レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/5/24
- 登録日時
- 2017/06/23 00:30
- 更新日時
- 2017/06/23 11:22
- 管理番号
- B170512154020
- 質問
-
解決
オーストラリア原産のレモンマートルという植物に多く含まれているシトラールという成分について、リラックス効果、抑うつ効果、ストレス緩和作用等に関する記載がある資料を紹介してください。
- 回答
-
当館所蔵資料を調査したところ、シトラールの抑うつに対する効果について記載された資料1が見つかりましたので御紹介します。また、シトラールを摂取した場合のストレス状態の緩和作用に関する特許である資料2が見つかりましたので、併せて御紹介します。(【 】内は当館請求記号です。)
資料1
篠原 一之. 機能性香料の開発:匂いによる月経前緊張症(PMS)の治療. Cosmetology : Annual report of cosmetology. 14 2006. pp.106~112 【Z74-C509】
p.108に、マウスの強制水泳実験を行った結果、「シトラールは雌マウスの抑うつ気分を軽減する作用を有することが示唆された。」との記載があります。
資料1は公益財団法人コスメトロジー研究振興財団のホームページ(http://www.cosmetology.or.jp/)で全文が無料公開されています(http://www.cosmetology.or.jp/research_report/archives/2006/fullVersion/Cosmetology%20Vol14%202006%20p106-112%20Shinohara_K.pdf)。
資料2
公報種別:公開特許公報(A)
特許出願公開番号:特開2006-241051(P2006-241051A)
公開日:平成18年9月14日(2006.9.14)
出願番号:特願2005-57715(P2005-57715)
出願日:平成17年3月2日(2005.3.2)
出願人:株式会社ポッカコーポレーション
発明者:福本 修一、寺島 健彦、中山 勉、横越 英彦
発明の名称:抗ストレス剤
p.(6)に、ラットに寒冷ストレス実験を実施した結果、「寒冷ストレスを負荷したラットでは、R-リモネン、S-リモネン、γ-テルピネン及びシトラールのいずれを投与した場合でも、血清中コルチコステロン濃度の上昇が有意に抑えられていた。」との記載があります。
資料2は特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)において無料公開されています。本文を参照するには、「特許・実用新案番号照会」(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/tkbs/TKBS_GM101_Top.action)において、種別「公開・公表特許公報(A)」を選択し、番号「2006-241051」を入力して検索してください。
[その他の調査済み資料及びデータベース]
・マーク・A.ウェブ 著 ; 加藤有香 訳 ; 古川令子 監修. オーストラリアの芳香植物とアロマセラピー. フレグランスジャーナル社, 2009.11 【SD121-J35】
・横越英彦 監修. 抗ストレス食品の開発と展望. シーエムシー出版, 2006.10 【PC25-H154】
・鈴木正人 監修. 機能性化粧品の開発. 2. シーエムシー出版, 2006.8 【PA555-H41】
・五明紀春 監修 ; 古川知子 料理. 食材健康大事典. 時事通信出版局 ; 時事通信社 (発売), 2005.11 【Y75-H3408】
・福本修一 [著]. 柑橘香気成分の脳神経機能への影響に関する栄養科学的研究. [福本修一], [2006] 【UT51-2007-E762】
・NDL-OPAC (https://ndlopac.ndl.go.jp/)
・国立国会図書館サーチ (http://iss.ndl.go.jp/)
・国立国会図書館デジタルコレクション (http://dl.ndl.go.jp/)
・リサーチ・ナビ (http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)
・JDreamIII [当館契約データベース]
・ScienceDirect [当館契約データベース]
・ProQuest Central [当館契約データベース]
・EBSCOhost [当館契約データベース]
・Web of Science [当館契約データベース]
・医中誌Web [当館契約データベース]
・JSTOR [当館契約データベース]
・CiNii Articles (http://ci.nii.ac.jp/)
・CiNii Books (http://ci.nii.ac.jp/books/)
・J-STAGE (http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja)
・J-GLOBAL (http://jglobal.jst.go.jp/)
・特許情報プラットフォーム (J-PlatPat) (https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)
インターネット及びデータベースの最終アクセス日は2017年5月22日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・「レモンマートル由来リナロール合成酵素遺伝子のクローニングと酵素の機能解析」(名杉浦瑞枝ほか、『香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会講演要旨集』Vol.52nd Page.209-211 (2008.10.25) )※日本語
・「レモン精油の組成による脳内神経伝達物質の代謝および抗ストレス作用への影響」(福本修一ほか,『日本栄養・食糧学会総会講演要旨集』Vol.60th Page.230 (2006.04.01)
・「精神疲労状態での認知運動性能と脳機能に与える間欠的な匂いの影響」(KATO Yuichiro (Univ. East Asia, Shimonoseki, JPN)ほか, 『Ergonomics』(Vol.55 No.1 Page.1-11 (2012.01) )
・「認知・ストレス・睡眠改善機能をもつ食品開発 抗ストレス食品の研究開発・現状と課題(陽東藍 (静岡県大)ほか,『食品と開発』 Vol.51 No.10 Page.4-7 (2016.10.01) )
・「鼻腔経由のレモンの香気成分が呈味試料の味感覚に与える影響に関する研究」『におい・かおり環境学会講演要旨集』(Vol.29th Page.48 (2016.08.01) )※抄録なし
・「レモンの香気成分の嗅覚閾値の検討」(名廣瀬正幸 (大同大 大学院),ほか『人間−生活環境系シンポジウム報告集』(Vol.39th Page.13-14 (2015.11.16) )
・「柑橘果実—その機能性と健康効果 カンキツ精油が有する機能性—美白と健康の見地から」(受田浩之 (高知大 農)『Aromatopia』Vol.23 No.4 Page.2-4 (2014.07.25) ※日本語
・「レモンの香気成分における嗅覚特性 第1報 濃度差による強度,快不快度の変化」)『におい・かおり環境学会講演要旨集』 Vol.28th Page.124-125 (2015.08.01)
・「オーストラリアに自生するハーブ,レモンマートル—期待される抗カビ,抗菌作用の食品への利用」(PARKHILL Craig (クルッティ)『Food Style 21』(Vol.13 No.6 Page.46-47 (2009.06.01) )※日本語
・「レモンの香り」(川合俊司, 中村哲也 (長谷川香料)『季刊香料』 No.238 Page.43-53 (2008.06.20) )※日本語
・「植物の香りシリーズ 9)レモングラス レモングラス油および構成テルペノイド・シトラールの抗微生物作用」(安部茂 (帝京大 医真菌研究セ)『Aromatopia』(Vol.18 No.3 Page.10-13 (2009.05.25)
・「植物の香りシリーズ 9)レモングラス レモングラスの主成分の特徴とその機能性 」(川口健夫 (城西大 薬)『Aromatopia』(Vol.18 No.3 Page.8-9 (2009.05.25) )※日本語
・「天然オーストラリアハーブの多価フェノールリッチ抽出物の細胞保護作用とプロ‐アポトーシス活性」『Food Chem』(Vol.136 No.1 Page.9-17 (2013.01.01) )※英語
・「ハーブ・スパイス オセアニアからの素敵な贈り物レモンマートル」(広部千恵(清泉女大),ほか(『食品工業』Vol.45 No.7 Page.61-65 (2002.04.15))※日本語
・「レモンマートル(Backhousia citriodoraF.Muell.)の精油に含まれるイソシトラール及びイソゲラニオール」(DOIMO L (Southern Cross Univ., NSW, AUS)『J Essent Oil Res』Vol.13 No.4 Page.236-237 (2001.07) )※英語
- NDC
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- 薬学 (499)
- 参考資料
- キーワード
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- レモンマートル
- シトラール
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000217754