レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/01/07
- 登録日時
- 2016/05/11 00:30
- 更新日時
- 2016/05/12 15:17
- 管理番号
- 所沢本-2016-001
- 質問
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解決
週という概念ができたのはいつ頃からか、また、なぜ日月火水木金土の順なのかを調べたい。
- 回答
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週の概念については諸説ありますが、旧約聖書に7日目を安息日とする記述があることが由来とされています。
また、日月火水木金土の順序については、地球から見た日・月および5惑星の配列によるものとされています。
以下の資料に記載があります。
〇『暦の百科事典』 暦の会/編 本の友社 1999年
〇『岩波キリスト教辞典』 大貫隆/編集 岩波書店 2002年
〇『暦と時の事典』 内田正男/著 雄山閣 1986年
〇『暦の大事典』 岡田芳朗/編者代表 朝倉書店 2014年
- 回答プロセス
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1所蔵資料の内容確認
〇『暦の百科事典』 暦の会/編 本の友社 1999年
P228~230の「週と旬」「週の始めは日曜日か月曜日か」の項に詳しい記述があり。
「現在の七日週の習慣は、もともとユダヤ人から起きたもので、それは「聖書」に由来する。「旧約聖書」の創世記には、神が六日のうちに天地万物を創り、七日目に休んだと記されている。その日が安息日(サバット)で土曜日に当てられている。ユダヤ人は、この日を安息日としたが、この習慣がキリスト教徒に引き継がれた。キリスト教では、週の始めの日はキリスト復活の日、主の日とした。これが日曜日である。」
「週日を七つの天体で呼ぶ曜日は、紀元前二世紀頃に始まったと考えられている。その頃、地球から一番遠いとされていたのは土星で、木星、火星、日、金星、水星、月の順で地球に近い天体とされていた。当時の占星術家は、この七つの天体を一日二十四に割り振った。ある日の最初の時刻を土星の支配する時刻とすると、翌日の最初の時刻には三つずれて日、翌々日の最初の時刻はさらに三つずれて月となる。(中略)このように、その日の最初の時刻の天体の名称にもとづいて七曜が決められたといわれている。」との記述あり。
〇『岩波キリスト教辞典』 大貫隆/編集 岩波書店 2002年
P503「週(七曜)」1週間の曜日を太陽と月と5惑星の名で呼ぶ方法は、前2世紀頃のエジプトを起源とし、のちにローマ帝国にも受け入れられた。(以下略)」との記述あり。
〇『暦と時の事典』 内田正男/著 雄山閣 1986年
P122「しちよう 七曜」の項に記述あり。
〇『暦の大事典』 岡田芳朗/編者代表 朝倉書店 2014年
P5~6に「その前に、週とか曜日についてふれなくてはならない。バビロニアの古い記録には7日ごとに安息日を設けることが残され、また、ユダヤ教の経典(旧約)聖書にも7日目を安息日とすることが記されている。これらが同じ発生源を示しているかは不明であるが、最古の記録とされている。これとは独立に曜日については、古代エジプトの占星術が発生源とされていて、日、月、惑星等を、当時、信じられていた地球からの距離順などを参考に配列して、現行の日月火水木金土、と並べたという説がある。」との記述があり。
P130に「次に、「週」という暦単位についてみてみよう。この計算法がはるか古代オリエント地方に由来することは、すでに記述されているとおりである。当初は、8日を単位とする週間サイクルもあったようであるが、エジプトにあってそれぞれに天体名をあてる7日サイクルが登場し、これが後の週名の固定に結びついた。5つの惑星と太陽・月の7つである。(以下略)」との記述あり。
△『日本大百科全書 10』 小学館 1986年
P856「七曜」の項に少し記述あり。
△『世界大百科事典 12 』 平凡社 2007年
P351「しちよう 七曜」の項に少し記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 時法.暦学 (449 9版)
- 参考資料
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- 暦の百科事典 暦の会/編 本の友社 1999.11 449.036 4-89439-274-7
- 岩波キリスト教辞典 大貫隆/編集 岩波書店 2002.6 190.33 4-00-080202-X
- 暦と時の事典 内田正男/著 雄山閣 1986.5 449.033 4-639-00566-0
- 暦の大事典 岡田芳朗/編者代表 朝倉書店 2014.7 449.036 978-4-254-10237-6
- キーワード
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- 七曜
- 週
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000192037