レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年02月11日
- 登録日時
- 2017/03/08 14:52
- 更新日時
- 2022/09/23 17:51
- 管理番号
- 中央-1-001085
- 質問
-
解決
『山崎正和著作集 5』(山崎正和/著 中央公論社刊 昭和56年)のp369~371に「水の東西」というエッセイが掲載されており、同巻末「書誌」p417に、▽水の東西*初出 掲載誌紙名未詳。*収録 『混沌からの表現』(昭和52年10月15日・PHP研究所) 一三一 - 一三四頁。 とあるが、初出掲載誌紙がわからないか。
- 回答
-
残念ながら、「水の東西」の初出媒体について記載のある資料は見つからなかった。
(2022年9月23日追記)
情報提供により、「産経新聞」の夕刊の文化欄に連載されていたことが判明した。
大修館ホームページ<WEB国語教科書>
トップページ>国語教育>私の国語教育論
https://www.taishukan.co.jp/kokugo/media/blog/?act=detail&id=25
本人談として“「産経新聞」の夕刊の文化欄に連載したものの一つ”と書かれている。
- 回答プロセス
-
●『混沌からの表現』山崎正和/著 PHP研究所 1977年
p131~134 に「水の東西」が掲載されている。
あとがきに、「ここに収めた文章は、それぞれもと、サンケイ新聞、読売新聞、朝日新聞、京都新聞、ならびに雑誌『諸君』に掲載した評論と、富山県教育委員会、および日本文化会議で行った講演がもとになっている。けれども、いずれも今度の上梓にあたって大幅に補筆し、文体のうえで面目を新たにしたものが多いので、個々に初出を特記することはしなかった。」とある。
●『混沌からの表現』(ちくま学芸文庫) 山崎正和/著 筑摩書房 2007年
p131~133に「水の東西」が掲載されている。
p259~261 ちくま学芸文庫版あとがきに、「私はこの文庫化にさいして大幅な内容の改訂をおこなわなかった。文章のほとんどを原著のままに残し、ただそれが七〇年代に書かれたことを読者に想起して頂けるように、必要な付記をつけ加えるにとどめた。さらにこの本の短編のいくつかは高等学校の教科書に載せられ、そのうえ大学入試の問題として参考書に転載されているものも多い。そういう文章はすでに公共の所有物になったという考えから、推敲の筆はあくまでもひかえるように心がけた。」とあるが、初出に関する記載はなし。
●朝日新聞記事検索データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」、読売新聞記事検索データベース「ヨミダス」で、期間1970年代、キーワード「山崎正和」で検索したが、「水の東西」に関係する記事はヒットしなかった。
●雑誌記事索引データベースで雑誌『諸君』で山崎正和氏著の記事を検索→1977年8月号p54~75「日本人の国際的自己表現」がヒットしましたが、「水の東西」とは関係のない内容だった。
●日本文化会議が編集し、シリーズ名が「東西文化比較研究」となっている以下の資料4点を確認したが、「水の東西」に関する記述はなかった。
・『日本美は可能か』日本文化会議/編 研究社出版 1973年
p296~ 技術と運命 山崎正和
以下の資料には、山崎氏の文は掲載されていなかった。
・『自然の思想』日本文化会議/編 研究社出版 1974年
・『歴史像の東西』日本文化会議/編 研究社出版 1976年
・『ことばと文化』日本文化会議/編 研究社出版 1976年
●国会図書館蔵書検索で「富山県教育委員会」「山崎正和」で検索すると、『手とイメージ』山崎正和/著 富山県教育委員会 1970年(埼玉県内の図書館に所蔵なし) という資料のみヒットする。「手とイメージ」は『山崎正和著作集6』山崎正和/著 中央公論社 1982年 のp379~406に収録されているため、こちらを確認したが「水の東西」に関する記述はなかった。
●『教科書掲載作品13000』阿武泉/監修 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2008年
p715 12754 水の東西 ◇混沌からの表現 筑摩書房 2007
教科書掲載作品のデータや、その作品が掲載された図書のうち、入手しやすいものを記載している資料だが、初出に関する記述はない。
●『高校国語実践の省察と展望』中洌正堯/著 国語論究の会/著 三省堂 2014年
P90~ 「水の東西」に関する記載があるが、「混沌からの表現」の第4章”日本人の心とかたち“の一遍であるという記述のみで、初出に関する情報はない。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 作品集 (918)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000211259