レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/08/09
- 登録日時
- 2015/09/17 00:30
- 更新日時
- 2015/09/17 15:30
- 管理番号
- 所沢所分-2015-006
- 質問
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解決
『名著複刻全集 近代文学館 20』 名著複刻全集近代文学館編集委員会/編集 日本近代文学館に、「小公子」若松賤子(しづ子)/訳が載っている。
これは前編のようだが、後編が収録されている資料はあるか。
- 回答
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以下の資料に後編の記載があります。
〇『日本児童文学大系 2』 ほるぷ出版 1980年
〇『明治文學全集 32』筑摩書房 1973年
また、下記資料は、国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開しています。
〇『小公子』 博文館 1897年
- 回答プロセス
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1、所蔵資料の内容確認
×『名著複刻全集 近代文学館』の同シリーズ内では“後編”は確認できず
×『日本近代思想大系 6』加藤周一/[ほか]編集 岩波書店 1990.1
〇『日本児童文学大系 2』若松賤子/[ほか]著 ほるぷ出版 1980
P.3~88 “前編”第1~6回が収録
初版:『女学雑誌』(女学雑誌社、明治23年7月~24年1月 227~278号)
底本:『小公子』(女学雑誌社、明治24年10月28日)
P.89~158 “後編”第8~16回が収録
初版:『女学雑誌』(女学雑誌社、明治24年1月~25年1月 278~299号)
底本:同上(但し、前編と底本が異なるため、前編と後編とでは回数が連続していない)
P.435~ 若松賤子解説 本田和子/著
P.483~ 若松賤子年譜 鈴木二三雄/編
P.499~ 若松賤子参考文献 鈴木二三雄/編
(初版・底本の表紙写真あり)
〇『明治文學全集 32』筑摩書房 1973.9
P.41~134 「小公子」1~16回(7~16回が“後編”)
2、訳者について
×『とくと我を見たまえ -若松賤子の生涯-』 山口玲子/著 新潮社 1980
「小公子」に関しての記載は以下のみ。
P.239 年表1891(明治24)年5月~翌年1月「小公子」訳完結。10月「小公子の序」、「小公子」前篇を刊行。
3、インターネット検索
(財)大阪国際児童文学館のホームページ
下記資料が、「子供の本100選1868年-1945年」のページで紹介されている。
〇『小公子』若松しづ子/訳 博文館 1897年
解題:本書はFrances Hodgson Burnettの世界的ベストセラー“Little Lord
Fauntleroy”を翻訳したものである。原作が単行本となった1886年からわずか4年後、1880年8月に『女学雑誌』で掲載が開始された。(中略)原作の6章(全15章)までは、1891年10月に『小公子 前篇』として女学雑誌社から刊行されたが、残りの部分は若松賤子(1864~1896)の存命中には出版されなかった。後編出版のための準備は行われていたようだが、筺低にあったその原稿は明治女学校の火災で焼失したという。本書は、彼女の没後に(彼女は生前、巖本善治と結婚している)巖本夫妻と親交が深かった桜井欧村が校訂したものである。(以下省略)
4、横断検索及び、NDL-OPAC所蔵検索
(3)で紹介されていた資料『小公子』若松しづ子/訳 博文館 1897年を検索
△埼玉県立浦和図書館、久喜図書館に所蔵があるが、禁帯出保存資料
〇国立国会図書館、所蔵あり。またマイクロフィッシュ資料として保管されている。閲覧は、国会図書館デジタルコレクションにおいて、保護期間満了のためインターネット公開されている。
- 事前調査事項
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『名著複刻全集 近代文学館 20』名著複刻全集近代文学館編集委員会/編集 日本近代文学館 1968年
6章まで掲載。文末に「前編終」と記載あり。
※TRC書誌データの注記に「女学雑誌社 明治24年刊の復刻」の記載あり
- NDC
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- 作品集 (918 9版)
- 小説.物語 (933 9版)
- 参考資料
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- 日本児童文学大系 2 ほるぷ出版 1980 918.6
- 明治文學全集 32 筑摩書房 1973.9 918.6 4-480-10332-5
- 小公子 [フランセス、ホヂソン、バルネット/著] 博文館 1897.1 933.7
- (財)大阪国際児童館のホームページ http://iiclo.or.jp/100books/1868/htm/frame015.htm 2015/08/15 (子供の本100選 1868年-1945年 『小公子』の項)
- キーワード
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- 小公子
- 若松賤子
- 若松しづ子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000180046