レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/07/31
- 登録日時
- 2016/03/17 00:30
- 更新日時
- 2016/03/18 12:22
- 管理番号
- 横浜市中央2447
- 質問
-
解決
昭和2年ごろに爵位を持った人物が社長だった銀行を調べている。
調べるための資料を教えてほしい。
- 回答
-
1 華族・資産家の一覧から調べる
爵位や職業を記載している華族・資産家を一覧にした資料をご紹介します。
銀行家を一覧にした資料は見つからなかったため、爵位と職業は資料を直接ご確認ください。
なお、例として記載内容の一部もご紹介します。
(1) 『現代華族譜要』日本史籍協会/〔編〕 東京大学出版会 1976年
昭和3年7月1日当時の華族の爵位、職業などを記載した資料です。
p.323に“子爵 澁澤榮一 株式會社第一銀行相談役”の記載があります。
なお、本資料は昭和4年に刊行された資料の複製です。
昭和4年刊行の原本は、国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)
でインターネット公開されています。
・『現代華族譜要』http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1879484
(2) 『大正昭和日本全国資産家・地主資料集成』渋谷隆一/編 柏書房 1985年
大正・昭和期に刊行された全国の資産家・地主名簿などを収録している資料です。
第1巻に収録されている「全国金満家大番附(帝国興信所調査 昭和五年)」
(p.44~62)では、p.45に“男爵 三菱銀行役員 岩崎 久彌”の記載があります。
なお、第1巻の冒頭に第1~7巻の総目次を記載しています。
(3) 『華族大鑑』華族大鑑刊行会/著 日本図書センター 1990年
昭和14年時点の華族の住所や当主の経歴などを爵位別に掲載している資料です。
p.79の「従二位勲三等 伯爵 奥平昌恭家」の「當主」の項目に、
“曩に樺太鐵道八千代生命保險各會長朝鮮銀行監事であられた。”の記載があります。
(4) 『現代紳士録 昭和4年版』秦賎夫/著 大衆社 1928年
「第一部 名簿」では、現在活躍中の代表的人物の氏名、職業などを収録し、
そのうち重要な人物については「第二部 評傳」で詳細な経歴を掲載しています。
p.名簿-3-に“藤田平太郎 男爵、貴議、藤田組社長”の記載があります。
2 当時の銀行の代表者から調べる
(1) 『帝国銀行・会社要録 昭和2年版・昭和12年版』帝国興信所 1937年
昭和2年6月末現在の銀行(全部)と会社(株式会社は資本金5万円以上、合名・
合資は資本金3万円以上)の銀行名・会社名、代表者名などを記載している資料です。
当時の銀行の代表者名は分かりますが、爵位については記載していないため、
1(1)『現代華族譜要』及び1(3)『華族大鑑』と合わせてご確認ください。
なお、国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)で
昭和2年版を含めたほかの年版もインターネット公開されています。
・『帝国銀行・会社要録. 昭和2年』http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1136907
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000189519