レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/12/8
- 登録日時
- 2016/01/21 00:30
- 更新日時
- 2016/01/22 13:25
- 管理番号
- B151126141926
- 質問
-
解決
穀物のキヌア(キノア)の栽培方法を詳しく解説した資料があれば紹介してください。特に、日本国内での栽培方法に関する資料があるとよいです。
- 回答
-
当館所蔵資料及びデータベースを調査したところ、「キヌア」又は「キノア」について、国内での栽培方法に関すると思われるまとまった記述のある資料(1)及び海外での栽培方法に関するまとまった記述のある資料(2)-(4)が見つかりましたので、ご紹介します。また、調査の過程で、国内外での「キヌア」又は「キノア」の栽培に関する記述のある当館所蔵資料(5)-(14)及びインターネット上の情報源(15)が見つかりましたので、参考としてご紹介します。
(【 】内は当館請求記号です。)
(1)
戸澤英男 著. 家庭菜園全科 : 栽培と利用のポイント. 5 (雑穀・マメ類). 農山漁村文化協会, 2010.3 【Y78-J4519】
pp.68-73に「9 キノア 【アカザ科】」の項目があり、「(特徴や栽培法など,わからないことが多いが,試作の参考をねらいとして紹介する)」(p.68)と断ったうえで、家庭菜園でのキノアの栽培方法について、「作期・作型,品種」(p.69)、「つくり方」(pp.69-71)、「保存,栄養,利用」(p.71)、「プランター栽培のポイント」(p.72)の内容構成で、図を用いて解説しています。
(2)
藤倉雄司 [著]. アンデス高地のアカザ科雑穀キヌアとカニワの生態と利用に関する研究. 2006 【UT51-2006-M945】
博士論文(授与大学:岩手大学)です。「第二章 知られざるアンデス高地の雑穀 キヌアとカニワ」の「5. キヌアとカニワの栽培」(pp.26-45)で、キヌア及びキヌアと同じアカザ科の雑穀であるカニワの栽培について解説しています。「5-1-2 播種から収穫まで」(pp.33-38)では、ペルー領ティティカカ湖畔に位置するポマタ郡のバタジャ村におけるキヌア及びカニワの播種から収穫までの流れをまとめています。この他、「5-2 塩地型の栽培」(pp.39-43)、「5-3 チリにおける海岸型の栽培」(pp.43-45)などの項目があります。
なお、この資料(2)の「5. キヌアとカニワの栽培」のpp.26-38の箇所と同一の内容が、次の資料(3)に掲載されています。
(3)
山本紀夫 編. アンデス高地. 京都大学学術出版会, 2007.3 【GH357-H20】
「第二章四節 知られざるアンデス高地の雑穀―キヌアとカニワ」(藤倉雄司. 本江昭夫. 山本紀夫 著.)の「キヌアとカニワの栽培」(pp.163-170)が、資料(2)の「5. キヌアとカニワの栽培」のpp.26-38の箇所と同一の内容です。
(4)
高尾哲也. キノアの成分と生理活性. 食の科学. (253) 1999.3 pp.52-58 【Z17-743】
*国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )(国立国会図書館館内限定公開資料)
キノアのおもな産地であるボリビアとペルーでの栽培方法について、「キノアの播種は、地面に棒を突き刺してできた穴に種子を落としたあと上から土を被せるという昔ながらのやり方で、雨期前の十一月に行われる。収穫は乾期に入った四~五月で、実のなったキノア植物体を畑からじかに引き抜く。しかしこのような収穫方法では土壌の劣化が激しく、連作も行いにくくなるので、最近では携帯用芝刈り機様の機械を使用して植物体を根元から切断して収穫することも行われている。」(p.53)とあります。
(5)
藤巻宏 責任編集. 地域生物資源活用大事典. 農山漁村文化協会, 1998.4 【RB31-G14】
pp.100-101に「キノア」の項目があり、「【栽培】 散播または条播で発芽時の湿害を回避するよう排水を良くしておく。(以下略)」(p.101)とあります。
(6)
農山漁村文化協会 編. 地域食材大百科. 第1巻 (穀類・いも・豆類・種実) . 農山漁村文化協会, 2010.3 【PC2-J11】
pp.191-197に「キノア」の項目があり、「国内で栽培する場合は4~5月播種,8~9月収穫」(p.191)とあります。また、「ペルー,ボリビアなどアンデス地方では,キノアは雨期に入る前(11月頃)から種を播き,翌年4~6月に収穫する。」(p.196)とあります。
(7)
国分牧衛 著. 食用作物. 養賢堂, 2010.8 【RB2-J84】
pp.308-310に「2.キノア」の項目があります。p.309の「(2)栽培・利用」では、国内での導入の試みを紹介しており、「初期生育が緩慢であるが,夏期は草丈は約1mになり,乾燥にも強い.秋の霜にあうと枯れる.倒伏しやすいので土寄せを要するが,茎枝がもろく,折れやすい.成熟後期に長雨にあうと,粒は穂状にあって発芽しやすい.」とあります。また、同じくp.309には、「仙台で試作した結果では,5月中旬播種し,9月下旬~10月頃開花し始め,11月上旬に収穫できた(星川 1980).関東南部での試験では,播種の適期は品種のタイプによって異なり,Sea level タイプでは3~5月,Valley タイプでは7月が適期であったことから,Valleyタイプでは,子実肥大を短日条件により促進されると考えられる(氏家ら 2007).」とあります。この文中の「(星川 1980)」は、資料(7)の旧版である『新編食用作物』(星川清親 著 養賢堂 1980.4 【RB111-2】)を指し、この資料のp.411に同内容の記述がありました。また、文中の「(氏家ら 2007)」は次の資料(8)を指します。
(8)
氏家和広. 笹川亮. 山下あやか. 磯部勝孝. 石井龍一. 我が国におけるキノア(Chenopodium quinoa WILLD.)栽培に関する作物学的研究 ―第1報 子実収量からみた関東地方南部における播種適期の検討―. 日本作物学会紀事. 76(1):2007.1 pp.59-64 【Z18-342】
p.63に、「関東地方南部でのキノア栽培を考えると,(中略)Valleyタイプの品種の播種適期は7~8月で,Sea-levelタイプの品種の播種適期は,子実肥大期の気温が高くなる3~5月であることが明らかになった.」及び「関東地方南部ではValleyタイプよりもSea-levelタイプの品種が適すると考えた.」とあります。
※資料(8)は、科学技術振興機構が提供するJ-STAGE( http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja )で、全文がPDFで閲覧できます( https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcs/76/1/76_1_59/_pdf )。
(9)
磯部勝孝. 氏家和広. 人見晋輔. 古屋雄一. 石井龍一. 我が国におけるキノアにおけるキノアの栽培に関する作物学的研究 ―開花期以降の昼・夜温がキノアの子実肥大に及ぼす影響―. 日本作物学会紀事. 81(2):2012.4 pp.167-172 【Z18-342】
「ValleyタイプのAmarilla de Marangani(以下,AM)とSea levelタイプのNL-6」(p.167)の2品種のキノアについて、「AMは昼温が30℃から20℃の範囲では低くなるほど子実肥大が促進されて粒重と粒数が増加することにより子実重が増加する.これに対して,NL-6は昼温が低くなるほど粒数が減少し,個々の子実に分配される光合成産物量が増加することにより1000粒重が増加することが示唆された.また,両品種とも夜温が10℃から20℃の範囲では子実肥大に対する影響は小さいものと考えられた.」(p.172)とあります。
※資料(9)は、科学技術振興機構が提供するJ-STAGE( http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja )で、全文がPDFで閲覧できます( https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcs/81/2/81_2_167/_pdf )。
(10)
廣瀬裕子. 産学官連携による地域農・畜・水産物活用のための機能性食品開発研究を追う(09)南米原産の新規作物"キノア"の山梨県における栽培と特性を生かした調理・加工法の検討. 食品と開発.. 45(9) (通号 632) 2010.9 pp.77-79 【Z17-380】
p.77に、「キノアを甲府盆地で栽培する場合には、年2回播種・収穫できる。しかし、連作障害が起こるため、数種の作物を組み合わせて栽培する工夫が必要になる。」とあります。
なお、資料(7)-(9)の文中の「Valleyタイプ」及び「Sea levelタイプ」について、資料(10)のp.77には以下の記述がありました。
「キノアには明確な品種は存在しないといわれているが、ボリビア・ペルーの国境付近の海抜4,000m地帯で主に栽培されている“Altiplano type”、ペルー中部丘陵地で主に栽培されている“Valley type”、ボリビア中部のウユニ塩湖付近の塩分を多く含む土壌で主に栽培されている“Salar type”、チリ中南部の低地で主に栽培されている“Sea-level type”の4種類に大きく分類されている。」
(11)
磯部 勝孝. 石原 雅代. 西海 陽介. 宮川 尚之. 肥後 昌男. 鳥越 洋一. 土壌水分,地温および播種深度がキノアの出芽に及ぼす影響. 日本作物学会紀事. 84(1):2015.1 pp.17-21 【Z18-342】
p.21に、「播種期の違いによる出芽率の変動には温度の影響は少ないと考え,環境の変化に伴う土壌の水ポテンシャルの変化が大きく変化していると考えられた.また,高い出芽率を得るためには播種深度は1.0cm程にすると良いことが明らかにされた.」とあります。
※資料(11)は、科学技術振興機構が提供するJ-STAGE( http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja )で、全文がPDFで閲覧できます( https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcs/84/1/84_17/_pdf )。
(12)
氏家和広. 日本におけるキノアの栽培に関する研究. 雑穀研究 = Millet newsletter. (18) 2003.9 pp.7-10 【Z18-B106】
キノアの栽培における播種時期、栽植密度、窒素施肥、耐湿性についてまとめています。
(13)
冨永達. 松永良彦. キノアの種子発芽に与える温度及び光の影響. 京都府立大学農学部農場報告. (18) 1998.3 pp.18-21 【Z18-2790】
「キノアの発芽最適温度は20℃~30℃であり,系統によっては,0.5℃~50℃の幅広い温度域で発芽が可能であることが明らかとなった。」(p.19)及び「日本でキノアの栽培をする場合,低温でほとんど発芽しない系統群を栽培することが収量を確保する点で重要である。」(p.20)とあります。また、pp.20-21では、温度別の明・暗両条件下での発芽率についてまとめています。
※資料(13)は、農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センターが提供するAgriKnowledge( http://agriknowledge.affrc.go.jp/ )で、全文がPDFで閲覧できます( http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010700633.pdf )。
(14)
冨永達. 和泉孝一. 栽植密度がキノアの生育と収量に及ぼす影響. 京都府立大学農学部農場報告. (18) 1998.3 pp.22-24 【Z18-2790】
キノアの栽植密度について、「4個体/m^2前後が最適であろうと推定される。」(p.24)とあります。
※資料(14)は、農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センターが提供するAgriKnowledge( http://agriknowledge.affrc.go.jp/ )で、全文がPDFで閲覧できます( http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010700634.pdf )。
(15)
冨永達. 和泉孝一. キノアの生育と収量に及ぼす窒素施用の影響. 信州大学農学部農場報告. 8 1997.3 pp.35-38
( https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=11325&item_no=1&page_id=13&block_id=45 )
キノアの栽培では、「雑穀類の栽培で通常用いられる程度の窒素施用量(約3~4kg/10a)が最適であろうと考えられる。」(p.38)とあります。
※資料(15)は、信州大学が提供する学術情報オンラインシステムSOAR( http://www.shinshu-u.ac.jp/soar/ )で、全文がPDFで閲覧できます。
[その他の調査済み資料及びデータベース]
<「キヌア」又は「キノア」に関する記述が確認できた資料>
・大迫早苗 [著]. キヌアの成分特性とその活用法に関する研究. [2011] 【UT51-2011-J187】
※博士論文(授与大学:東京農業大学)です。目次を通覧しました。
・農業技術大系 CD-ROM版. 2010. バージョンアップ版. 農山漁村文化協会, c2010 【YH231-J7363】
※CD-ROMを確認したところ、「作物編 第7巻 キノア (基礎編) 基 7~11ページ 栽培の基本技術 [執筆者]氏家和広/磯部勝孝((独)農業生物資源研究所/日本大学) [執筆年] 2008年」との表記があり、収録されている内容は、「ルーラル電子図書館」に収録の『農業技術大系』と同一のものの可能性があります。
・農業技術大系 CD-ROM版. 2012. バージョンアップ版. 農山漁村文化協会, c2012 【YH231-J12823】
※収録されている内容は上記『農業技術大系 CD-ROM版. 2010. バージョンアップ版』と同一のものでした。
・農山漁村文化協会 編. 最新農業技術作物. vol.1. 農山漁村文化協会, 2009.2 【RB51-J29】
※pp.294-298に「キノア栽培の基本技術」との項目がありますが、内容は上記『農業技術大系 CD-ROM版. 2010. バージョンアップ版』に収録の「栽培の基本技術」と同一のものでした。
・農文協 編. 農家が教える雑穀・ソバ育て方・食べ方 : アワ、キビ、ヒエ、アマランサス、シコクビエ、モロコシ、キノア、ハトムギ、ソバ. 農山漁村文化協会, 2011.2 【RB134-J4】
※pp.129-134で国内でのキノアの栽培方法について解説していますが、p.134に「農業技術大系作物編第七巻 キノア 二〇〇八年より抜粋」との注記がありました。
・高野潤 著. 新大陸が生んだ食物 : カラー版 : トウモロコシ・ジャガイモ・トウガラシ. 中央公論新社, 2015.4 【RB134-L6】
・井上直人, 倉内伸幸 共著. 雑穀入門. 日本食糧新聞社, 2010.12 【RB134-J3】
・バーバラ・サンティッチ, ジェフ・ブライアント 編 ; 山本紀夫 監訳. 世界の食用植物文化図鑑 : 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎, 2010.1 【RB2-J59】
・奥田拓道 監修 ; 漢方医薬新聞編集部 企画・編集. 健康・栄養食品事典 : 機能性食品・特定保健用食品. 2004-2005改訂新版. 東洋医学舎, 2004.4 【EF27-H379】
・地域資源活用食品加工総覧. 9(素材編). 農山漁村文化協会, 2001.9- 【PC21-H7】
・石井龍一 [ほか]共著. 作物学. 1(食用作物編). 文永堂出版, 2000.8 【RB51-G126】
・河野友美 編. 新・食品事典. 1 (穀物・豆) . 真珠書院, 1994.7 【PC2-E9】
・マイケル・ムーア 著 ; 副島モウ 監訳. 糖質を考えた健康的なライフスタイルのための低GIキヌア・ヘルシーレシピ. 医道の日本社, 2015.2 【Y75-L3165】
・村岡奈弥 著. おいしい!キヌアレシピ = Quinoa Recipe : アンデスのスーパーフード. 成美堂出版, 2014.2 【Y73-L983】
<「キヌア」又は「キノア」に関する記述が確認できなかった資料>
・井上直人 著. おいしい穀物の科学 : コメ、ムギ、トウモロコシからソバ、雑穀まで. 講談社, 2014.6 【RB134-L3】
・郷田和夫 著. 育てて楽しむ雑穀 : 栽培・加工・利用. 創森社, 2009.4 【RB134-J2】
・大谷ゆみこ 著 ; 月刊『ソトコト』編集部 編. 雑穀の書 : 毎日がおいしい、きもちいい : 雑穀のすべてがわかる. 木楽舎, 2004.11 【EF27-H451】
・永山久夫 著. 米の力雑穀の力. 家の光協会, 2004.10 【Y73-H1189】
・農文協 編. 雑穀. 農山漁村文化協会, 2001.3 【RB134-G11】
・後藤雄佐, 中村聡 著. 作物. 2. 全国農業改良普及協会, 2000.9 【RB51-G135】
・古澤典夫 監修 ; ライフシード・ネットワーク 編. 雑穀 : つくり方・生かし方 : 「いのちの種」を畑と食卓に呼び戻す. 創森社, 1999.2 【RB134-G8】
・西村秀敏 著. 世界の薬用植物. 4 (マメ科編・ヒガンバナ科編・アカザ科編・モチノキ科編・アカバナ科編). [西村秀敏], 1996.3 【SD121-E118】
・農山漁村文化協会編集部 編. 健康食雑穀 : あわ、ひえ、きび…etc.. 農山漁村文化協会, 1990.3 【EF27-E984】
・草川俊 著. 雑穀博物誌. 日本経済評論社, 1984.6 【RB134-16】
・農文協 編. 畑作全書 : 基礎生理と応用技術. 雑穀編. 農山漁村文化協会, 1981.2 【RB111-E3】
<調査に用いたインターネット情報源及びデータベース>
・NDL-OPAC ( https://ndlopac.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館サーチ ( http://iss.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館デジタルコレクション ( http://dl.ndl.go.jp/ )
・リサーチ・ナビ 目次データベース( http://rnavi.ndl.go.jp/mokuji/ )
・JDreamIII [当館契約データベース]
・雑誌記事索引集成データベース ざっさくプラス(皓星社)[当館契約データベース]
・CiNii Articles ( http://ci.nii.ac.jp/ )
・CiNii Books ( http://ci.nii.ac.jp/books/ )
・J-GLOBAL ( http://jglobal.jst.go.jp/ )
・J-STAGE ( http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja )
・農林水産省図書館 ( http://www.maff.go.jp/j/library/portal/ )
・農林水産関係試験研究機関総合目録 ( http://opac.cc.affrc.go.jp/ )
・AgriKnowledge ( http://agriknowledge.affrc.go.jp/ )
・信州大学 学術情報オンラインシステムSOAR( http://www.shinshu-u.ac.jp/soar/ )
・岩手大学リポジトリ( http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/ )
・日本雑穀協会 ( http://www.zakkoku.jp/ )
インターネット及びデータベースの最終アクセス日は2015年12月2日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
・ルーラル電子図書館
※収録されている『農業技術大系 作物編 第7巻』に「キノア>基礎編 キノアの起源と特性」(氏家和広 著)との記事があり、キノアの植物的な特性や特徴が詳しく解説されていました。また、栽培方法に関する記述はほとんどありませんでしたが、『農業技術大系 素材編 第9巻』の「キノア-雑穀-総論」(小西洋太郎 著)では、キノアの成分分析、加工法や活用方法が詳しく解説されていました。
・『特産種苗』(日本特産農作物種苗協会)
※2010.8月号(http://www.tokusanshubyo.or.jp/tokusanshubyo_8_0.htm)にキノアの栽培に関する記事が掲載されていました。また、2015.1月号(http://www.tokusanshubyo.or.jp/tokusanshubyo_19_0.html)には、国内の生産地及び生産量に関する記述がありました。
・『雑穀 11種の栽培・加工・利用』(及川一也 農山漁村文化協会 2003.10)
※pp.232-237に、栽培のポイントや肥料の種類等に関する記述がありました。
・『現代農業』(1989年3月号)
※pp.214-215に、簡単な栽培方法に関する記述がありました。
・「アンデス原産「キヌア」~実態と今後の可能性~」(『農耕と園藝』 2013年7月号 pp.98-101)
※キヌアの世界的な栽培動向を解説しており、国内での栽培については種子の確保等の問題がありまだまだハードルが高い、とまとめていました。
・「キヌアは栽培植物か?」(山本紀夫編『ドメスティケーション―その民族生物学的研究』
国立民族学博物館調査報告 84:225-244 2009)
・坂本信一郎 「アンデス高地における農産物の商品化―ボリビアのキヌア生産―」(『熱帯農業』47(5) pp.348-354 2003.12.1)
・「国際キヌア年2013」(『世界の農林水産』(831):2013.Sum. pp.3-8)
・塩拓磨 他 「キノアの栽培と機能性」(『日本栄養・食糧学会総会講演要旨集』Vol.60th p.229 2006.4.1)
・小西洋太郎 「国産キノアの開発と食品成分に関する研究」(『食に関する助成研究調査報告書』No.18 p.119-127 2005.10)
- NDC
-
- 食用作物 (616 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 穀物
- 雑穀
- キヌア
- キノア
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000187240