レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年03月29日
- 登録日時
- 2015/11/21 15:51
- 更新日時
- 2015/11/21 16:17
- 管理番号
- 20151130
- 質問
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解決
俗に赤い糸で結ばれている縁などというが、どのような故事が元になっているのか。
- 回答
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「開元天宝遺事」・『続玄怪録』の「定婚店」の故事が元です。
「開元天宝遺事」は当館未所蔵ですが、『続玄怪録』は所蔵しておりますのでご覧いただけます。
- 回答プロセス
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①『日本国語大辞典』で「糸」を引いてみるが出てこない。
②「赤糸(せきし)」「紅糸(こうし)」でひいてみると、「紅糸(こうし)」があった
紅糸:娘五人に糸を持たせて、娘婿の候補に引かせた「開元天宝遺事」の故事から
③②で「赤縄(せきじょう)」ということばが載せられていたので、それも引いてみる
赤縄:夫婦となるべき男女は赤い縄でお互いが結ばれているという「続玄怪録」のなかの「定婚店」の故事から
④「赤縄」を故事の事典で引くと「月下氷人」ということばが出てくるので、それも調べる
赤縄の月下老(縁結びをする老人)と『晋書』索紞伝に出てくる占い師を結んで、「婚姻はみな前提あり」→媒酌・仲人の意に用いるという。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『日本国語大辞典 第5巻』 小学館 2001年 【R 813.1】「紅糸(こうし)」
- 『日本国語大辞典 第7巻』 小学館 2001年 【R 813.1】「赤縄(せきじょう)」
- 『中国故事成語大辞典』 東京堂出版 1992年 【R 823】P708 赤縄足を繋ぐ
- 『故事熟語大辞典』 日本図書センター 昭和56 【R 813.4】P734 月下氷人
- 『「四字熟語」博覧辞典』 真藤建志郎 日本実業出版社 昭和61 【R 813.4】
- 『六朝・唐・宋小説選(中国古典文学大系24)』 平凡社 1968年 【928】 P320~323「定婚店」
- キーワード
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- 赤い糸
- 紅糸 こうし
- 赤縄 せきじょう
- 月下氷人 げっかひょうじん
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人 社会人
- 登録番号
- 1000184295