レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年00月00日
- 登録日時
- 2016/03/23 13:27
- 更新日時
- 2016/11/11 19:41
- 管理番号
- 市民2015-事1
- 質問
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解決
よく「仙台時間」といわれるが、定義のようなものはあるのか?
- 回答
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仙台時間とは「約束の時間に遅れがちになること」などをいう。『よもやま探訪記「仙台人」気質』p149の中にも、「ものごとに無頓着で時間の観念がない」、「時間を守らないのを「仙台時間」という」ことが書かれている。さらに「会議が定刻通り始まらない「仙台時間」」の記載も発見した。『仙台あるある』p11には「会議の始まりも仙台時間を見越して案内」していたそうだ。「最近ようやく仙台時間がなくなってきている」とのことだが、明確な定義を見つけることはできなかった。
また、真山彬著『仙台方言考』p92の中に「今はさる事もなかるべきが、われ等少年の頃の集會は、所定の時間に人が集まらぬが常にて、刻限に遅るることを仙台時間なりと云ひ、主客ともに平氣にてゐたりしなり」と仙台時間を表現している一文がある。(同様の文言が『とうほく方言の泉〈中〉ことばの玉手箱』に記載あり。)
「仙臺市民讀本」p84には「…物事に無頓着で、時間の観念がなく、諸人から時間を守らないことを仙台時間と稱されてゐる」と書かれている。
- 回答プロセス
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『宮城県の不思議辞典』『宮城県謎解き散歩』『仙台づくし』『ジミ都市仙台の本』『要説宮城の郷土誌』等の郷土資料には見当たらなかったが、「仙台」や「気質」をキーワードにして調べたところ『よもやま探訪記「仙台人」気質』や『仙台あるある』を発見した。
また、河北新報データベースで検索したところ、数件ヒットし図書資料のヒント
を得た。その後戦前の図書資料の中に記載があることが判明した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『仙臺市民讀本』 仙臺市教育會 1935年
- 『仙台方言考』 真山彬/著 刀江書院 1936年
- 『伊達政宗』 小田原参陣 小林清治/著 日本歴史学会 1985年
- 『とうほく方言の泉〈中〉ことばの玉手箱』 小林隆[ほか]/著 河北新報出版センター 2013年
- 『よもやま探訪記「仙台人」気質』 石澤友隆/著 河北新報出版センター 2013年
- 『仙台あるある』 凛次郎&椎名さおり/著 TOブックス 2014年
- オンラインデータベース:「河北新報データベース」「東北の人と風土に偏見/自己批判も時には強烈…」1996年01月17日本紙(朝刊)
- キーワード
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- 仙台時間
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000189731