レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/04/04
- 登録日時
- 2016/11/25 00:30
- 更新日時
- 2016/11/29 16:14
- 管理番号
- 所沢新所-2016-007
- 質問
-
解決
キリスト教信者の女性作家が知りたい。
- 回答
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以下の女性作家が、キリスト教信者です。
・阿部 光子(あべ みつこ)
・有吉 佐和子(ありよし さわこ)
・大原 富枝(おおはら とみえ)
・鹿島田 真希(かしまだ まき)
・木崎 さと子(きざき さとこ)
・小堀 杏奴(こぼり あんぬ)
・曽野 綾子(その あやこ)
・高橋 たか子(たかはし たかこ)
・高見沢 潤子(たかみさわ じゅんこ)
・竹本 員子(たけもと かずこ)
・田中 育美(たなか いくみ)
・田中 澄江(たなか すみえ)
・三浦 綾子(みうら あやこ)
・森 礼子(もり れいこ)
・若松 賤子(わかまつ しずこ)
以下の資料に記述があります。
〇『日本の作家とキリスト教』 久保田暁一/著 朝文社 1992年
〇『作家・小説家人名事典』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2002年
〇『日本カトリシズムと文学』 戸田義雄/編 大明堂 1982年
〇『日本児童文学大系』 2 ほるぷ出版 1980年
〇『近代日本文学とキリスト者作家』 久保田暁一/著 和泉書院 1989年
〇『明治キリスト教児童文学史』 沖野岩三郎/著 久山社 1995年
〇『日本女性文学大事典』 市古夏生/編 日本図書センター 2006年
〇読売新聞 2012年7月31日 鹿島田真希「芥川賞の受賞に思う」
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
検索語「キリスト教文学」および「キリスト教」で所蔵検索
○『日本カトリシズムと文学』 戸田義雄/編 大明堂 1982年
p.i カトリック作家の名前が列挙されている中で、女性作家は曽野綾子・高橋たか子・大原富枝の名前が挙げられている。
p.129~169「渇きをみたすもの-高橋たか子の世界-」、p.186~188「髙橋たか子の受洗の経緯」として彼女の生涯や作品について解説している。
○『作家・小説家人名事典』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2002年
p.30 「阿部光子」の項に【小説家 牧師 日本基督教団和泉多摩川教会生牧師】とある。
p.154 「大原富枝」の項に【51年64歳でカトリックの洗礼を受け…】とある。
p.421 「曽野綾子」の項に【洗礼名=マリア・エリザベト】とある。
p.435 「高橋たか子」の項に【50年カトリックの洗礼を受け…60年修道院生活のためいったん筆を断つ】とある。
p.439 「高見沢潤子」の項に【執筆活動のほか、クリスチャンとして、「信徒の友」編集委員長をつとめる…】とある。
p.453 「竹本員子」の項に【所属団体名 日本クリスチャン・ペンクラブ】とある。
p.461 「田中育美」の項に【熱心なクリスチャン】とある。
p.463 「田中澄江」の項に【26年カトリックの洗礼を受ける】とある。
p.691 「三浦綾子」の項に【病床でキリスト教の洗礼を受ける。】とある。
p.740 「森礼子」の項に【昭和22年受洗。所属団体名 日本キリスト教芸術センター】とある。
○『近代日本文学とキリスト者作家』 久保田暁一/著 和泉書院 1989年
p.49 カトリック又はプロテスタントの洗礼を受けて活躍している作家として、三浦綾子、高橋たか子、阿部光子、森禮子の名前を挙げている。
p.70 女流キリスト教作家として、三浦綾子、曽野綾子、高橋たか子、田中澄江、阿部光子、森禮子等の名前を挙げている。
○『日本の作家とキリスト教』 久保田暁一/著 朝文社 1992年
以下、3名の女性作家の作品解説がされている。
p.144~149 【三浦綾子の信仰と文学】
p.150~156 【曽野綾子-『神の汚れた手』】
p.202~230 【三浦綾子『泥流地帯』について】
○『明治キリスト教児童文学史』 沖野岩三郎/著 久山社 1995年
p.53 【明治三十一年一月二十四日に、巌本嘉志子が若松賤子の名で発行した『小公子』は、基督教児童文学としての最初の大なる収穫であった。】とある。
○『日本児童文学大系 2』 若松賤子/[ほか]著 ほるぷ出版 1980年
p.483 若松賤子年譜に【明治十年(一八七七年) 十三歳 五月、横浜海岸協会で宣教師E R・ミラーから洗礼を受け、クリスチャンとしての生活を始める。】とある。
2.インターネット検索
△ウィキペディア
「日本の有名人クリスチャン一覧」というページを確認。(2016/08/25確認)
以下の女性作家の名前が記載されている。
・鹿島田真希 ・木崎さと子 ・曽野綾子 ・高橋たか子 ・田中澄江
3.調査をしたが掲載のなかった資料
×『カトリック小説考』 今川憲次/著 南雲堂 1988年
4.後日調査による追加資料(所沢図書館所蔵なし)
○『日本のキリスト者作家たち』 武田友寿/著 教文館 1974年
以下の3名の女性作家を挙げている。
p.77~90 【Ⅵ 宿命の救済・田中澄江】
p.105~119 【Ⅷ 愛の美学・曾野綾子】
p.120~133 【Ⅸ 人間宣言・有吉佐和子】
p.177~186 現代日本キリスト教文学小年表(昭和21年~昭和48年)
上記3名の他に、【キリスト者作家の動静】の欄に阿部光子の名前がある。
○『国文学 解釈と鑑賞』1981年10月号 至文堂
p.156 日本のカトリック作家として12名の名前を挙げており、その中で女性作家は田中澄江、曽野綾子、高橋たか子、大原富枝、有吉佐和子である。
p.173 【女人(高橋たか子)-現代の巫女…高橋たか子の描く女人像-】という章を設け、作品の解説をしている。
p.176~181 【カトリック作家・作品年表(1946年~1981年8月)】には、大原富枝、田中澄江、曽野綾子、有吉佐和子、高橋たか子、小堀杏奴の名前が出てくる。
○『キリスト教文学を学ぶ人のために』 安森敏隆/編 吉海直人/編 杉野徹/編 世界思想社 2002年
p.35 キリスト教女性文学者として若松賤子についての記載あり。
5.本館調査による追加資料
〇『日本女性文学大事典』 市古夏生/編 日本図書センター 2006年
p.95 「木崎さと子」の項に「(昭和)58年、カトリックに受洗。」と記述あり。
〇読売新聞 2012年7月31日朝刊16面
鹿島田真希「芥川賞の受賞に思う」の記事で「私も平凡な一信徒として小説を書いていきたい」と記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 児童文学研究 (909 9版)
- 参考資料
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- 日本の作家とキリスト教 久保田暁一/著 朝文社 1992.11 910.26 4-88695-076-0
- 作家・小説家人名事典 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2002.10 910.26 4-8169-1739-X
- 日本カトリシズムと文学 戸田義雄/編 大明堂 1982.5 910.26 4-470-95010-6
- 日本児童文学大系 2 ほるぷ出版 1980 918.6
- 近代日本文学とキリスト者作家 久保田暁一/著 和泉書院 1989.8 910.26 4-87088-369-4
- 明治キリスト教児童文学史 沖野岩三郎/著 久山社 1995.6 909 4-906563-62-7
- 日本女性文学大事典 市古夏生/編 日本図書センター 2006.1 910.33 4-8205-7880-4
- 日本のキリスト者作家たち 武田友寿/著 教文館 1974 910.26
- 国文学 解釈と鑑賞 1981年10月号 至文堂 1981
- キリスト教文学を学ぶ人のために 安森敏隆/編 世界思想社 2002.9 902.09 4-7907-0953-1
- キーワード
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- キリスト教
- 作家
- 女性作家
- クリスチャン
- カトリック
- プロテスタント
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000200360