レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/8/31
- 登録日時
- 2017/12/15 00:30
- 更新日時
- 2017/12/15 00:30
- 管理番号
- REF-2017-00173
- 質問
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『外務省報』 に当時外務省で購読していたと記載のある以下の新聞の出版地
華儒日報 (昭和15年)
新聞日報 (昭和15年)
仰江日報 (昭和16年)
新聞晩報 (昭和16年)
※ いずれも当該年度の1月1日号のリストに掲載
- 回答
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1. 華儒日報
他館 OPAC や当館所蔵の華僑研究資料などをあたりましたが該当する新聞名が見当たりませんでした。
2. 新聞日報
紙名が非常に一般的でありますため、お調べしたところ2つ候補があがりました。
【フィリピン】
当館所蔵の 『南洋の華僑』 (1942年、南洋協会編纂、請求記号:Ja/325.2/N6) に南洋の新聞についてまとめられている箇所があり、フィリピンの華字新聞 (1925年創刊) として名前がありました (pp.111)。
雑誌 “Asian Studies” Vol.3, No.2 (1965) にある ’The Chinese Newspaper in the Philippines : Toward the Definition of a Tool’ にて 「新聞日報」 〔英名:Fookien Times〕 の名前が確認できます。
http://www.asj.upd.edu.ph/index.php/archive/210-asian-studies-3-2-1965
スタンフォード大学図書館やシカゴ大学図書館に 「新聞日報」 の年鑑と思われる所蔵がありました。いづれもフィリピン・マニラが出版地です。
https://searchworks.stanford.edu/?q=163826600
http://pi.lib.uchicago.edu/1001/cat/bib/7137836
【ベトナム】
上記と同様にスタンフォード大学図書館では同名のベトナム刊行新聞を所蔵しているようです。ただ、創刊年が不明ですので、昭和15年当時にすでに刊行されていたか否かについてはわかりませんでした。
https://searchworks.stanford.edu/view/5356333
3. 新聞晩報
こちらは他館 OPAC 等や華僑研究資料などをあたりましたが該当する新聞名が見当たりませんでした。ただ、あくまでも推測ですが、先述の 『南洋の華僑』 掲載の 「新聞日報」 が朝夕刊だったようですので、「新聞日報」 の夕刊であった可能性もあります。
4. 仰江日報
当館所蔵の市川信愛著 『現代南洋華僑の動態分析』 (1991年、九州大学出版会、請求記号:Ja/325.2/I8) の中で 「1904年ビルマの 『保皇会』 は 《仰江日報》 と 『中華義学』 を創立する。」 という記述がありました (pp.190)。
同名の新聞が違う地域で刊行されている場合が多々ありますので、特に2番のような名前ですと出版地を確定させることが難しいため、上述の情報は出版地の確定ではありません。また、外務省の外交史料館 (http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/) へ一度お問合せるのもひとつの方法かと存じます。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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・ 『南洋の華僑』 (1942年、南洋協会編纂、請求記号:Ja/325.2/N6)
・ “Asian Studies” Vol.3, No.2 (1965)
http://www.asj.upd.edu.ph/index.php/archive/210-asian-studies-3-2-1965
・ 新聞日報年鑒/新聞日報社編
https://searchworks.stanford.edu/?q=163826600
http://pi.lib.uchicago.edu/1001/cat/bib/7137836
・ 市川信愛著 『現代南洋華僑の動態分析』 (1991年、九州大学出版会、請求記号:Ja/325.2/I8)
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・ 『南洋の華僑』 (1942年、南洋協会編纂、請求記号:Ja/325.2/N6)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000226439