レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年09月23日
- 登録日時
- 2017/01/17 15:54
- 更新日時
- 2017/01/31 10:33
- 管理番号
- 県立長野-16-042
- 質問
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解決
伊那市月見松遺跡の第28号住居址から、顔面把手付大深鉢が出土している。
この土器の型式について、『月見松遺跡緊急発掘調査報告書』(1969年)では「井戸尻式後半期」に比定している。井戸尻式はⅠ式とⅢ式に分かれる(Ⅱ式は現在Ⅰ式に組み込まれている)ので、「井戸尻式後半期」は井戸尻式Ⅲ式のことと思われる。
しかし、「人面・土偶装飾付土器の基礎的研究」(『日本考古学』1号 1994年11月)は、同じ土器を井戸尻Ⅰ式としている。
現在どちらの見方がより有力なのかわかる資料があれば教えてほしい。
- 回答
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上記の土器の該当時期をその理由とともに明確に記した資料は見つからなかった。
関連する資料で、発行時期が比較的新しいものとして飯塚政美「伊那市内出土の顔面把手付土器 「伊那市創造館」の第三回企画展をめぐって」(『文化財信濃』第37巻第4号 長野県文化財保護協会 2011年)がある。
この資料では、上記土器について「縄文中期中葉井戸尻式最盛期」のものである、としているが1期か3期かの別は記載されていない。
当館で所蔵する『伊那市創造館年報 1~4』 伊那市創造館 2011年~2015年、『創造館だより 1~64』 伊那市創造館 2011~2016年 でも、この点の説明は見当たらない。
ただし『総覧縄文土器』小林達雄/編 アム・プロモーション 2008年 【210.2/コタ】の「勝坂式土器」の項目(今福利恵氏執筆)の井戸尻式土器段階の説明では、この段階を3区分し、上記土器を1段階に含めている。
- 回答プロセス
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当館の郷土図書、雑誌を「月見松」、「顔面把手」、「井戸尻」、「縄文△中期」などのキーワードで検索。
見つかった資料を確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 参考資料
- キーワード
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- 月見松遺跡
- 井戸尻式土器
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000206673