レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016-09-09
- 登録日時
- 2017/02/16 00:30
- 更新日時
- 2017/02/16 00:30
- 管理番号
- D160830174512
- 質問
-
解決
以下の二人について記述のある文献はあるか。二人の関係が分かるような資料があればなおよい。
1.松野平助(介とも書く)
信長の家臣であり、吉田松陰の家の始祖にあたる人物
2.松野利右衛門
『穂積町史 史料編』pp.392-394に記載あり。下穂積村(現:岐阜県瑞穂市穂積)に住んでいたらしく、何代も続く名前のようだが、どの代についての記載でもかまわない。
- 回答
-
ご照会の松野平助(平介)について、国立国会図書館リサーチ・ナビの人文リンク集> 記事索引・目次・全文データベース(http://rnavi.ndl.go.jp/humanities/entry/post-10.php)にあるデータベースを調査したところ、下記資料1、2に記載がありました。そこにあげられている出典を確認したところ、資料3~10に記載がありました。ここでは国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されているものを中心に紹介します。また、資料1に「諱は「一忠」」とあったので、「松野一忠」で検索したところ資料11、12がありました。
松野利右衛門については、上掲の人文リンク集> 記事索引・目次・全文データベースに加え、人文リンク集> 歴史・地理・地域研究(日本)の地方史(http://rnavi.ndl.go.jp/humanities/entry/post-8.php#c)にあるデータベースや、岐阜県の郷土資料関係のウェブサイトを調査しましたが、情報は見当たりませんでした。
本文レベルの情報を、Googleブックス(https://books.google.co.jp/)で検索しましたが、岐阜近辺の人物の情報は、貴館調査済みの資料13以外には見当たらず、松野平助(平介)との関係は不明です。
【 】内は当館請求記号
ウェブサイトの最終アクセス日は、2016年9月6日
●資料
1. 谷口克広 著. 織田信長家臣人名辞典. 第2版. 吉川弘文館, 2010.11.【GB12-J29】
*p.451「松野平介」
*出典として『武家事紀』、『惟任謀反記』、『信長記 池田本』、『信長公記』があげられています。
2. 穂積町史編纂委員会 編. 穂積町史. 通史編. 上,下巻. 穂積町, 1979.3-10. 【GC124-52】
*上巻pp.105-108「五、松野平介」
*出典として『信長公記』、『美濃明細記』、『山鹿語類』、『吉田氏略叙』があげられています。
3. 素行子山鹿高興 著. 武家事紀. 上,中,下巻. 山鹿素行先生全集刊行会, 大正4-7【YD5-H-335-370】
*上巻p.470の上段に、松野平介の記述があります。
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/946584/256 インターネット公開256コマ目
4. 山鹿素行 著. 新編武家事紀. 新人物往来社, 1969.【GB8-3】
*資料3から譜伝、家臣など5項目を抜粋編成したものです。
*pp.474-475「松野平介」
5 近藤瓶城 編. 史籍集覧. 第13冊. 改定. 近藤出版部, 1906.【210.08-Si571-K】
*『国史大辞典』によれば、『惟任謀反記』は『惟任退治記』の別名です。
*「第百二十三 惟任退治記」のp.337に、松野平介一忠の記述があります。
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1920348/174 インターネット公開174コマ目
6. 太田牛一 [著] ; 岡山大学池田家文庫等刊行会 編. 信長記. 福武書店, 1975. 16冊 (別冊共) 【GK99-16】
*写本の複製のため、記述箇所の特定はしていません。貴館でも所蔵しているようですので、ご確認ください。
7. 近藤瓶城 編. 史籍集覧. 第19冊. 改定. 近藤出版部, 1921.【210.08-Si571-K】
*「信長公記」巻15のpp.255-256に、松野平介の記述があります。
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1920322/187 インターネット公開187-189コマ目
8. 伊東実臣 著 | 間宮宗好 著. 美濃明細記 | 美濃雑事記. 一信社出版部, 昭和7.【610-134】
*p.247に、松野平助の記述があります。
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1214422/137 インターネット公開137コマ目
9. 山鹿素行 著. 山鹿語類. 国書刊行会, 1910-1911.【121.61-y】
*第2「臣道三 臣談」のpp.119-120に、松野平介の記述があります。
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991318/66 インターネット公開66-67コマ目
*第2「士談一」のp.446に、松野平介の記述があります。
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991318/231 インターネット公開231コマ目
10. 山口県教育会 編. 吉田松陰全集. 第1-12巻. 岩波書店, 昭14至15. 12冊【081.5-Y86aウ】
*第4巻「丁巳幽室文稿」のpp.279-284「吉田氏略叙」に、松野平介から吉田松陰までの系譜の記述があります。
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1048658/144 インターネット公開144-147コマ目
*『解説吉田松陰遺文集. 〔正〕』【081.5-Y86-3ウ】のp.378に吉田家系図があります。(国立国会図書館デジタルコレクション図書館送信資料 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1038104/202)
11. 長沼賢海 著. 英雄の信仰. 実業之日本社, 大正3.【348-179】
*pp.175-182「十六、 織田信長の最後と松野一忠の殉難 」
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950770/102 インターネット公開102-106コマ目
12. 谷至道 著. 禅により心身を錬磨せる英雄. 再版. 中央出版社, 大正15.【533-204】
*pp.201-206「二十六 信長と松野一忠 」
*http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1018877/108 インターネット公開108-111コマ目
13. 穂積町史編纂委員会 編. 穂積町史. 史料編 巻3. 穂積町, 1977.3.【GC124-52】
*p.390「三六 松野氏由緒書」に、松野平介の名があります。
*pp.390-392の史料三八に、松野利右衛門の名が数か所ありますが、貴館で解読済みの資料三九とほぼ同内容のようです。
*p.383の史料二五に、姓は不明ですが利右衛門の名があります。
●ウェブサイト
・岐阜市歴史博物館(http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/)
・岐阜県歴史資料館資料検索(http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s11124/rekishi/kensaku/)
・地域資料情報センター - 岐阜大学(http://rilc.forest.gifu-u.ac.jp/)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『穂積町史 史料編』(pp.392-394は解読済)、『松野一族』、『穂積のあゆみ』
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000209876