レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2017/12/13 18:58
- 更新日時
- 2017/12/24 12:06
- 管理番号
- 2017.12-31
- 質問
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「自由リズム」とは何か。
- 回答
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『日本大百科全書 24』
小学館 1994 P18-19
(リズム)の項目の中で「リズムはしばしば、①拍節的リズム、②定量リズム、③自由リズム、の三つに分類される。(中略)自由リズムは、そもそも均等な長さのパルスをもたないもので、日本の声明(しょうみょう)の唄(ばい)や民謡の追分節などがその好例である。」との記述がある。
『事典世界音楽の本』
徳丸 吉彦/編 高橋 悠治/編 岩波書店 2007.12 P36
(自由リズムと拍節リズム)の項目の中で「イスラーム文化のリズムは、おおきくみて、世界の大方の文化圏のそれと同様、自由リズム(無拍リズム)と拍節リズム(有拍リズム)にわかれる。このうち自由リズムは無限のリズム比をもち、それにともなう旋律は、旋法と旋律型に制御されながらたゆたい、たえず核音(終止音)へ回帰しようとする。」との記述がある。
『音楽大事典 5』
平凡社 1983.8 p2489(民謡)項目中の【リズム】、p2714(リズム)項目中のp2715[パルス]
p2489(民謡)項目中の【リズム】の中で「[追分様式]日本音楽における無拍のリズムの最も典型的な形である。拍節はもちろん、拍の存在さえもかんじられないため、ラッハマンはこの種のリズムを「自由リズム」と名づけた。」との記述がある。『音楽大事典 5』でラッハマンを調べるとp2672「ラッハマン Robert Lachmann」とある。
p2714(リズム)項目中のp2715[パルス]の中で「アジアやアフリカはもとよりヨーロッパにもパルスを前提にしないリズムがあり、それは比較音楽学によって自由リズムと呼ばれるようになった。「無拍のリズム」といういい方もあるが、前記の定義では、パルスがあってもその中にアクセント・非アクセントの区別がないものが無拍(すなわちパルスのみ)とされるので、自由リズムは「無パルスのリズム」と表現されることとなる。」との記述がある。
『東洋の音楽 : 比較音楽的研究』
ロベルト・ラッハマン/著 岸辺成雄/訳 音楽之友社 1960 P87-91(自由なリズム)
p87-91に、自由リズムについての記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 邦楽 (768)
- 参考資料
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ロベルト・ラッハマン 著 , 岸辺成雄 訳 , Lachmann, Robert, 1892-1939 , 岸辺, 成雄, 1912-2005. 東洋の音楽 : 比較音楽的研究. 音楽之友社, 1960.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001011961-00 (国立国会図書館デジタルコレクション) -
小学館編. 日本大百科全書 24 りさ-ん 二版 二版. 小学館, 1994-01.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000015997-00 , ISBN 4095261242 -
徳丸吉彦, 高橋悠治, 北中正和, 渡辺裕 編 , 徳丸, 吉彦, 1936- , 高橋, 悠治, 1938- , 北中, 正和, 1946-. 事典世界音楽の本. 岩波書店, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009221601-00 , ISBN 9784000236720 -
音楽大事典 5 (ヘ~ワ). 平凡社, 1983.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001633173-00
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ロベルト・ラッハマン 著 , 岸辺成雄 訳 , Lachmann, Robert, 1892-1939 , 岸辺, 成雄, 1912-2005. 東洋の音楽 : 比較音楽的研究. 音楽之友社, 1960.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000226378