レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/9/23
- 登録日時
- 2017/10/19 00:30
- 更新日時
- 2017/10/19 19:09
- 管理番号
- B170915112153
- 質問
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解決
空の雲について、高さなどの大きさの目安を教えてください。巻雲、積乱雲、乱層雲の三種類の雲について知りたいです。
- 回答
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百科事典や雲に関する書籍などを調査したところ、巻雲、積乱雲、乱層雲の三種類の雲について、高さなどの大きさの目安に関する記述のある資料1から資料3およびインターネット資料1が見つかりました。【 】内は当館請求記号です。
資料1
日本大百科全書. 7. 2版. 小学館, 1994.1 【UR1-G71】
日本大百科全書. 13. 2版. 小学館, 1994.1 【UR1-G71】
最初に百科事典を調査しました。
第7巻のpp.569-576に「雲」の項があり、8ページにわたって雲の分類表や解説などを記述しています。p.569の「[表2]高さによる雲の分類」では、雲の高さを上層、中層、下層に3区分し、積乱雲および乱層雲がどの層に広がっているかを説明しています。
また、第13巻のp.578に「積乱雲」の項があり、「積乱雲の直径は一〇キロメートル、高さは、中緯度で八キロメートル、低緯度で一六キロメートル程度である。」とあります。
資料2
古川武彦, 岩槻秀明 文・写真. 雲のコレクション : 雲を見る、知る、集める. 洋泉社, 2013.5 【ME127-L1】
次にNDL-OPACを件名「雲」で検索したところ、資料2および資料3が見つかりました。
資料2のp.10に、巻雲について「高度 5000~13000m(上層雲)」「大きさの目安 数十~数百m」とあります。また、p.120に、積乱雲について「高度 500~13000m(対流雲)」「大きさの目安 数km規模に及ぶ」とあります。なお、p.78には乱層雲について「高度 2000m~7000m(中層雲)」とありますが、「大きさの目安」の欄には「―」とあり、数値の記載はありません。
資料3
山田圭一 写真・解説 ; 菊地勝弘 監修・総説. 雲の世界. 成山堂書店, 2006.7 【ME127-H1】
p.37に、乱層雲について「下層部は2,000m, 上層部は5,000mに達することもある。」とあります。また、pp.62-63に、積乱雲について「その雲底は2,000mほどで雲頂は10,000m以上, 圏界面にまで達することがある」とあります。この他、冬の日本海沿岸では積乱雲が発生するが、真夏のものと比べると規模は小さいとの記述の後に、「真夏の半径5,000~10,000m、高さ10,000mほどの積乱雲一つで100万トンから200万トンにもおよぶ莫大な水の量を含んでいる。」とあります。(ただし、この半径が平均的な大きさであるとの明確な記載はありません。)
インターネット資料1
気象庁 Japan Meteorological Agency (http://www.jma.go.jp/)
>知識・解説 (http://www.jma.go.jp/jma/menu/menuknowledge.html)
>急な大雨や雷・竜巻から身を守るために (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tenki_chuui/tenki_chuui_p1.html)
>積乱雲って どんな雲? (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tenki_chuui/tenki_chuui_p2.html)
積乱雲について「雲の高さは10キロメートルを超え、時には成層圏まで達することもあります。(中略)一つの積乱雲の水平方向の広がりは数キロ~十数キロメートルです。」とあります。
[その他の調査済み資料及びデータベース]
・池田圭一 著. 図説空と雲の不思議 = Encyclopedia Wonders of sky and clouds : きれいな空・すごい雲を科学する. 秀和システム, 2017.3 【ME127-L12】
・村井昭夫 著. 空の図鑑 : 雲と空の光の観察ガイド. 学研教育出版 ; 学研マーケティング (発売), 2014.7 【ME127-L6】
・岩槻秀明 著. 雲の図鑑. ベストセラーズ, 2014.3 【ME127-L4】
・村井昭夫 文・写真. 雲のかたち立体的観察図鑑. 草思社, 2013.7 【ME127-L2】
・村井昭夫, 鵜山義晃 文・写真. 雲のカタログ : 空がわかる全種分類図鑑. 草思社, 2011.5 【ME127-J8】
・白木正規 著. 新百万人の天気教室. 成山堂書店, 2013.11 【ME111-L8】
・新田尚, 野瀬純一, 伊藤朋之, 住明正 編. 気象ハンドブック. 第3版. 朝倉書店, 2005.9 【ME2-H22】
・新田尚 [ほか]編. キーワード気象の事典. 朝倉書店, 2002.1 【ME2-G27】
・最新気象の事典. 東京堂出版, 1993.3 【ME2-E15】
・NDL-OPAC (https://ndlopac.ndl.go.jp/)
・国立国会図書館サーチ (http://iss.ndl.go.jp/)
・国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)
・JDreamIII [当館契約データベース]
・ジャパンナレッジLib [当館契約データベース]
・CiNii Articles (http://ci.nii.ac.jp/)
・CiNii Books (http://ci.nii.ac.jp/books/)
・J-GLOBAL (http://jglobal.jst.go.jp/)
・J-STAGE (http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja)
インターネット及びデータベースの最終アクセス日は2017年9月21日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 気象学 (451)
- 参考資料
- キーワード
-
- 雲
- 巻雲
- 積乱雲
- 乱層雲
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000223439