レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/10/22
- 登録日時
- 2016/01/22 14:56
- 更新日時
- 2017/06/23 18:34
- 管理番号
- 島根参2015-10-004
- 質問
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解決
室町・戦国時代に飲まれていた酒と、当時の酒造りについて知りたい。
- 回答
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NDC分類「588」、「383」の資料を調査し、以下のものを紹介。
【資料1】 『日本酒の来た道』(今井出版)
p166-208 「室町・安土桃山時代の酒」
京都で発達した 「造り酒屋」 と地方の寺院の 「僧坊酒」 について記載あり。 『御酒之日記』 『多聞院日記』 などの史料に基づき、当時の酒造りの技法が書かれている。 京都の 「柳酒」 、河内天野山金剛寺の 「天野酒」、大和菩提寺 「菩提泉」 などが有名、とある。
【資料2】 『酒学事始 読む・知る・酔う-しまねの酒』(プロジェクト)
p30-37 「室町時代の酒」
「僧坊酒」 の酒造りについて、『御酒之日記』 『多聞院日記』 に基づく記述あり。
【資料3】 『酒造りの歴史』(雄山閣)
p21-24 「酒屋の酒と僧坊酒」
柳酒屋など京都の造り酒屋と、地方の寺院の僧坊酒について記述あり。「天野酒」、「菩提泉」、「山樽」、「南酒」、「奈良酒」、「百済寺」が当時の支配階級に愛好され、記録や古文書に現れる、とある。
p24-28 「中世酒造業と酒造技術」
室町中期、16世紀初めの酒造りの口伝である 『御酒之日記』 と、室町末期から江戸初期の醸造技術を伝える 『多聞院日記』 について記述あり。
【資料4】 『日本酒ルネッサンス』(中央公論社)
p64-82 「僧坊の酒、酒屋の酒」
『看聞御記』 、『御酒之日記』 に著された天台宗天野山金剛寺の 「天野酒」 について記述あり。 寺院が造る僧坊酒と、町の造り酒屋との比較が書かれている。 p78-82に 「麹座」 について記述あり。 p82に、「僧坊酒」 が没落した後に発展した、「西宮の旨酒」 「宮腰の菊酒」 「加賀菊酒」 「博多の練貫酒」 「伊豆の江川酒」などの、地方における新興の 「田舎酒」 について記述あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品工業 (588 8版)
- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 参考資料
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【資料1】堀江修二 著 , 堀江, 修二. 日本酒の来た道 : 歴史から見た日本酒製造法の変遷. 今井出版, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023911195-00 , ISBN 9784906794065 (p166-208 当館請求記号 郷貸出588.5/ホ12) -
【資料2】「酒学事始」編集委員会 編. 酒学事始 : 読む・知る・酔うーしまねの酒. プロジェクト, 1992.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002312011-00 (p30-37 当館請求記号 郷貸出588.5/サ92) -
【資料3】柚木学 著 , 柚木, 学, 1929-2000. 酒造りの歴史. 雄山閣出版, 1987. (雄山閣books ; 20)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001906228-00 , ISBN 463900656X (p21-28 当館請求記号 588/180 ※書庫資料) -
【資料4】小泉武夫 著 , 小泉, 武夫, 1943-. 日本酒ルネッサンス : 民族の酒の浪漫を求めて. 中央公論社, 1992. (中公新書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002225943-00 , ISBN 412101104X (p64-82 当館請求記号 383.8/コ92 ※書庫資料)
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【資料1】堀江修二 著 , 堀江, 修二. 日本酒の来た道 : 歴史から見た日本酒製造法の変遷. 今井出版, 2012.
- キーワード
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- 日本酒
- 歴史
- 室町時代
- 戦国時代
- 醸造
- 酒造り
- 僧坊酒
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000187461