「痔の平癒を願いじかたまじない/茂木・国神神社で奇祭」
・2015年7月20日 19面「「けつぴたし」痔よ治れ/茂木の奇祭、住民ら200人」
・2016年7月11日 16面「痔の平癒願い けつぴたし/茂木で奇祭「じかたまじない」」
3 町報
・「町報もてぎ」(平成29年(2017年)8月号 No.629)
・「町報もてぎ」(平成28年(2016年)8月号 No.617)
いずれもp.5「タウンニュース」に、じかたまじないについての紹介があります。
今回の調査では確認していませんが、過去の町報に記事が掲載されている可能性もあります。
4 その他
次の資料は、お調べしましたが記述を確認できませんでした。
・『下野茂木昔話集』(加藤嘉一/編 耕野社 1935)
・『奇祭巡礼』(北条秀司/著 淡交社 1969)
・『しもつけ民俗歳時記』(下野新聞社/編、発行 1970)
・『下野の昔話』(谷本尚史/〔共編〕,小堀修一/〔共編〕 日本放送出版協会 1978)
・『茂木の歴史』(大木茂/著、発行 1980)
・『栃木の祭りと芸能』(下野民俗研究会/編 月刊さつき研究社 1980)
・『祭り歳事記』(史実保存研究学会/編 栃木サンケイ新聞社 1987)
・『とちぎの祭りと芸能 栃木県立博物館調査研究報告書』(栃木県立博物館/編、発行 1990)
・『とちぎの神社めぐり 神々の社を訪ねて』(栃木県青年神職むすび会/編、発行 1993)
・『図説 茂木の歴史 町村合併40周年記念』(茂木町史編さん委員会/編 茂木町 1994)
・『日本の奇祭』(合田一道/著 青弓社 1996)
・『栃木県の民俗芸能 栃木県民俗芸能緊急調査報告書』(栃木県教育委員会/編、発行 1998)
・『開運ご利益巡り とちぎの神社と祭り』(栃木県青年神職むすび会/編著 下野新聞社 2004)
・『とちぎのくらしとお参り』(アサヒノ広告株式会社/編 栃木のくらし編集室 2012)